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メモリーズオフ3.5
| 放送年 | 2004年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | ビジュアルノベル |
このシリーズは重複するキャラクターを含む二つの独立した物語で構成されている。第一話「思い出の彼方へ」は、庄吾と現在の彼女ネオについて。庄吾の元彼女カナタが現れ、庄吾とネオに現在の状況を考えさせる。第二話「祈りの届く頃」は、イノリとその彼氏イッシュウについて。二人はプロムの約束をしていた。
作品概要・あらすじ
あらすじ
2004年発売の恋愛アドベンチャーゲーム「メモリーズオフ3」を原作とした全2話のOVA作品。第一話「思い出の彼方へ」では、現在の彼女・ネオとともに穏やかな日々を送る庄吾のもとに、元彼女のカナタが突然現れる。二人の間で揺れ動く庄吾の心を丁寧に描く。第二話「祈りの届く頃」は、プロムの約束を交わしたイノリとイッシュウの物語。時を経ても変わらない思いと、二人が再び歩み出すまでを描いた純愛ストーリー。みどころ・魅力
① 独立した2つの物語が織りなすオムニバス構成
共通のキャラクターを軸に、まったく異なる恋愛模様を描く2話構成が本作最大の特徴。1本目は”元カノの再登場”という緊張感のある設定、2本目は”離れた二人が再びつながる”純粋なラブストーリーと、それぞれ異なる感情体験が楽しめる作りになっている。② ゲーム原作ファンにも初見にも嬉しい丁寧な人物描写
原作ゲームを知らなくても登場人物の関係性が自然と伝わるよう、キャラクターの心情描写が丁寧に積み上げられている。庄吾・ネオ・カナタ、そしてイノリとイッシュウそれぞれの感情が短い尺の中でしっかりと描き切られているのが魅力だ。③ 静かな感動を呼ぶドラマ仕立ての演出
派手なアクションや複雑な設定はなく、日常の中の葛藤と決断を丁寧に映し出す落ち着いた演出スタイルが全編を貫く。恋愛ドラマとしての誠実さがあり、視聴後に静かな余韻が残る作品に仕上がっている。キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 音楽 | 志倉千代丸、酒井良 |
|---|---|
| OP | 浅野真澄「Dry Words Dry Maker」 |
| ED | 村田あゆみ「Shining star」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルを見た瞬間、「3.5」という数字に引っかかった。整数じゃない。どういう位置づけなんだと調べたら、ゲーム原作のOVAで、本編の間に挟まる形で作られた補完作品だとわかった。シリーズを全部追っていたわけじゃないのに、そういうものって手を出してしまう。
最初に見たとき、正直「2話完結の薄い読み切りだろう」と思っていた。30分×2本。ところが1話目の終盤で、元カノが現れてからの空気の変わり方に、思わず巻き戻した。ここでそういう顔をするのか、と。2回目で気づいたのは、1話と2話で似た構造を繰り返しているのに、解決の向き方が真逆に近いということだった。このOVA、わかってやってる。
「今」にいるふりをしながら、過去に引っ張られている人間の話
「メモリーズオフ」というシリーズ名はそのまま答えを言っている。記憶を切る、記憶から降りる。でも人間はそんなに簡単に降りられない。このOVAの2話がそれを二つの形で見せてくる。
1話「思い出の彼方へ」は、現在進行形の恋愛の中に元カノが現れる話だ。庄吾とネオの関係はそれなりに成立しているように見える。でもカナタが現れた瞬間に、庄吾がいかに「今」に全力でいなかったかが浮かび上がる。恐ろしいのは、ネオ本人がそれをとっくに知っていたふしがある点で、それが終盤の重さに繋がっている。
2話「祈りの届く頃」は構造がシンプルに見えて、やっていることは逆方向だ。イノリとイッシュウはプロムの約束を軸に話が進む。小林沙苗のイノリは、声のトーンが終始おだやかなぶん、感情の揺れが音量ではなく息づかいで伝わってくる。小野大輔のイッシュウは、主人公として芯があるようで、どこかこちらの気持ちをそっと預かるような受け方をする。2話は「過去の約束が今を動かす」話で、1話の「今が過去に揺さぶられる」と対になっている。
さらに言うと、沢城みゆきが演じる百瀬環、水樹奈々の白河ほたる、下野紘の加賀正午といった面々が両話をまたいで顔を出すことで、この世界は地続きだと感じさせる。単発の読み切りではなく、ゲームの世界に生きているキャラクターたちが、それぞれの時間軸で別の問題を抱えている、という奥行きがある。ゲーム未プレイだと関係性の細部は拾えないが、OVAとしての感情の流れは普通に機能している。ただ、シリーズを知っていると「あのキャラクターがここで」という発見が確実に増える。
「3.5」という数字が示すのは、完結でも序章でもない、宙ぶらりんな位置だ。それがそのまま、この2話の登場人物たちの内面と重なっている。過去と今の間の「3.5」にいる人間たちの話。タイトルの付け方まで含めて、よくできていると思う。
特に刺さったシーン
1話の、庄吾とネオが二人でいる場面にカナタが現れた直後の間が好きだ。台詞が減って、空気が止まる。ここで三者の関係を説明する台詞を誰も言わないのが正解で、見ている側が全部読めてしまうからこそ刺さる。「あ、この人たちは全員わかってるんだ」と気づいたとき、背中がちょっと寒くなった。
2話では、イノリが約束について話すシーンの小林沙苗の声の使い方。喜んでいるはずの台詞を、どこか確かめるように言う。大声で感情を出す演技じゃないのに、その分だけ「この子は不安を持っている」ということが染み込んでくる。下野紘の加賀正午が絡む場面の軽さも、2話全体の温度調整として機能していて、重くなりすぎないバランスを保っている。
読んで見たくなったら——『メモリーズオフ3.5』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- メモリーズオフシリーズのゲームをプレイしたことがある、またはシリーズOVAをすでに見ている人
- 過去の恋愛が今の関係に影を落とす、という設定に耐性がある人
- 2話完結の短編で感情の余韻を楽しめる人
- 沢城みゆき・水樹奈々・小林沙苗の演技を目当てに作品を追うタイプの人
- 台詞より「間」や空気で語るタイプの演出が好きな人
合わない人
- シリーズ未見でいきなりこのOVAから入った人(関係性の前提が薄いとツラい)
- 2話で完全に解決・カタルシスを求める人(どちらの話も余韻で終わる)
- ゲーム原作アニメの「ゲームの空気感」が苦手な人
- 30分×2本という短さに対してコストを感じる人
次に見るなら
君が望む永遠は同じくゲーム原作で、過去の感情が現在の関係を壊していく構造を持つ。「今の恋人と元カノ」「選べなかった選択肢」という点でメモリーズオフOVA1話と感触が近い。ただしこちらはかなり重い。覚悟して見ること。
ef – a tale of memories.は複数の恋愛を並走させながら「記憶」そのものをテーマに据えた作品で、「メモリーズオフ」シリーズと主題が地続きだと感じる。演出が独特で好みが分かれるが、2話構成のOVAから入った人には世界が広がる感覚があるはず。
Wind -a breath of heart-も同世代のゲーム原作OVAで、日常と感情の機微を静かなトーンで描く。派手さはないが、「ゲーム原作特有の空気」が好きな人には染みる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『メモリーズオフ3.5』は、dアニメストアおよびHuluで現在配信中です。全2話と短くまとまった作品なので、隙間時間にさっと視聴できます。恋愛ドラマが好きな方はぜひチェックしてみてください。
