陰の実力者になりたくて!

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2022陰の実力者になりたくて!

陰の実力者になりたくて!

★ 4.0 / 5.0アクションコメディファンタジー
放送年2022年
フォーマットTVアニメ
話数20話
原作ライトノベル
制作Nexus

シャドウガーデンという秘密結社を率いることになったシド。彼は表舞台の派手なヒーローや悪役ではなく、影から社会を操る存在を目指していた。異世界に転移したシドは、巧みな話術を駆使して、自らが影の支配者となるべく暗躍する。彼の周囲には、謎めいた部下たちが集まり、やがて彼の野望は予想外の展開を見せていく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

前世から「陰の実力者」に憧れ続けた少年・シドは、異世界に転生。表向きは平凡な冒険者を装いながら、裏では「シャドウ」と名乗り、架空の秘密結社「シャドウガーデン」を設立する。ところが彼が冗談半分で語った「ディアボロス教団」の陰謀が実在し、部下たちが大真面目に動き出してしまう。自覚なき最強者が繰り広げる、本人だけが知らない本物の暗躍劇。

みどころ・魅力

① 「本人だけがノリノリ」のすれ違いギャグ

シドが妄想で語った設定が現実と完全一致してしまうメタ構造が最大の笑いどころ。部下たちは命がけ、シドは「かっこいいセリフ言えた!」と内心ガッツポーズ。このズレから生まれるコメディは唯一無二で、シリアスな展開の裏でずっと面白い。

② 圧倒的な戦闘シーンとダークファンタジーの世界観

NEXUS制作による滑らかなアクション作画が光る。「私は影だ——」の名台詞から始まる戦闘演出はアニメ屈指のカタルシス。コメディ主軸ながら、ディアボロス教団を巡る謎やシャドウガーデンの女性メンバーたちの過去も丁寧に描かれ、世界観に深みがある。

③ 個性豊かなシャドウガーデンの面々

アルファ、ベータ、ガンマら「七陰」は、それぞれ強烈な個性と忠誠心を持つキャラクターとして人気が高い。シドの意図を全力で汲み取り行動する姿は頼もしくもあり滑稽でもあり、メインキャラクターとしての魅力が存分に発揮されている。

キャスト・声優一覧

シド・カゲノー
シド・カゲノー
メイン
›
山下誠一郎
アルファ
アルファ
メイン
›
瀬戸麻沙美
ベータ
ベータ
メイン
›
水瀬いのり
ガンマ
ガンマ
サブ
›
三森すずこ
デルタ
デルタ
サブ
›
ファイルーズあい
イプシロン
イプシロン
サブ
›
金元寿子
クレア・カゲノー
クレア・カゲノー
サブ
›
日高里菜
アレクシア・ミドガル
アレクシア・ミドガル
サブ
›
花澤香菜
ローズ・オリアナ
ローズ・オリアナ
サブ
›
白石晴香
ニュー
ニュー
サブ
›
内田真礼
シェリー・バーネット
シェリー・バーネット
サブ
›
会沢紗弥
アンネローゼ・フシアナス
アンネローゼ・フシアナス
サブ
›
若山詩音

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スタッフ

監督中西和也
シリーズ構成加藤還一
原作逢沢大介
原案キャラデザ東西
キャラクターデザイン飯野誠
音楽末廣健一郎
美術監督イボムソン
音響監督明田川仁
OPオクティー「HIGHEST」
EDビナリア「Darling in the Night」
EDガンマ「Darling in the Night」
ED「4; “Darling in the Night” by Delta (CV: Ai Fairouz) (eps 5, 13, 19)」
EDイプシロン「Darling in the Night」
EDゼータ「Darling in the Night」
EDエータ「Darling in the Night」
EDアルファ「Darling in the Night」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

正直、最初は「またなろう系か」と思って見た。異世界転移、チート能力、ハーレム気味のキャラ構成。チェックリストを埋めるように既視感のある要素が並んでいて、1話は半分流し見していた。

ところが気づいたら画面に釘付けになっていた。

主人公のシドが、自分で「でっち上げた」秘密結社の話を部下にしている。完全にごっこ遊びのつもりで。なのに周囲の反応が妙にリアルで、話が「なぜか」嚙み合っている。この構造の気持ち悪さ——というか、居心地の悪い笑いが止まらなくて、結局1期を一気に見てしまった。

2周目で気づいたのは、シドが「影の支配者ごっこ」に完全に没入しているせいで、周囲が本気でシドを恐怖の存在として認識していく過程が丁寧に積み上げられているということ。笑いの構造がちゃんと設計されていた。

「本気でやっているつもりのない人間」が、最も本気になれるという話

この作品の核は、ひとことで言えば「ごっこ遊びの純度」だと思う。

シドがやっていることは、基本的に中二病のコスプレだ。「影の支配者」という役割を演じるために、存在しない組織を立ち上げ、存在しない敵を設定し、存在しない陰謀を語る。彼の行動の動機は、ほぼすべてが「それっぽい演出をしたい」という欲求から来ている。

ところが世界はシドの妄想に勝手に合わせてしまう。でっち上げた「ディアボロス教団」は本当に存在していた。ノリで語った陰謀は実際に進行中だった。彼が「かっこいい台詞を言いたいから」という理由で助けた人間が、シャドウガーデンの中核メンバーになっていく。

