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隠の王
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 26話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | J.C.STAFF |
本文のみ 14歳の六条壬晴は「森羅万象」という強力な忍術の使い手である。多くの忍者団がこの術を手に入れるため彼を狙っている。同級生の光一と英語教師の雲平は秘密裏に万天一族の忍者で、壬晴を守ることを誓う。無関心な壬晴だが、忍者の世界へ巻き込まれていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
何事にも無関心な中学2年生・六条壬晴。彼の中には「森羅万象」と呼ばれる、あらゆる忍術の極意が記された秘伝が封じられていた。その絶大な力を求め、数多の忍者団が壬晴を狙い始める。同級生の四日谷光一と、英語教師でありながら万天一族の忍者でもある雲平は、彼を守ることを誓う。当初は争いを傍観していた壬晴だったが、抗いがたい運命に導かれ、自らの意志で忍の世界へと足を踏み入れていく。現代を舞台に、力をめぐる者たちの思惑が静かに交錯する物語。みどころ・魅力
① 現代に息づく“隠の世界”という設定
派手な術の応酬よりも、現代社会の裏で暗躍する忍者という設定が魅力。学校や日常のすぐ隣に「隠(なばり)」の世界が広がり、静かな緊張感が物語全体を覆います。リアルな空気感の中で展開する忍者劇という独自の世界観が光ります。② 「力」をめぐる人間ドラマの重さ
森羅万象という究極の力は、救いであると同時に呪いでもあります。それを欲する者、恐れる者、利用しようとする者——立場の異なる人物たちの願いが交錯し、単純な善悪では割り切れない群像劇へ。サイコロジカルな心理描写が物語に深みを与えています。③ 壬晴と宵風、対照的な二人の関係
無関心を貫く壬晴と、消えることを願う少年・宵風。生への姿勢が正反対の二人が出会い、互いに影響を与え合っていく過程が本作の核心。静かでありながら胸を打つ感情のやり取りが、視聴後も長く心に残ります。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 杉島邦久 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 横手美智子 |
| キャラクターデザイン | 岩倉和憲 |
| 音楽 | 大島ミチル |
| 美術監督 | 小林七郎 |
| 音響監督 | 吉田知弘、菊田浩巳 |
| OP | ベルトパンチ「Crawl」 |
| ED | アナム&マキ「HIKARI」 |
| ED | Anamu & Maki「あるがまま」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
隠の王、と書いて「なばりのおう」。まず読めなかった。タイトルだけ見て中身が一ミリも想像できないアニメというのは、それだけで少し気になる。忍者ものらしい、くらいの予備知識で見始めたら、出てきた主人公が驚くほど何にも興味がない少年で、まず面食らった。釘宮理恵があの抑揚を抑えた声を当てているのも、最初は誰だか分からなかったくらいだ。正直、1回目は「地味な忍者アニメ」として通り過ぎてしまった。2回目で、これは忍者ものの皮をかぶった、まったく別の話だと気づいた。読めなかったタイトルの居心地の悪さが、そのまま作品の手触りだったわけだ。
「なんでも叶う力」を持った少年が、誰かの“消えたい”という願いと向き合う話
森羅万象。作中で誰もが欲しがる、この世のすべてを意のままにするという忍術だ。普通のバトルものなら、この「なんでも叶う力」はラスボスへの最短ルートになる。ところが隠の王は、そこをまるごとひっくり返してくる。最強の術を体に宿してしまった六条壬晴自身が、何ひとつ望んでいない。世界を手に入れられる器が、世界に一切興味がない——この捻れが物語の出発点になっている。
そして本当の軸は、別のところで動き出す。なんでも叶うはずのその力に対して、ある人物が差し出す願いが「自分の存在を消してほしい」なのだ。万能の力で世界を獲るのではなく、一人の人間を最初からなかったことにする。そのために使ってくれ、と頼んでくる。これは忍術アクションの体裁を借りた、消えたい人間と、何も望めなかった少年の話だと思う。
壬晴の無関心は、最初は冷めた性格づけにしか見えない。でも見返すと、あれは「欲しいものがない」のではなく「欲しがり方を忘れた」状態に近い。だから誰かの切実な願いに触れて、初めて自分の中の温度が動き出す。最強の術より、その温度がじわじわ変わっていくほうが、この作品の核心だ。世界を救う話ではなく、たった一人とどう向き合うかの話に絞られていく。その狭さが、むしろ刺さる。
特に刺さったシーン
終盤に向けて、死を背負った人物と、その面倒を見る大人のやり取りが効いてくる。雪見を演じる津田健次郎の、軽口とぶっきらぼうの下にずっと疲れと情がにじむ芝居がいい。世話を焼く側のどうしようもなさを、声の温度だけで持っていく。説明されなくても、この人がどれだけ抱えているか伝わってしまう。
脇の声も贅沢だ。教師の雲平ほか複数役を担う浪川大輔は、同じ人とは思えない使い分けで、守る側の不器用な必死さを息づかいで伝えてくる。同級生・相澤虹一の日野聡は飄々とした軽さの奥に芯があり、敵方に立つ清水雷光の諏訪部順一は、品の良さと剣呑さが同居していて画面が締まる。
そして釘宮理恵。得意とされる芝居とは真逆の、抑揚を削いだ壬晴だ。感情を出さない役を棒読みにせず「出さないことで何かを抱えている」と聞かせるのは、たぶんかなり難しい。序盤のフラットな喋りが、後半でじわっと意味を変えていく。そこに気づいたのは2回目だった。
読んで見たくなったら——『隠の王』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 派手な殺陣より、登場人物の心情とその変化をじっくり追うのが好きな人
- 「生きること・消えること」を静かに扱う、余韻の重い作品が好きな人
- 無関心だった主人公が、誰かのために少しずつ変わっていく過程を見たい人
合わない人
- 忍者もの=痛快でスピード感のあるアクションを期待している人
- 主人公にすぐ感情移入できる、わかりやすい熱さを求める人
- 伏線が全部きれいに回収される、爽快な着地を求める人
次に見るなら
バジリスク 〜甲賀忍法帖〜が次の一本。忍者の宿命と、術をめぐって人が死んでいく重さが好きなら間違いない。隠の王のひんやりした悲劇の手触りと地続きだ。
静かな余韻のほうに惹かれたなら蟲師。生と死の境目を淡々と描く語り口で、あの乾いた読後感が好きな人に向く。派手さはないが、染みる。
壬晴と“あの相手”の距離感に持っていかれたならNo.6。二人の少年の関係そのものが物語を動かしていく話で、消えそうな相手をつなぎとめる感触が近い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『隠の王』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3つの配信サービスで視聴できます。アニメ専門のdアニメストアをはじめ、いずれのサービスも見放題対象として配信されているため、お使いの環境に合わせて選べます。気になった方は、これらのサービスでチェックしてみてください。
