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CBキャラ永井豪ワールド
| 放送年 | 1991年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 制作 | Triangle Staff |
永井豚の「デビルマン」「マジンガー」「バイオレンスジャック」など様々なキャラクターたちがパロディ世界に閉じ込められ、全員がスーパーデフォルメ化してしまう。彼らはこの混沌とした世界で互いに戦いながら、自分たちの世界へ戻る方法を見つけようとする。
作品概要・あらすじ
あらすじ
永井豪の代表作「デビルマン」「マジンガーZ」「バイオレンスジャック」など、数々の作品のキャラクターたちが突如として謎のパロディ世界に閉じ込められてしまう。さらに、全員がスーパーデフォルメ(SD)化されるという奇妙な事態に。個性も実力も異なるキャラクターたちが入り乱れ、混沌とした世界の中でぶつかり合いながら、元の世界へ帰る方法を模索するドタバタ冒険コメディ。みどころ・魅力
① 永井豪ワールドが一堂に集結するクロスオーバーの醍醐味
デビルマン、マジンガーZ、バイオレンスジャックなど、本来それぞれ異なる世界観に生きるキャラクターたちが同じ画面に登場する贅沢なクロスオーバー作品。ファンにとっては「あのキャラとこのキャラが共演!?」という驚きと興奮が随所で味わえる。② SD化による笑いと独特の緩さが生む新感覚コメディ
シリアスで重厚な世界観で知られるキャラクターたちが、スーパーデフォルメになることで一気にコミカルな存在へ変貌。普段の格好良さや恐ろしさとのギャップが絶妙な笑いを生み出しており、原作を知っているほど楽しめるパロディ演出が光る。③ 1991年製OVAならではのレトロな作画と熱量
バブル期に制作されたOVAとして、当時のアニメーション技術と勢いが詰まった一作。懐かしのセル画アニメーションの温かみや、時代特有のテンポ感はレトロアニメファンにとってたまらない魅力がある。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 飯田馬之介 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 小松原一男 |
| 音楽 | 川井憲次 |
| OP | 慎一 石原「俺がこの世の主人公」 |
| ED | 広谷順子「Pending Now!」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「永井豪ワールドがSDになる」というだけで内容の9割は想像できる気がしていた。デビルマンがぷよぷよした丸い顔で走り回って、あしゅら男爵がコミカルに怒鳴り散らすやつでしょ、と。実際その通りだったし、でもそれだけじゃなかった。
このOVAは全2巻構成で、TVシリーズの続きでも補完でもなく、完全に独立した「もしも世界」のパロディ。デビルマン、マジンガーZ、バイオレンスジャックのキャラクターたちが混在する世界に放り込まれ、全員がスーパーデフォルメ化してしまう——という設定だから、原作を一本も知らないまま見ると「なぜこいつらが戦っているのか」が薄くなる。逆に言えば、マジンガーとデビルマンをそれなりに押さえている人間には、この混沌が倍速で面白くなる。
2回目に見たとき気づいたのは、SDになっても各キャラクターの「芯」がしっかり残されていることで、これは脚本の判断というより声優の仕事だと思う。
SD化という暴力——キャラクターから暗さを奪えるか、という実験
永井豪の原作キャラクターには「ダークさ」がある。デビルマンは人間と悪魔の狭間で苦悩し、あしゅら男爵は男女の肉体が合体した存在として常に自分の在り方を問われ、バイオレンスジャックはただ暴力として世界に存在している。それが、丸くてちっちゃくて目がキラキラした姿にされる。
普通に考えれば、ダークネスは削ぎ落とされてただのコメディになるはずだ。でもこのOVAで面白いのは、そうならない部分が確実に残ることだった。あしゅら男爵がSDになっても、その「二つの性が一つの体に共存している」奇妙さは、山寺宏一の声の切り替えによってちゃんと届いてくる。コメディとして笑えるのに、なぜか後味にわずかな不気味さが残る。これは原作への目配せではなく、声の演技が情報を補完しているからだと思う。
デビルマン役の速水奨も同じで、SD化されてフォルムはどう見てもギャグキャラなのに、声のトーンだけが「こいつは本当は怖い存在だ」という空気をわずかに保っている。この「ビジュアルと声のギャップ」が、単なる萌えSD化と一線を画している部分だ。
1991年という時代、SDガンダムが爆発的に流行していて、「大人向けの重いIPを子ども向けにSD化する」文法が定着していた。このOVAはその文法を使いながら、意図的か無意識かはともかく、「永井豪の暗さはSDにしても消えない」ということを証明してしまっている。それが本作の核心だと思う。パロディが愛に見えるのは、元の作品の強度を信じているからで、逆に言えば、原作が薄ければSD化もただ軽くなるだけだ。
特に刺さったシーン
序盤、あしゅら男爵が自分のSDになった姿を見て激怒するくだりがある。山寺宏一が男声と女声を交互に切り替えながら怒鳴る場面で、出演作277本という数字が伊達じゃないと思わされた瞬間だった。SD化されたコメディ文脈の中で、あの声の分裂感だけはちゃんとホラーで、笑いながら少し寒くなった。
弓さやか役の大谷育江は、この時期まだキャリアの初期だったはずだが、ヒロインとしての軽さと芯のバランスが既にきれいで、SDのビジュアルとの相性が良い。コメディパートで明るく動く声と、原作ポジションとしての凜とした部分が共存していて、「サービス要員として消費されていない」という印象があった。
全体を通して、林原めぐみ演じるガミアQ3が要所でちらちらと出てくる構成になっているのだが、SDになっても「人形っぽさ」がある種の不気味さとして機能していて、この役を当てた判断は正解だと思う。
読んで見たくなったら——『CBキャラ永井豪ワールド』はDMM TVで視聴できる(14日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- マジンガーZ・デビルマンを一度でも通過したことがある人
- SDガンダムや当時のSD文化に一種の懐かしさを覚える人
- 山寺宏一・速水奨・林原めぐみのキャリアを掘っている人
- パロディの中に原作への愛が透けて見えるのを楽しめる人
- 1991年前後のOVA文化に興味がある人
合わない人
- 永井豪作品をまったく知らない状態で見ると文脈が半分以上消える
- ストーリーの深みや伏線回収を求めている人(そういう作りではない)
- 作画クオリティに敏感な人(OVAとしては時代相応の水準)
- コメディとして割り切れず「原作のシリアスさはどこへ」と怒れる人
次に見るなら
本作を入口に永井豪の原作世界に踏み込みたいなら、まずデビルマン(OVA版・1987年)を。SD版で笑っていたキャラクターたちが本来どんな文脈で生きているのかを知ると、本作の「暗さが消えていない」部分の意味が変わってくる。速水奨の声がまるで別の存在感を持って聞こえるはず。
同時期のSD化ブームを横断したいならSDガンダム(各シリーズ)。こちらは完全にコメディ・ギャグ路線に振り切っていて、永井豪ワールドとの比較で「SD化の文法が作品によってどう変わるか」が見えてくる。子ども向けとして作られているが、声優陣の遊びが随所に入っていて大人でも引っかかる場所がある。
パロディが好きでもう少し複雑な構造を求めるなら電影少女(OVA版・1992年)も。これは永井豪ではなく桂正和原作だが、同時期のOVA文化を体感できるし、コミックとアニメの間の空気感が当時のものとして保存されている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『CBキャラ永井豪ワールド』は、現在DMM TVで視聴できます。永井豪作品のファンはもちろん、レトロOVAやクロスオーバー作品が好きな方にもおすすめの一作です。ぜひDMM TVでチェックしてみてください。