ここで作品が描いていることは、「強さ」の話というより「没入」の話だと思う。シドは強いから何でもできるのではなく、ごっこ遊びに本気だから何でもやり遂げてしまう。彼には目的もない、野心もない、自己保存の欲求すら薄い。あるのは「今この瞬間のロールを完全に演じ切りたい」という、ほとんど信仰に近い衝動だけだ。

これは現代のオタク文化へのある種の皮肉でもある。「本気でやる」ことに気恥ずかしさを感じ、「まあ遊びだから」と予防線を張ることに慣れた人間に対して、シドは一切照れない。恥ずかしげなく闇の演説をし、恥ずかしげなく黒マントを翻す。その照れなさが、かえって圧倒的な存在感を生んでいる。

瀬戸麻沙美が演じるアルファは、シドの妄想に最初に付き合ったキャラクターだが、彼女の演技には「シドを信じている」というより「シドという現象を理解しようとしている」ニュアンスがあって、2周目にそこに気づいてから印象がかなり変わった。水瀬いのりのベータはもう少し感情が前に出ていて、シドへの感情がそのまま声に乗っている場面がある。同じ「シャドウガーデンのメンバー」でも、声で別の関係性が見えてくる。

この作品は「最強主人公もの」のフリをした、ごっこ遊びへの真剣な讃歌だと思う。

特に刺さったシーン

シドが圧倒的な力で敵を制圧した後、静かに決め台詞を言うシーンが何度かあるのだが、あの瞬間の花澤香菜の芝居が毎回ちょっとおかしくて困る。アレクシア・ミドガル役として登場する彼女は、王族としての矜持と、シドに対する理解不能な引力の間で揺れているキャラクターなのだが、「この人、何なの」という台詞の言い方に、呆れと畏怖と笑いが全部入っていて、ここが一番うまいと思った。

あとは序盤、シドが「ごっこ遊び」を始める前夜のシーン。前世での鍛錬と今世での決意が交差する場面で、内田真礼のニューが関わってくる流れ——あそこで笑いと緊張が同時に走るのが、この作品の醍醐味の凝縮だと思う。「声優と夜あそび」でも軽妙なトークを聞き慣れている耳で聴くと、感情の温度の使い分けが面白い。

金元寿子のイプシロンは、出番の密度の割に印象が強い。コミカルな場面でも声の芯がブレないのが、キャラクターの一貫性を担保していた。

読んで見たくなったら——『陰の実力者になりたくて!』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さると思う人

  • 中二病の「ごっこ遊び」に青春の一部を捧げたことがある人
  • 最強系だが、主人公の動機が「強さ」ではなく「ロール」にある作品が好きな人
  • ギャグとシリアスの温度差を楽しめる人。ここの落差はかなり急なので、それを面白がれるかどうかで全部変わる
  • 声優の演技の細部を拾いながら見るのが好きな人。キャスト陣の仕事量が多い

合わないかもしれない人

  • 主人公に感情移入しながら見たい人。シドの内面は基本的に開示されないし、されても共感できるかどうか怪しい
  • 伏線の回収や整合性を重視する人。この作品は「勢い」と「笑い」を優先していて、世界観の精密さはそこまで追っていない
  • ハーレム要素が苦手な人。構造上そうなるのは避けられない

次に見るなら

オーバーロード——異世界に転移した最強キャラが、周囲に恐れられながら別の動機で行動しているという構造が近い。こちらはもう少しシリアスよりで、主人公の内面の孤独がじわじわ効いてくる。「影の実力者」で最強主人公ものに入門したなら、次はこれで深みにはまるのがいい。

この素晴らしい世界に祝福を!——コメディ寄りの異世界もので、主人公のノリと周囲のズレによる笑いを楽しむ作品。「影の実力者」ほど暗くなく、純粋に笑いたいときにちょうどいい。テンポが速く、一気見しやすい。

無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜——「前世の記憶を持って異世界へ」という点は同じだが、こちらは主人公の成長と内面に真正面から向き合う作品。「影の実力者」がごっこ遊びを徹底するのとは対照的で、両方見ると異世界転移ものの幅が広がる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
『陰の実力者になりたくて!』は、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+と主要配信サービス7社で視聴可能です。サブスクを複数利用している方はほぼどこかで見られる環境が整っており、見逃し視聴・一気見どちらにも対応しています。まずは加入中のサービスから確認してみてください。

よくある質問

Q. 原作は漫画ですか?小説ですか?
A. 東西は小説投稿サイト発の小説が原作で、逢沢大介によるコミカライズ版も存在します。アニメは小説版をベースに制作されており、先に漫画を読んでいた方にも楽しめる内容です。
Q. 2期はありますか?
A. 2022年10月放送の第1期に続き、第2期が2024年1月より放送されました。どちらも主要配信サービスで視聴可能なため、続けて楽しめます。
Q. ギャグアニメとして楽しめますか?シリアスが苦手でも大丈夫?
A. 基本軸はコメディで、シリアス展開も主人公のすれ違いギャグが混在するため重くなりすぎません。ダークな世界観はありますが、笑いを主目的に視聴しても十分楽しめる作品です。
Q. 全何話ですか?一気見にどのくらいかかりますか?
A. 第1期は全20話(約30分×20本)で、通しで視聴すると約10時間です。週末の一気見にちょうどよいボリュームで、テンポが良いため飽きずに最後まで見られます。

まとめ

『陰の実力者になりたくて!』は、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+と主要配信サービス7社で視聴可能です。サブスクを複数利用している方はほぼどこかで見られる環境が整っており、見逃し視聴・一気見どちらにも対応しています。まずは加入中のサービスから確認してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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