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気絶勇者と暗殺姫
| 放送年 | 2025年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | CONNECT |
主人公トトは優れた技能を持つが、極度の恥ずかしがり屋で パーティーを組めず、出発地の町に留まっていた。ある日、美しい3人の女性シエル、アネモネ、ゴアから突然パーティー参加を誘われる。ついに冒険に出発できると大喜びするトトだったが、彼は知らない―この3人は彼を殺すつもりでいるのだ。
作品概要・あらすじ
あらすじ
優れた技能を持ちながら、極度の恥ずかしがり屋ゆえにパーティーを組めず、出発地の町に留まり続けていた青年トト。冒険者としての一歩を踏み出せないまま日々を過ごしていた彼のもとに、ある日、シエル・アネモネ・ゴアという美しい3人の女性が現れ、突然パーティーへの参加を誘う。ついに仲間と旅立てると大喜びするトトだったが、彼はまだ知らない――この3人が手を組んだ本当の目的は、トトを亡き者にすることだったのだ。命を狙う暗殺姫たちと、まるで気づかない気絶勇者。かみ合わない思惑が、奇妙でにぎやかな冒険を転がしていく。
みどころ・魅力
① 「殺したいのに殺せない」すれ違いコメディ
3人の女性は本気でトトの命を狙っているのに、当のトトはまるで気づかず純粋に冒険を楽しんでいる。暗殺の試みがことごとく空回りし、むしろ仲が深まっていく――この致命的なまでにかみ合わない関係性こそ本作最大の見どころ。緊張と笑いが同居する独特のテンポが癖になる。
② ギャップが光る“気絶勇者”トトの実力
気弱で人見知りという情けない一面とは裏腹に、トトは確かな技能の持ち主。いざという場面で見せる思わぬ強さや立ち回りが、コメディの中に骨太なアクションの軸を通している。普段の頼りなさとのギャップが、彼の魅力を一段と引き立てる。
③ 個性豊かな暗殺姫トリオ
クールなシエル、可憐なアネモネ、豪快なゴア。タイプの異なる3人がそれぞれの思惑を抱えながらトトに迫る様子が物語を彩る。暗殺者でありながらどこか憎めない3人の掛け合いと、少しずつ変化していく関係性の行方からも目が離せない。
キャスト・声優一覧








スタッフ
| 監督 | 秋田谷典昭 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 横手美智子 |
| 原作 | のりしろちゃん |
| 原案キャラデザ | 雪田幸路 |
| キャラクターデザイン | 佐野隆雄 |
| 音楽 | 成田旬 |
| OP | 吉乃「天伝バラバラ」 |
| ED | 白石晴香「スキマジカン」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
気絶勇者と暗殺姫、というタイトルでまず引っかかったのは「気絶」のほうだった。勇者が気絶するって、戦って負けるのか、それとも何かの呪いか——と勝手に重い話を想像しながら再生したら、まるで違った。主人公トトは強い。技能は一流。ただ、極度の恥ずかしがり屋で、美人に話しかけられただけで意識を飛ばす。なるほど、そっちの気絶か、と力が抜けた。最初はゆるい一発ネタのコメディだと思って流し見していたのに、2周目で温度が変わった。にこやかに誘ってくる3人が、本気で彼の命を狙っているのだと頭に入れたうえで同じ序盤を見ると、同じ笑顔がまるで違う絵に見えてくる。タイトルの気の抜けた響きは、たぶんわざとだ。殺意は、受け取られなければ成立しない——気絶がすれ違わせる暗殺コメディ
この作品の面白さは、暗殺ものなのに「殺意がまったく目的地に届かない」という一点に尽きると思っている。シエル、アネモネ、ゴアの3人は、明確にトトを殺すつもりでパーティーに引き込む。普通ならここから緊張感のある駆け引きが始まるはずだ。ところがトトは、刃を向けられる前に照れて気絶する。話しかけられて気絶する。距離を詰められて気絶する。結果として、3人の周到な殺意は、本人にいっさい受信されないまま空振りし続ける。暗殺という行為は、相手がそれを脅威として受け取って初めて成立する駆け引きなのに、この主人公は受信機が壊れている。だから笑える。 ただ、単なる「鈍感系主人公が無自覚に危機を回避するギャグ」では終わらない。回を追うごとに、殺す側の3人のほうが揺らいでいく。何度殺し損ねても、トトは彼女たちを疑わない。恥ずかしがって気絶するだけで、警戒も裏切りも返してこない。向けた刃が一度も突き刺さらないと、刃を握っているほうの理屈が崩れていく。殺意は、敵意で返されることでバランスを保つものなのだと、この作品は逆説で教えてくる。トトの気絶は弱さの記号のはずなのに、誰も傷つけず、誰の悪意も受け取らないという意味で、いちばん無敵の防御になっている。コメディの顔をしながら、悪意が機能するための条件をひっそり解体している——そこがこの作品の芯だと、私は受け取った。特に刺さったシーン
刺さったのは、序盤でトトが初めて3人に「一緒に行こう」と誘われる、あの一連のくだりだ。念願のパーティー結成、夢だった冒険の出発——その喜びが頂点に達した瞬間に、まぶたが落ちて崩れ落ちる。武内駿輔のトトが良くて、普段あの人が乗せてくる重心の低い声を知っているぶん、ここで声がうわずって裏返って、最後に力なく途切れていく芝居の落差に笑ってしまった。強キャラの器に中身が伴っていない感じが、声だけで完璧に出ている。 そして白石晴香のゴア。終盤に近づくにつれ、ゴアの声に乗る感情がだんだん「任務」からズレていく。殺すための笑顔として作っていた声が、ふとした拍子に素の温度を帯びる瞬間がある。最初に見たときは聞き流していたのに、2回目でそこに気づいて、思わず巻き戻した。気絶している主人公の隣で、殺すはずの女が一人だけ表情を持て余している——その絵の居心地の悪さが、ずっと頭に残っている。読んで見たくなったら——『気絶勇者と暗殺姫』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ギャグの一発設定を、ちゃんと最後まで芯のある話に育てるタイプの作品が好きな人
- 声優の芝居の「ズレ」や温度変化を巻き戻して確認したくなるオタク
- 無自覚に危機を回避し続ける主人公の、間の抜けた可笑しさを楽しめる人
- 殺す側の心情がだんだん崩れていく構造にグッとくる人
合わない人
- 暗殺ものに本格的な緊張感と頭脳戦を期待している人
- 主人公が状況を理解して能動的に動かないとストレスを感じる人
- 気絶ネタが繰り返される構造を、単調と受け取ってしまう人
- ONA特有のテンポやスケール感に、TVシリーズの密度を求めてしまう人
次に見るなら
殺意が空回りしていく可笑しさが好きなら暗殺教室。殺すための関係から始まって、いつのまにか情が積み上がっていく構造は、トトと3人の距離感とどこか地続きだ。 本心を相手に伝えられないまま家族や仲間をやっていくおかしさが効くならSPY×FAMILY。暗殺者が日常の顔をかぶり続ける緊張と笑いの同居は、この作品の二重写しの感覚に近い。 ファンタジー世界をコメディの目線でゆるく崩していくノリが合うなら魔王城でおやすみ。緊迫した設定をあえて脱力で受ける呼吸が、気絶勇者の気の抜けた空気とよく似ている。配信・視聴情報
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よくある質問
まとめ
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