フリップフラッパーズ

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2016フリップフラッパーズ

フリップフラッパーズ

★ 3.8 / 5.0アクション冒険コメディファンタジー魔法少女サイコロジカルSF
放送年2016年
フォーマットTVアニメ
話数13話
原作オリジナル
制作Studio 3Hz

中学生のココナは将来について悩んでいた。しかし魔法少女など考えたことがない。そこへ謎の少女パピカが現れ、秘密組織フリップフラップへ彼女を引き込む。ココナの人生観は一変する。彼女は異次元「ピュアイリュージョン」へ引きずり込まれ、そこで様々な経験を通じて視点が変わっていく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

将来の進路に迷い、自分の答えを見つけられずにいた中学生のコクリ。ある日、不思議な少女パピカに出会い、謎の異次元空間「ピュアイリュージョン」へと引き込まれる。そこは法則も常識も通じない、夢と混沌が入り交じる世界。コクリはパピカとともに、その世界に隠された「アモルファス」の欠片を集めるため奔走するが、やがてふたりを取り巻く謎と、コクリ自身が抱える深い秘密が明らかになっていく。

みどころ・魅力

① エピソードごとに変貌するピュアイリュージョンの圧倒的ビジュアル

雪原、砂漠、ディストピア的廃墟、サイケデリックな異空間と、各話で舞台がまるごと塗り替わる。制作はSTUDIO3Hz。作画・演出ともに毎話異なるトーンに挑み、単なるアクションアニメの枠を超えた映像体験を提供している。

② 言語化しにくい「感情の成長」を映像で描くストーリーテリング

セリフより映像で語る演出が際立つ。コクリが自分の意志・欲求・感情と向き合っていく過程は、抽象的なビジュアル表現と心理描写が交差しながら紡がれる。思春期の葛藤と自己発見をファンタジーの文脈で捉えた独自の構成が見どころ。

③ 王道魔法少女へのオマージュと裏切りが共存する構成

魔法少女ジャンルの定番要素を取り込みながら、後半にかけて設定・人間関係・世界観が急反転する。ジャンルへの愛と批評眼が同居しており、魔法少女作品を見慣れた視聴者ほど、その意外な展開に引き込まれる。

キャスト・声優一覧

パピカ
パピカ
メイン
›
市道真央
ココナ・ココミネ
ココナ・ココミネ
メイン
›
髙橋ミナミ
サブ
›
興津和幸
大神官
大神官
サブ
›
斧アツシ
ユクスキュル
ユクスキュル
サブ
›
村瀬迪与
保健の先生
保健の先生
サブ
›
櫻井浩美
ユユ
ユユ
サブ
›
愛梨歳納
彩いろは
彩いろは
サブ
›
大西沙織
ヤヤカ
ヤヤカ
サブ
›
大橋彩香
ニュニュ
ニュニュ
サブ
›
高野麻里佳
ヒダカ
ヒダカ
サブ
›
福島潤
ココナのおばあちゃん
ココナのおばあちゃん
サブ
›
久保田民絵

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スタッフ

監督押山清高
キャラクターデザイン小島崇史
音楽松井洋平、ミト、伊藤真澄、TO-MAS
音響監督明田川仁
OP「Serendipity」
EDChima「FLIP FLAP FLIP FLAP」
EDTO-MAS「Find the Wind」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

2016年秋、「なんか変な魔法少女アニメがある」という話を聞いて録画した。最初の数分で「あ、これは普通じゃない」とわかった。わかったのだが、それが「好き」に直結するかというと、そうでもなかった。

ピュアイリュージョンの映像は確かにきれいだし、パピカというキャラクターは一種の暴力みたいな引力を持っている。市道真央の芝居が「台詞じゃなく存在で喋っている」感じで、それは本当にそうだと思った。でも話が進むにつれて、自分の中で何かが追いついていかなくなる感覚がずっとあった。

2周目で少しわかった。わかったけど、やっぱり「好き」とは言えないまま記事を書いている。好きな人はめちゃくちゃ好きで、そういう人にとってはこれが生涯ベスト10に入るんだろうという感触はある。そのへんを正直に書く。

「母」という起点から解体される、ひとりの少女の自我の話

魔法少女もの、と言えば言えるし、異世界冒険もの、と言えば言える。でもこの作品の核にあるのはもっとシンプルで、もっと暗い問いだと思う——「ひとりの人間の『自分』は、どこから来て、誰のものなのか」。

ococナ・ここみねが「将来について悩んでいた」という設定は、序盤はただの導入に見える。でも話が進むにつれて、それが「進路の悩み」じゃなく「自分というものが確立されていない」という、もっと根っこの話だったことが浮かび上がってくる。彼女が異次元ピュアイリュージョンで体験することは、外の世界の冒険じゃなく、自分の内側を形成してきたもの——とりわけ「母親」というものが何だったのかを、掘り返す旅になっていく。

