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2009

空中ブランコ
★ 3.8 / 5.0コメディドラマサイコロジカル
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 11話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Toei Animation |
イラブ総合病院の精神科には様々な問題を抱えた患者が訪れる。空中ブランコの失敗後に不眠症に悩む大道芸人、刃物が怖いヤクザ、24時間勃起が続く実業家など。彼らは病院長の息子で子どものような性格の医師・イラブ一郎の診察を受ける。助手は無表情の看護師である。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
イラブ総合病院の神経科には、心に問題を抱えたさまざまな患者が訪れます。空中ブランコの失敗以来スランプに陥ったサーカスの花形、先端恐怖症に苦しむヤクザ、24時間勃起が止まらない実業家、義父のカツラが気になって仕方ない医学生など、悩みの形はさまざまです。彼らを迎えるのは、院長の息子でありながら子どものように奔放な医師・伊良部一郎。突飛な診察とビタミン注射を武器に、伊良部は患者たちの本当の問題と向き合っていきます。クセの強い登場人物たちが織りなす、笑いと気づきの群像劇です。みどころ・魅力
① 実写コラージュと極彩色が炸裂する唯一無二の映像
監督・中村健治とマッドハウスが手がける映像表現は、アニメの常識を軽々と超えています。実写の口元を貼り付けた人物、原色がぶつかり合う背景、ロトスコープ風の動きなど、毎話あふれる視覚的アイデアが圧巻。観るだけで脳が刺激される、攻めた作りが最大の魅力です。② 一話完結で描かれる「心の病」と再生のドラマ
各話で異なる患者にスポットを当てるオムニバス構成で、誰もが共感できる悩みを丁寧にすくい取ります。コメディの皮をかぶりながら、不安や承認欲求といった現代的なテーマに切り込む脚本が秀逸。笑って観ているうちに、ふと自分自身の心と向き合わされる深さがあります。③ 三つの姿を持つ怪物医師・伊良部一郎の中毒性
巨漢・少年・幼児という三態で現れる伊良部のキャラクターが強烈です。一見ふざけているようで核心を突く言動、注射への異常な執着など、つかみどころのなさが物語を引っ張ります。無表情で注射を打つ看護師マユミとのコンビも含め、一度観たら忘れられない存在感です。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 中村健治 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 石川学 |
| キャラクターデザイン | 橋本敬史 |
| 音楽 | 森英治 |
| 音響監督 | 長崎行男 |
| OP | 電気グルーヴ「Upside Down」 |
| ED | 電気グルーヴ「Shangri-La (Y.Sunahara 2009 Remodel)」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は深夜に「変なアニメないかな」とリストを漁っていて、サムネの色がやたら毒々しいのに惹かれて再生しただけだった。精神科医が主役、それも子どもみたいな性格の医者という時点で、まあキワモノ枠だろうと身構えていた。ところが映像が始まった瞬間、実写の役者の上にCGや色面がベタッと乗っかってくる作りで、目が完全に持っていかれた。中村健治監督と知ったのは見終わってからで、ああこの容赦ない画面設計はそういうことかと膝を打った。1回目は正直、画の強さに気を取られて話が頭に入ってこない。2回目でようやく、患者一人ひとりの抱えてるものがちゃんと刺さってくる。派手な見た目とは裏腹に、扱っているのはやけに地味で生々しい不安だ、と気づいたのはその辺りだった。「ちゃんとしなきゃ」が人を壊す話
この作品は単なる奇抜な医療コメディではなく、「まともでいなきゃいけない」という思い込みがどれだけ人を追い詰めるか、という話だと思っている。出てくる患者は、空中ブランコの失敗以来うまく飛べなくなった大道芸人、刃物が怖くなったヤクザ、24時間勃たせっぱなしの実業家——症状はバラバラで一見ふざけているのに、根っこは全部同じだ。みんな「自分はこうあるべき」「期待に応えなきゃ」というプレッシャーで首が回らなくなっている。櫻井孝宏が演じる田口哲也にしても、森川智之の山下公平にしても、声の芝居が滑稽さと切実さのちょうど境目を突いてくるから、笑っているうちにこっちの胸も少し痛くなる。 そこにイラブ一郎というデカい子どもが現れて、注射を打つ以外ほとんど治療らしいことをしない。代わりにやるのは、患者の「ちゃんとしてる仮面」を引っぺがして、本人がずっと言えなかった本音を無理やり表に出させることだ。大人の社会性なんて最初から持っていない人間だからこそ、患者が必死で守っている建前を平気で踏み抜ける。治すんじゃなくて、治らなきゃと思い込んでいた縛りそのものを外してやる。精神科の話なのに、出てくる答えが「もっと適当に生きていい」なのが妙に効く。派手な色彩の裏で、ずっとそういう静かなことを言い続けている作品だ。特に刺さったシーン
刺さったのは、ある患者が散々プライドを盾にして本音を隠していたのが、終盤でついに崩れて「本当はこうしたかった」と吐き出す回だ。それまで強がっていた人間の声がふっと素に戻る瞬間、芝居の温度が一段下がって、画面の毒々しい色がむしろ寂しく見えてくる。三木眞一郎の星山純一が見栄を張り続ける芝居も、置鮎龍太郎の田辺満男の妙なテンションも、崩れる前の「無理してる感」が丁寧に積んであるから、崩れたときにちゃんと効く。あと地味に好きなのが、浪川大輔の坂東真一あたりの場面で、深刻な相談をしているのにイラブが全然聞いてないというズレ。重い話とふざけた絵がぶつかって、笑っていいのか悪いのか分からない宙ぶらりんの感じが、この作品の居心地のよさだと思っている。読んで見たくなったら——『空中ブランコ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 実写合成や色面の使い方など、攻めた映像演出そのものを味わいたい人
- 「ちゃんとしなきゃ」で自分を縛りがちな自覚があって、肩の力を抜く話に弱い人
- 笑いと切実さが同居する、分類しづらいアニメが好きな人
合わない人
- 毎回完結する一話完結より、一本の通し物語を追いたい人
- 画の癖が強すぎると集中できないタイプの人
- 下ネタや露悪的な描写が生理的に苦手な人
次に見るなら
同じ中村健治監督のモノノ怪は、画面の作り込みと様式美で完全に世界を支配してくる一本。空中ブランコの色彩や演出にやられたなら、こっちのケレン味も間違いなく刺さる。人間の業を一話完結で見せる構成も近い。心の問題を奇妙な距離感で描くという意味では四畳半神話大系もおすすめ。テンポと言葉数は真逆だけど、「こじらせた自意識をどう手放すか」というテーマの手触りがよく似ている。
一癖ある語り口と毒のあるユーモアが好きなら四月は君の嘘……ではなく、シリアスとふざけの落差で言えばサムライチャンプルーあたりの、雑食で自由な空気感も合うはずだ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『空中ブランコ』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluの4サービスで配信されており、いずれかに加入していれば視聴できます。アニメ専門のdアニメストアや、幅広い作品をそろえるU-NEXT・DMM TV・Huluと選択肢が多いので、すでに利用中のサービスがあればそのまま楽しめます。自分の視聴スタイルに合った配信先を選んでみてください。
