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2021

神在月のこども
★ 3.1 / 5.0冒険超自然
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | LIDENFILMS |
島根県出雲の町を舞台にした物語。古くから伝わる民話や伝統が根付いている。その中でも「神在祭」の神話は、何世紀もかけて10月に行われる一連の祝祭を生み出した。かつて10月は「神無月」と呼ばれていたが、出雲では「神有月」と呼ばれている。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
島根県出雲を舞台に、母を亡くしかけた少女・かんなが、神さまたちを乗せる神馬の代わりに日本を走り抜ける冒険を描いた劇場アニメ。10月に全国の神々が出雲へ集まる「神在祭」の伝説に着想を得た物語で、かんなは白ウサギの「シロ」に導かれながら、願いを叶えるため時間との闘いを続ける。出雲に伝わる古代の神話や祭りの文化が物語の根幹を成す、日本の伝統美あふれる作品。みどころ・魅力
① 日本神話・出雲の伝統文化を映像で体感できる
神在祭や神無月・神有月といった日本古来の信仰をベースに物語が展開される。出雲の美しい風景と神々が集う世界観は、アニメでありながら教科書では得られない日本神話への入り口として機能する。子どもから大人まで、文化的な深みを楽しめる作品。② 少女の成長と家族への愛を描いたロードムービー的感動
母への想いを胸に、見知らぬ土地を全力で駆け続けるかんなの姿は、シンプルな「誰かを救いたい」という動機から生まれる純粋な感動を届ける。旅の中での出会いや試練が少女を少しずつ変えていく、成長物語としての側面も見どころのひとつ。③ 繊細な作画と日本各地の風景美
列島縦断という設定を活かした多様な自然描写が見事で、日本の四季と地域ごとの風景が丁寧に描かれている。神々の造形や神秘的なシーンのビジュアルも独自の世界観を確立しており、劇場アニメとしてのクオリティが随所に感じられる。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 白井孝奈 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 佐川遥 |
| 美術監督 | 佐藤豪志 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| ED | ミワ「神在月のこども」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
Netflixのサムネイルを流し見していたら「神在月」という文字で手が止まった。出雲の神在祭を舞台にした話なのかと思って、なんとなく再生ボタンを押した、というのが正直なところ。 最初の10分は「あ、子ども向けだな」という感触があった。作画は丁寧で、アニメーションの動きもきれいだけど、主人公の感情の見せ方がわかりやすすぎるというか、距離を置きながら見ていた。 ところが中盤を過ぎたあたりで空気が変わる。神様たちの集まりに向かって走り続ける展開で、「あ、これは喪失の話だ」と気づいたとき、最初に判定した「子ども向け」を静かに取り消した。見終わったあと、急に外を走りたくなった。走ることでしか向き合えない喪失がある、という一本道
神在月のこどもは、一見すると「出雲神話×冒険」という外側を持っている。でも本当に描こうとしているのは、もっと単純で、もっと痛いことだと思う。 主人公が走り続けるのは、目的地があるからじゃない。止まると、向き合わなければいけないものが追いついてくるから走っている。そういう逃走としての疾走が、物語の後半でゆっくりと変質していく。逃げることと走ることは似ているようで、どこかで確実に分岐する。その分岐点を映像で見せるのが、この映画の一番誠実なところだと思う。 「神在月」の設定が絶妙に機能している。全国の神様が出雲に集まるということは、日本中の「縁」が一箇所に集まるということでもある。亡くした人との縁もそこにあるかもしれないという薄い希望が、主人公の走る理由に重なる。神話の構造が物語の感情を支えている、という意味で、設定の使い方が正直うまい。 坂本真綾が演じるシロというキャラクターの位置づけも重要で、単なるガイドキャラクターではなく、主人公が内側に向き合うための鏡として機能している。真綾さんの声質は、あの役に必要な「柔らかいのに芯がある」感じをそのまま体現していて、シーンを重ねるごとに存在感が増す。 喪失を直接描かずに、走るという行為に乗せて間接的に表現する手法は、正面から泣かせにくる作品よりも長く残る。これは単なる冒険アニメではなく、悲しみを身体ごと引き受けるための映画だ。特に刺さったシーン
終盤の、神々の声が重なる場面。神谷明の大国主が画面に存在感を持って現れたとき、「あ、これは昭和から続く声優の仕事だ」と変なところで感動した。あの太い声が神様の言葉を口にすると、神話的な重力みたいなものが生まれる。高木渉の龍神も出番はそれほど多くないのに、声だけで「力」を体現している感覚があって、ベテランの声のつくり方が静かに効いていた。 入野自由の夜叉は、序盤は軽いキャラクターとして出てくるのに、後半になると声のトーンが微妙に変わっていく。抑制した演技のほうが感情の輪郭が際立つ、という典型的な例で、若い声優陣と年配の声優陣が同じ画面に混ざることで世代的な対比がきちんと生まれていた。 音響の話をすると、劇場で聞くと足音と風の音の組み合わせが全然違う。走るシーンの疾走感は、映画館のスクリーンサイズと音響があってはじめて完成するタイプの演出だと感じた。配信でも充分伝わるとは思うけど、あの音の立体感だけは映画館の体験の残り香として残っている。読んで見たくなったら——『神在月のこども』はNetflixで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 日本神話・出雲大社・神在祭に少しでも興味がある人
- 喪失や悲しみをテーマにした作品が好きだけど、過剰な感情表現は苦手な人
- 坂本真綾・神谷明など昭和〜平成を渡ってきた声優の演技が好きな人
- 走ることや旅をモチーフにした冒険アニメが好きな人
- 子どもと一緒に見られて、大人も別の層で楽しめる作品を探している人
合わない人
- 展開のテンポが速い作品が好きな人(序盤はゆっくり動く)
- 神話や伝承の設定に丁寧な説明を求める人(この映画はわりと「知ってる前提」で進む)
- 感情的なカタルシスを強めに求める人(泣かせに来る構造ではない)
次に見るなら
平家物語(2021年TVアニメ)——日本の古典・歴史をアニメで丁寧に描いた作品として、方向性が近い。喪失を正面から描かずに積み重ねていく構成と、山田尚子監督の映像センスが神在月のこどもと似た余韻を残す。 おおかみこどもの雨と雪(2012年劇場版)——喪失と自然の中で生きるという大きなテーマが重なる。感情を直接言葉にせず映像で語る手法も共通していて、神在月のこどもが刺さった人には届くはず。 ももへの手紙(2012年劇場版)——島の民俗的な世界観と、肉親の喪失を抱えた子どもの物語という構造が近い。妖怪という日本的な「異界」の使い方も含めて、比較して見ると面白い。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『神在月のこども』はNetflixで配信中です。出雲の神話と少女の冒険が交差するこの作品は、日本の伝統文化に触れながら親子で楽しめる内容です。Netflixに加入していれば追加費用なしで視聴できます。
