ドリフターズ

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2012ドリフターズ

ドリフターズ

★ 3.5 / 5.0アクションファンタジー超自然
放送年2012年
フォーマットOVA
話数1話

ドリフターズの短編アニメで、最終巻となるヘルシング・アルティメットのOVA第10巻に同梱されている。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

時代も国も異なる歴史上の英雄たちが、見知らぬ異世界へと召喚される——。薩摩の剣士・島津豊久をはじめとする「ドリフターズ(漂流者)」たちは、エルフや小人族が暮らす異世界で、「廃棄物(エンズ)」と呼ばれる別の漂流者集団との争いに否応なく巻き込まれていく。本作はヘルシング・アルティメット最終巻OVA第10巻に同梱された短編作品で、廣江礼威原作の同名漫画を初めて映像化した一作。

みどころ・魅力

① 廣江礼威ワールドを凝縮した濃密な映像体験

『ヘルシング』で独自の画風と暴力美学を確立した廣江礼威の世界観が、OVAという限られた尺の中に凝縮されている。荒々しいアクションと独特のコマ割りをそのまま映像に落とし込んだ演出は、原作ファンにとっても新鮮な驚きをもたらす。

② 歴史上の英雄たちが異世界で交差する奇想天外な設定

島津豊久、織田信長、那須与一といった実在の歴史的人物が一堂に会し、ファンタジー世界で激突するという荒唐無稽なコンセプトが最大の見どころ。時代考証よりも「キャラクターとしての面白さ」を追求したキャスティングが痛快な魅力を生み出している。

③ 本編シリーズへの入口として楽しめるパイロット的価値

2016年放送のTVアニメ本編に先立つ映像化作品として、世界観・キャラクター・戦闘スタイルの雰囲気を短時間で掴める。ヘルシング・アルティメットを見終えた直後に続けて視聴することで、廣江礼威作品の系譜を一気に体感できる構成となっている。

キャスト・声優一覧

島津豊久
島津豊久
メイン
中村悠一
紫
サブ
宮本充

感想・評価

最初に見たとき——ヘルシング最終巻の「おまけ」から始まった話

ヘルシング・アルティメットの最終巻を手に入れて、見終えた勢いで同梱されていたこのOVAを再生した。再生前の期待値は正直そこまで高くなかった——「おまけだし、プロモ映像みたいなものだろう」という気持ちがあった。でも冒頭数分で「あ、これは本気の作品だ」とわかる。平野耕太特有の筋張った線、デフォルメとリアルの間で揺れる絵柄、そして台詞回しの乾き方。ヘルシングを見てきた人間には一瞬で「同じ人の仕事」とわかる空気感がある。

最初に見たときは「尺が短いな」という感覚しか残らなかった。でも何度か見直すうちに気づく——このOVAはプロモではなく「入口」として機能するように設計されている。世界設定を全部説明しない。キャラクターの背景を全部語らない。「続きを見たくなる装置」として、最小限の要素が最大限に機能している。おまけと思っていたものが、実は本編(2016年のTVシリーズ)への最短ルートだった。

死に場所を奪われた人間が、それでも戦う理由

「ドリフターズ」というタイトルが実は相当残酷な命名だと思っている。英雄でも勇者でも転生者でもなく、「漂流者」——行き場を失った存在として主人公たちは規定される。島津豊久は関ヶ原で死ぬはずだった人間だ。歴史上、あの男はあそこで死ぬ。それが突然異世界に放り込まれ、自分の「死に際」を奪われた状態で戦い続けることになる。

このOVAの核心はそこにある。単なる「歴史上の人物が異世界で暴れる話」ではない。本来なら完結していたはずの人生を、不完全な形で継続させられた存在たちの物語だ。この構造、ヘルシングのアーカードと重なる部分が大きい。平野耕太は強い存在を「孤独な漂流」として描くのが一貫して上手い——力があるほど、行き場がなくなっていく逆説を好んで扱う。

OVA尺なので世界設定の掘り下げや政治的な複雑さには踏み込めていないが、「なぜこの作品がこういう話をするのか」という根っこの部分は短い時間でちゃんと伝わる。ヘルシングを経由してこの作品に来た人間なら、その共通した作家性をすぐに感じ取れるはずだ。そしてこのOVAを見た後でTVシリーズに進むと、世界の広がり方に素直に驚ける——入口として機能する作品が持つべき役割を、過不足なく果たしている。

