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めいとこねこバス
| 放送年 | 2002年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Studio Ghibli |
ある風の強い日、めいがキャラメルを食べていると、突然の竜巻に追われます。その竜巻は赤ちゃんネコバスでした。めいはキャラメルをあげて友達になります。その夜、赤ちゃんネコバスがめいを訪ねます。めいを乗せたネコバスは、彼女を乗せて飛び回ります。
作品概要・あらすじ
あらすじ
風の強い日、めいがキャラメルを食べているところへ、突然の竜巻が近づいてきます。その正体は、まだ小さな赤ちゃんネコバスでした。めいはキャラメルをあげて友達になり、その夜、赤ちゃんネコバスが再びめいのもとを訪れます。二人はそのまま夜の空へと飛び出し、風を切りながら幻想的な旅へと旅立っていきます。
みどころ・魅力
① 赤ちゃんネコバスのキュートな造形とユーモア
大きなネコバスとは異なる、ぽっちゃりとした幼い姿の赤ちゃんネコバスが最大の見どころです。竜巻のように現れるダイナミックな登場シーンから、めいとの無邪気なやり取りまで、短い尺の中に愛らしさとユーモアが凝縮されています。
② 宮崎駿が描く「子どもの目線」の世界観
めいにしか見えない不思議な存在との交流という設定は、前作『となりのトトロ』の世界観を自然に延長しています。子どもだからこそ感じられる魔法のような瞬間が、短編ならではの純粋な形で描かれており、大人にも懐かしさをもたらします。
③ 夜空を駆ける幻想的なラストシーン
めいを乗せた赤ちゃんネコバスが夜の空を自由に飛び回るシーンは、ジブリらしい躍動感と詩情に満ちています。わずかな上映時間の中に凝縮された飛翔の開放感は、観た後に温かな余韻を残します。
キャスト・声優一覧






スタッフ
| 監督 | 宮崎駿 |
|---|---|
| 原作 | 宮崎駿 |
| 音楽 | 久石譲 |
| 美術監督 | 伊奈涼子 |
| 音響監督 | 若林和弘 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ジブリ美術館でしか見られない短編、という条件がついた時点で、見るまでのハードルが他の作品と違う。実際に三鷹まで行けたのはずいぶん後になってからで、それまでは「トトロの続きっぽいやつ」という前情報だけを持ち続けた。いざ見たら上映時間13分。短い、と思う前に終わった。見終わった直後に「あ〜……」という声が出て、それでなんとなく評価が済んだ気がした。
坂本千夏さんの声が最初に出た瞬間に体が整う。草壁めいという役と、この人の声は完全に一体化していて、それがどれだけ年月が経ってもほどけない。最初のセリフで「来た」と思った。それだけで美術館まで来た甲斐がある。
子どもにしか近づけない生き物と、対等に友達になる話
めいとこねこバスが描いているのを一言で言うと「めいが赤ちゃんネコバスと友達になる話」だが、その友達になる過程の組み立て方が丁寧で、見ているうちに「これは対等な関係を結ぶ話なんだ」という認識に変わってくる。
竜巻に追いかけられる場面から始まって、めいはキャラメルを渡す。脅かしてくる存在に対して、逃げるのでも戦うのでもなく、手持ちのおやつを差し出すという判断は子どもにしかできない。大人なら警戒するか笑い飛ばすかのどちらかだ。でもめいはキャラメルを出す。そこに計算はない。
赤ちゃんネコバスがその夜に会いに来るのは、それに応えているわけで、つまりこれは贈り物の交換として成立した友情だ。子どもの世界の友情はよくこういう構造をしている——何かをあげる、相手が受け取る、次に何かが起きる。大人が「無条件の信頼」と呼ぶものを、子どもは特に名前をつけずに普通にやる。
トトロの世界観では一貫して「子どもにしか見えない/近づけない存在」が描かれる。それはおそらく視点の話で、損得を超えたコミュニケーションができる人間のそばにだけ、ああいう生き物は近づいてくるという論理だと思っている。めいとこねこバスは、その論理を13分に凝縮して余計な説明なしにやりきった作品だ。配信で見られないのが惜しいと心から思う——家のソファで好きなタイミングに見てほしい種類の作品ではないが、それでも見られる環境を選べる人が増えてほしい。
特に刺さったシーン
めいが赤ちゃんネコバスにキャラメルを差し出す場面の坂本千夏さんの声が好きで、「怖い・でも少し好奇心がある・とりあえず渡してみる」という複数の感情が短いセリフに全部乗っている。子役的な演技でも、大人が子どもを演じているわけでもなく、ちゃんとめいがそこにいる。あの受け渡しが成立する瞬間に、この後の夜の訪問が必然だったとわかる。
夜に迎えに来た赤ちゃんネコバスに乗って空を飛ぶ場面は、美術館の小さなスクリーンで見ることで意味が違った。あの場所の音と画面の距離感は劇場とは別の没入感があって、小さいスクリーンの中で大きな空を飛んでいる、という対比が妙に効いた。映像ソフトで見てもきっと好きな場面になるが、あの体験は美術館でしか出ない。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- となりのトトロが好きで、あの世界をもう少し見たい人
- 13分で完結する短編の密度に価値を感じる人
- 子どもの視点から描かれるファンタジーが好きな人
- ジブリ美術館に行ける環境にある、または行く予定がある人
合わない人
- ストーリーに起伏や解決すべき問題を求める人(13分に劇的な事件は起きない)
- トトロ本編を見ていない状態で見ると文脈が半分になる
- 配信でいつでも気軽に見たい人(現時点でどの配信サービスでも見られず、映像ソフトの入手かジブリ美術館への来館が必要)
次に見るなら
前提としてとなりのトトロは必須。めいとこねこバスはトトロ本編を知っている前提で作られているので、見た後に改めてトトロを見ると草壁めいへの理解が一段階変わる。あのキャラメルを差し出す判断は、トトロに会ったあのめいの延長線上にある。
「子どもにしか見えない世界」という文脈で続けるなら千と千尋の神隠し。千尋はめいとかなりタイプが違う子どもだが、見知らぬ存在と少しずつ信頼を積み上げていくという構造は近い。あちらは2時間あるので密度の方向性が違うが、それはそれで正しい規模感だ。
落ち着いたトーンで子どもの視点を追いたいなら魔女の宅急便。キキもまた、自分のコミュニケーションで新しい世界に接続していく話で、「子どもが自分で道を開く」というジブリの主題をわかりやすい形で追える。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『めいとこねこバス』は現時点で一般的な動画配信サービスでの配信はありません。ジブリパーク(愛知)の「ネコバスルーム」など、特定の施設での上映・展示を通じて楽しめる作品です。ご鑑賞の機会は公式イベントや施設訪問をご確認ください。