※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

Final Fantasy VII: Advent Children – Venice Film Festival Footage
| 放送年 | 2005年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | ゲーム |
アドベントチルドレン スペシャルエディションは、2005年の第62回ベネチア映画祭で上映された25分版の映画です。2枚組スペシャルエディションDVDのボーナス特典として収録されています。
作品概要・あらすじ
あらすじ
『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』の特別版として、2005年に開催された第62回ヴェネチア国際映画祭で上映された約25分の映像作品です。のちに発売された2枚組スペシャルエディションDVDのボーナスディスクに収録されており、映画祭公式上映という形で世界へ向けて初披露された記念碑的な映像として知られています。
みどころ・魅力
① 世界最高峰の映画祭で上映された歴史的映像
ヴェネチア国際映画祭という権威ある舞台で公開されたことは、ゲーム原作CGアニメとしては異例の快挙です。25分という短尺ながら、アートとしての完成度が国際的に認められた証であり、作品の文化的価値を物語っています。
② 完成版とは異なる「映画祭バージョン」のレア映像
劇場公開版・Complete版とは編集が異なる25分尺は、制作過程における一つのスナップショットです。スペシャルエディションDVD所持者のみが見られるボーナス映像として、コレクターや熱心なファンにとって見逃せないコンテンツとなっています。
③ スクウェア・エニックスのCG技術が世界に認められた瞬間
2005年当時において圧倒的なリアルタイム品質のCGビジュアルは、映画祭の観客を驚かせました。アクション・ドラマ・ファンタジーが融合した映像表現の水準が、ゲーム映像の枠を超えた芸術性として評価された歴史的な節目です。
スタッフ
| 原案キャラデザ | 野村哲也 |
|---|
感想・評価
最初に見たとき——アドベントチルドレンに、ベネチア版があったとは
本編は見ていた。もちろん。アドベントチルドレンは2005年に公開されて、当時は映像の密度に圧倒されながらも「クラウドがひたすら暗い映画だな」と思いながら見ていた。コンプリート版も一応押さえている。だからアドベントチルドレンについては、もう語るべきことは出尽くしたと思っていた。
ところが。ベネチア映画祭で上映された25分版が存在するという話を、ずいぶん経ってから知った。第62回、2005年。本編のDVD化より前に、完成前の映像がベネチアで上映されていた。スペシャルエディションのボーナスとして収録されているというので、探して見たときの気持ちは「なんで今まで知らなかったんだ」という、純粋な悔しさだった。
25分という尺は、映画というより長めのPV、あるいはパイロット版に近い。でも、だからこそ見えてくるものがあった。本編では映像美の奥に埋もれてしまった核の部分が、この短い尺には剥き出しのまま残っていた。
クラウドが「もう終わった話」と言えなかった理由——罪の清算ではなく、ただ生きることへの拒絶
アドベントチルドレンという作品は、繰り返し「癒し」や「前を向くこと」の物語として語られる。確かにそうなのだが、このベネチア映像を見ると、そういった綺麗な言葉でまとめることへの抵抗感がより鮮明になる。
クラウドが抱えているのは、エアリスを救えなかった「罪悪感」というよりも、もっと根本的な問題だ。彼は生き残ることに対して、本気で腑に落ちていない。「生き残る理由」を見つけられていないまま、それでも世界を守るために動く——その矛盾を引き受けたまま戦っている。これは単なる「トラウマ克服」の話ではなく、生の意味それ自体を問う話だ。
25分という制約のある映像の中で、その核は驚くほど直球で提示される。本編では壮大なアクションシーンや多彩なキャラクターの登場によって、ある意味で「稀釈」されていたものが、この短い尺では露出している。映像の完成度も本編よりも荒削りな部分があるが、それがかえって作り手がこの物語で本当に描きたかったものを素直に映し出している。
ベネチアで上映されたということは、野村哲也と北瀬佳範が世界の映画人に対してFF7の続編をどう見せようとしていたか、その最初の「名刺」がこの映像だったということでもある。ゲームの続編として売るのではなく、映画として提出した。そこには相当な自負があったはずで、この25分はそのコンセプトの純粋な結晶として機能している。
本編を見た後でこれを見ると、「あのシーンはここから来ていたのか」という発見が複数ある。完成品から素材に遡るような体験で、FF7という作品への理解が一枚めくれる感覚があった。
特に刺さったシーン
本編でも印象的だったクラウドの独白的な場面——彼が内側に何かを抱えたまま黙って走る、あるいは戦場に向かう前の静止した瞬間——が、この25分版では余計な情報を削ぎ落とされた形で出てくる。本編だと「次のアクションシーンへの繋ぎ」としての機能が強いのだが、この尺だとそこに尺を割く理由がない。それでもそのシーンがある。つまり、作り手にとってそれは削れないものだったということだ。
田中理恵の演じるエアリスの声が、このベネチア版でも響く場面は、映像が荒削りであるぶんだけ感情の直撃率が高い。完成された映像美の中にある声と、未完成の映像の中にある声では、耳への届き方がまるで違う。2回目以降に気づいたのはその差で、本編と交互に見返すと面白い実験になる。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- FF7本編・アドベントチルドレン本編を複数回プレイ・視聴済みで、「もっと深いところまで知りたい」と思っているコアなファン
- 映画の「ディレクターズカット」や「初期稿」的なものに価値を見出せる人
- 映画祭という文脈でアニメや映像作品を語れる人
- 本編を見て「野村哲也はこの作品で何を言いたかったのか」という問いを持ち続けている人
合わない人
- FF7をゲームでプレイしたことがなく、アドベントチルドレン本編も未視聴の人(前提知識が必須)
- 映像のクオリティや完成度を最優先する人(本編より荒削りな部分がある)
- 25分で「完結したストーリー」を求める人(これは素材であり実験映像に近い)
- 配信で気軽に見たい人(現状DVDを手に入れるしかない)
次に見るなら
これを見た後なら、まずFINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETEを見直してほしい。ベネチア版から本編、そしてコンプリート版という順に追うと、クラウドという人物の「描かれ方の変遷」が見えてくる。どのバージョンでも変わらなかったものが、この作品の核だ。
劇場版 BLEACH: MEMORIES OF NOBODYは毛色が違うが、「テレビシリーズのコアファン向けに作られた映画」として同じ文脈に置ける。原作・本編ありきで成立する補完的映像として、コアなファン向け短尺作品がどういう機能を持つかという点で比較すると面白い。
FINAL FANTASY: THE SPIRITS WITHINは別物だが、スクウェア(当時)が「映画」として世界に挑んだ最初の試みとして、ベネチア映像と対で参照するとスクウェアの映像戦略の変遷が見えてくる。失敗と成功の間に何があったかを考えながら見ると、アドベントチルドレンの意味が変わる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | — | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
本作は現時点で国内外の主要な動画配信サービスへの配信は確認されていません。視聴には『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』の2枚組スペシャルエディションDVDを入手する必要があります。中古市場やフリマアプリなどでDVDを探してみるのが確実な方法です。