特に刺さったシーン

中村悠一の島津豊久が予想以上に良かった。中村悠一というと冷静な二枚目役のイメージが強くある(個人差はあるが)ので、血の気が多くて笑いながら突進していくタイプのキャラクターを演じているのが最初は新鮮だった。豊久は知性的というよりは直情的で、戦場で「楽しそう」に見えるタイプの武将——その「楽しそう」の表現が、場面によって微妙に違う。序盤の絶体絶命の突破シーンで聞こえる笑い声と、終盤でのそれとでは、同じ「豊久が笑っている」でもトーンが変わっている。こういう細部を聞き取れるようになるのは、何度か見直してからのことだけど。

戦闘の動き自体も、OVA尺の中でしっかり「見せ場」として機能していて、「この人物がどういう戦い方をする人間か」が映像だけでわかるように作られている。説明過多にせず、動きとキャラクターの性格を一致させる演出の判断が好きだった。

読んで見たくなったら——『ドリフターズ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • ヘルシング・アルティメットを見た(または見ている途中の)人——同梱された文脈ごと楽しめる
  • 歴史上の人物がファンタジー世界に放り込まれる設定が好きな人
  • 平野耕太の絵柄・テンポが合う人——これが合うかどうかで体験がまるで変わる
  • 2016年のTVシリーズを前に「予習」として入りたい人
  • 中村悠一のアクション系の役を聞きたい人

合わない人

  • OVA単体で完結したストーリーを期待している人——話は途中で終わる。続きはTVシリーズへ
  • グロ描写が苦手な人——血と暴力は普通にある
  • ヘルシング未見でこのOVA単体を見た場合——「なぜこれが最終巻に入っているのか」の文脈が抜ける
  • 世界設定をきちんと説明してほしい人——このOVAはそういう作りではない

次に見るなら

このOVAの「次」として最も自然なのは、まずドリフターズ(TVシリーズ・2016年)に進むことだ。このOVAは文字通り「入口」なので、世界設定の全貌・キャラクターの掘り下げ・物語の本筋はTVシリーズで初めて展開される。OVAで気になった要素がすべてここに続いている。

同じ平野耕太の仕事としてヘルシング・アルティメットはマストだが、このOVAを見た人は既に通過済みのはず。未見であれば順番を逆にして、ヘルシングを先に全話見てからこのOVAに戻ってくるのが本来の体験に近い。

「歴史上の武将が戦う」系統が刺さったなら幼女戦記も合う可能性がある。設定はまったく違うが、「本来と異なる時代・場所に放り込まれた戦士」という構造的な面白さと、戦闘描写に力を入れているところが共通している。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『ドリフターズ』OVA(2012年)は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。いずれも月額サブスクのラインナップに含まれており、追加料金なしで視聴できます。約30分の短編作品なので、本編TVシリーズの前に気軽に試し見するのにも適しています。

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よくある質問

Q. ドリフターズのOVA(2012年)はどこで見られますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。各サービスの月額プランに加入することで視聴できます。
Q. 2016年のTVアニメ本編と何が違いますか?
A. このOVAはTVシリーズに先立つ短編パイロット作品です。本編とはスタッフ・キャストが異なる場合があり、尺も短めです。世界観の雰囲気を掴む入門作として楽しめます。
Q. ヘルシング・アルティメットを見ていないと楽しめませんか?
A. ドリフターズとヘルシングはストーリー上の繋がりはありませんので、ヘルシング未視聴でも問題なく楽しめます。同梱された経緯は両作品が同じ原作者であるためです。
Q. 原作漫画を読んでいなくても楽しめますか?
A. 原作未読でも十分楽しめる内容です。ただし短編OVAのため、世界観をより深く楽しみたい方は原作漫画またはTVアニメ本編(2016年)を合わせて視聴するのがおすすめです。

まとめ

『ドリフターズ』OVA(2012年)は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。いずれも月額サブスクのラインナップに含まれており、追加料金なしで視聴できます。約30分の短編作品なので、本編TVシリーズの前に気軽に試し見するのにも適しています。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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