この構造が好きな人には刺さり方が尋常じゃないんだと思う。特定のテーマに対してパーソナルな引っかかりがある人が見ると、終盤の展開で何かが崩れるような体験になるはずだ。2回目に見たとき、序盤のいくつかのカットが「ああ、これは最初からその話をしていたのか」と見え方が変わった。そういう仕掛けの精度は高い。

ただ、この作品が選んだ語り口——映像と演出で「見せる」ことを優先し、言葉では説明しない方針——は、観客との距離が開いたまま終わることもある。自分はそっちだった。「何かが起きている」という感触は常にあるのに、それが自分の感情と接続するまでに至らない。それはたぶんこちら側の問題でもあるのだけれど、「わからなかった」を正直に書かないと、この作品への不誠実になる気がした。

大西沙織が演じる彩いろはというキャラクターが終盤で果たす役割は、2周目で初めてその重さに気づいた。声の抑え方が、キャラクターの「何かを諦めてきた人間」という背景をセリフなしで乗せていて、ああそういう仕事をする人だなと改めて思った。

特に刺さったシーン

中盤、ふたりが一時的に分断されるあたりの話が好きだった。パピカとの関係の「当たり前」が崩れて、ここなが初めて「自分はどうしたいのか」という問いの前に立たされる場面。それまで誰かに引っ張られる側だったキャラクターが、初めて自分の足で立とうとする瞬間で、髙橋ミナミの演技の質が変わる。声が少し低くなって、台詞の言い方が「聞かれた質問に答えている」感じから「自分に言い聞かせている」感じにシフトする。そこだけ切り取っても成立するような芝居で、ああこの人はちゃんとキャラクターを生きているんだなと思った。

大橋彩香のヤヤカも、初登場時と終盤の声の使い方の落差が面白かった。最初は「敵側のキャラクター」という記号に徹していて、それが意図的なんだと後からわかる作り方。こういう設計を声優がどこまで知った上で演じているのかが気になるタイプの現場だったんじゃないかと思う。

読んで見たくなったら——『フリップフラッパーズ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 「母親」「自己形成」「アイデンティティ」というテーマに個人的な引っかかりがある人
  • 説明なしの映像演出を「読む」作業が好きな人。セリフより画で語る作品が得意な人
  • カルト的に好きな作品を掘り当てたい人——これはそういう作品のひとつだと思う
  • 2016年以降のアニメ作画史に興味がある人。映像の密度は今見ても基準がおかしい

合わない人

  • 話の筋を追いたい人。プロットで満足させる作りじゃない
  • キャラクターへの感情移入を入口にする人。ここなとパピカの関係に早期に乗れないと厳しい
  • 「よくわからなかったけど映像はきれいだった」で終わる可能性は正直ある。それが悪い体験かはその人次第

次に見るなら

少女革命ウテナ(1997年)——自己形成と「誰かに規定された自分」からの脱出を、象徴と反復で描く元祖。フリップフラッパーズの映像言語の祖先のひとつと言っていいと思う。こちらも「わかる人にはわかる」系で、刺さった場合の深度が異常。

輪るピングドラム(2011年)——家族と自我と運命という重なるテーマを、ポップな外装の下に詰め込んだ作品。難解さの種類が近い。終盤の畳み方に賛否あるが、その「賛否」の感触がフリップフラッパーズを好きな層と重なる。

魔法少女まどか☆マギカ(2011年)——魔法少女という装置を使って別のことを語る、という意味での先輩。こちらはプロットがしっかりしているぶんフリップフラッパーズより入りやすいが、「魔法少女を解体する」系譜として並べると見え方が変わる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『フリップフラッパーズ』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも月額サブスクリプションで全話視聴が可能なので、好みのサービスからすぐに視聴を始められます。まずは第1話の冒頭から、ピュアイリュージョンの世界に飛び込んでみてください。

よくある質問

Q. 全何話ですか?
A. 全13話です。1クールでまとまっているため、一気見しやすい作品です。テンポよく視聴できます。
Q. 子ども向けの魔法少女アニメですか?
A. いいえ。魔法少女の要素はありますが、心理描写や抽象的な演出が多く、むしろ中高生〜大人向けの作品です。ストーリーが進むにつれてシリアスな展開になります。
Q. 序盤は世界観が難解ですが、最後まで見るべきですか?
A. はい、見ることをおすすめします。序盤は意図的に謎を積み上げる構成で、中盤以降に各話の伏線が回収されていきます。全話通して見ることで作品の全体像が明確になります。
Q. どのサービスで見るのがおすすめですか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TVのいずれでも全話視聴できます。すでに利用中のサービスがあればそちらで、まだ契約していない場合は各サービスの無料トライアルを活用するのがお得です。

まとめ

『フリップフラッパーズ』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも月額サブスクリプションで全話視聴が可能なので、好みのサービスからすぐに視聴を始められます。まずは第1話の冒頭から、ピュアイリュージョンの世界に飛び込んでみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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