※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

かりん
| 放送年 | 2005年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 24話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | J.C.STAFF |
真紅家の吸血鬼の少女・真紅果林は、普通の吸血鬼ではない。通常、吸血鬼は被害者の血を吸うが、果林は体が過剰に血液を産生する奇病を抱えている。月に一度、この過剰な血液を「被害者」に与えることで処理しなければならない。それでも彼女は学校に通い、誰もが行うように生活している。
作品概要・あらすじ
あらすじ
真紅果林は、人間社会に紛れて暮らす吸血鬼一族・真紅家の長女です。しかし彼女は血を吸うどころか、体内で血液を過剰に生成してしまう特異な体質の持ち主。月に一度、あふれ出る血を誰かに「分け与え」なければ、大量の鼻血となって噴き出してしまいます。普段は普通の女子高生として学校に通う果林でしたが、ある日、転校生の運勢一樹のそばにいると血が異常に増えてしまうことに気づきます。秘密を抱えた吸血鬼少女の、ドタバタで甘酸っぱい日常ラブコメディが幕を開けます。みどころ・魅力
① 「血を吸わない吸血鬼」という逆転の設定
通常の吸血鬼像をひっくり返した「血が増えすぎてしまう」という独自設定が本作最大の魅力です。シリアスになりがちな吸血鬼ものを、鼻血を吹き出すギャグとして描くことで、唯一無二のコメディへと昇華しています。② 秘密を守ろうとする果林の奮闘
正体を隠しながら一樹に惹かれていく果林の揺れる心と、家族ぐるみのドタバタ劇が見どころです。秘密がバレそうになるたびに巻き起こる騒動が、笑いと甘酸っぱさを同時に届けてくれます。③ 個性豊かな真紅家の面々
記憶操作を得意とする家族や、強烈な個性を放つ妹など、クセの強い吸血鬼一家のキャラクターたちも魅力的です。家族の温かさとコメディが融合した群像劇としても楽しめる作品に仕上がっています。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| シリーズ構成 | 山田靖智 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 中山由美 |
| 音楽 | 西田マサラ |
| 美術監督 | 小田理恵 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | BRACE;d「Scarlet」 |
| ED | Fm.θ「もうひとつのBirthday」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直、タイトルしか知らなかった。2005年の作品で、絵柄もいかにも当時という感じで、配信リストを流し見しているときも一度スルーしている。吸血鬼もの、というだけで「またか」と思って後回しにしていた。で、たまたま深夜に一話だけのつもりで再生したら、設定の説明で手が止まった。血を吸うんじゃなくて、血が余って困っている吸血鬼。月に一度、余った血を他人に「分けて」処理しないと鼻血で吹き出す。なんだそれは。最初は色物だと思って見始めたのに、二話、三話と進むうちに、これはコメディの皮をかぶった別の話だと気づいてくる。一回目はギャグとして笑って見て、二回目で果林の挙動の理由がぜんぶ伏線だったことに気づく、そういう作りになっている。
「奪う」のではなく「あふれてしまう」——人の不幸に反応してしまう体質の話
この作品の核は、吸血鬼の常識を一個ひっくり返したところにある。普通の吸血鬼は他人から血を奪う。果林は逆で、体が勝手に血を作りすぎて、それを誰かに注いで減らさないと自分が保たない。これだけ聞くと「設定の逆張りで一本撮りました」みたいに見えるけど、見ていくと逆張りそのものがテーマになっている。
面白いのは、果林の血が増える引き金だ。彼女の血は、不幸な人・ストレスを抱えた人のそばにいると勝手に沸き立つ。つまり彼女は、他人の鬱屈を体で受信してしまう体質なんだと思う。これはもう、共感しすぎる人間の話だ。場の空気を読みすぎて、人の不機嫌をいちいち自分の中に取り込んでしまって、抱えきれなくなって決壊する。教室の隅にいる、優しすぎてしんどそうな子の比喩として、これ以上ないくらいよくできている。
そして果林がやるのは、奪うことじゃなくて、与えること。相手にこっそり血を注ぐと、なぜかその人の落ち込みが少し軽くなる。負の感情を吸い取って、代わりに血という名のおせっかいを置いていく。彼女は化け物として隠れて生きているのに、やっていることは一番人間くさいケアなんだ。単なる吸血鬼ラブコメとして消費するにはもったいない、「うまく普通になれない子が、それでも普通に学校へ通う」という、地味にきつい青春の話として見るほうがずっと刺さる。隠したいのに体が裏切る、というのは思春期そのものの感覚で、吸血鬼という装置はそのためのアレなんだと思う。
特に刺さったシーン
やっぱり、序盤の「血が増えすぎて限界が近づいてくる」あたりの果林の挙動だ。本人は必死で平静を装っているのに、顔は赤いし挙動はおかしいし、鼻血の予兆でそわそわしている。あれを矢作紗友里がコメディとして全力でやりつつ、根っこの切実さを消さないのが効いている。声だけで「笑える」と「本当に困っている」を同時に成立させていて、ギャグの瞬間に少しだけ可哀想になる、あの匙加減がうまい。
相手役の雨水健太を演じる小西克幸も良くて、こっちはこっちで家庭の事情で疲れている、果林の血が反応してしまう典型的な「不幸寄りの人」なんだけど、声の芯がまっすぐで嫌味がない。だから果林がこの子に過剰反応してしまうのが、ちゃんと納得できる。終盤、隠していたものがバレかけていく流れで、笑いの量が同じまま空気だけ重くなっていく場面があって、思わず居住まいを正した。脇を固める声優陣も妙に豪華で、櫻井孝宏や杉田智和、森川智之あたりの声が要所で効いてくる。
読んで見たくなったら——『かりん』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 設定一個で世界の見え方が変わる、ひっくり返し系のアイデアが好きな人
- ラブコメの顔をしつつ、根っこに「うまく普通になれない」しんどさがある話に弱い人
- 2000年代中盤の、肩の力が抜けた深夜アニメの空気が懐かしい人
- 共感しすぎて勝手に疲れるタイプの自覚がある人(果林に自分を見る)
合わない人
- 作画やテンポに今どきの解像度を求める人。古さは正直ある
- 吸血鬼ものに、もっと血なまぐさいシリアスやバトルを期待している人
- 鼻血ギャグの反復が生理的に厳しい人
次に見るなら
月詠 -MOON PHASE-が近い。ほぼ同時期の、吸血鬼の女の子と人間の距離感を描くラブコメで、ゆるさと切なさの配合がかりんと地続き。あの時代の空気ごと味わいたいならこれ。
学園×吸血鬼のコメディで割り切って楽しみたいならロザリオとバンパイア。かりんより軽いノリだけど、「正体を隠して普通に通学する」という骨格は共通していて、口直しにちょうどいい。
吸血鬼の常識をギャグでひっくり返す路線が好きなら吸血鬼すぐ死ぬ。テンションは真逆に振り切っているが、「弱くて情けない吸血鬼」を愛でる感覚はかりんで芽生えたものとつながっている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
TVアニメ「かりん」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つの配信サービスで視聴できます。アニメ作品を豊富に扱うdアニメストアをはじめ、複数のサービスで配信されているため、ご自身の環境に合わせて選べます。気になった方は、いずれかのサービスでぜひチェックしてみてください。
