嘆きの亡霊は引退したい

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2024嘆きの亡霊は引退したい

嘆きの亡霊は引退したい

★ 3.5 / 5.0アクションコメディファンタジー
放送年2024年
フォーマットTVアニメ
話数13話
原作ライトノベル
制作Zero-G

6人の幼なじみが宝探し人になることを誓い、やがて世界最強のヒーローへと成長する。最初の任務でクライ・アンドレイは自分に適性がないことに気づくが、仲間たちは彼をリーダーに選ぶ。力不足のまま期待に応えようと、クライは栄光と頭痛、そして早期引退を望む渋々たるヒーローの物語を歩み始める。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

幼なじみ6人が「世界一の宝探し人になる」と誓い合った日から数年。彼らはその約束通り、無敵と称されるパーティ”ロスト”として名を馳せる存在へと成長した。しかしリーダーのクライ・アンドレイだけは自覚していた――自分には才能がない、と。仲間たちの圧倒的な力に支えられながらも「早く引退したい」と願い続けるクライが、嘆きながらも英雄として駆け抜ける、笑いと熱さが共存するファンタジー冒険譚。

みどころ・魅力

① 最強パーティのギャップが生む笑いと熱さ

世界最強と恐れられるパーティの実態は、リーダー不在でも余裕で勝てる規格外の仲間たち。クライの「なぜ俺がリーダーなんだ」という嘆きと、仲間たちの圧倒的すぎる活躍のギャップが絶妙なコメディを生む。それでいてバトルシーンは本格的で、テンポよく引き込まれる。

② 引退を夢見る「渋々ヒーロー」の成長譚

才能がないと思い込みながらも、仲間への責任感と幼なじみとの絆から逃げられないクライの葛藤が物語の核心。「引退したい」と言いながら誰よりも仲間を守ろうとする姿に、気づけば感情移入してしまう。主人公の情けなさと誠実さが絶妙なバランスで描かれる。

③ 個性豊かな幼なじみキャラクターの掛け合い

剣士・魔法使い・盗賊と役割の異なる6人が、それぞれ突き抜けた個性を持つ。クライに向ける絶対的な信頼と、彼の内心との温度差がギャグの源泉。掛け合いのテンポが軽快で、キャラクターを覚えるほど笑いが増す構造になっている。

キャスト・声優一覧

クライ・アンドリヒ
クライ・アンドリヒ
メイン
›
小野賢章
ルーダ・ルンベック
ルーダ・ルンベック
サブ
›
関根明良
ノミモノ
ノミモノ
サブ
›
久保田未夢
ティノ・シェイド
ティノ・シェイド
サブ
›
久保田未夢
グレッグ・ザンギフ
グレッグ・ザンギフ
サブ
›
関幸司
キルキル君
キルキル君
サブ
›
古賀葵
リィズ・スマート
リィズ・スマート
サブ
›
ファイルーズあい
ギルベルト・ブッシュ
ギルベルト・ブッシュ
サブ
›
前田誠二
クリュス・アルゲン
クリュス・アルゲン
サブ
›
芹澤優
シトリー・スマート
シトリー・スマート
サブ
›
小原好美
アーク・ロダン
アーク・ロダン
サブ
›
福山潤
クロエ・ヴェルター
クロエ・ヴェルター
サブ
›
天野聡美

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スタッフ

監督高田真宏
シリーズ構成白根秀樹
原作槻影
原案キャラデザチーコ
キャラクターデザイン五十内裕輔、藤崎真吾
音楽佐高陵平
美術監督対馬里紗
音響監督高田真宏
OPレゼル「葛藤Tomorrow」
EDPmaru-sama.「すくりぃむ!」
EDレゼル「葛藤Tomorrow」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

きっかけは正直、消去法だった。ある夜、気楽に見られるファンタジーコメディを探していて、全配信サービスに置いてある事実に気づいた瞬間にもう観る気になっていた。dアニメもNetflixもAmazonも全部に入っている。見ろってことか、これは。そのくらいの温度感で再生ボタンを押した。

最初の数分で「あ、外れじゃない」と思ったのは、クライのダメっぷりが思ったより真剣に描かれているからだ。ギャグ的な失敗を繰り返す主人公、ではなくて、本当に適性がないのに周囲の評価だけが先走っている。その構造が妙にリアルで、笑いながら少し胃が痛くなった。

2周目で気づいたのは、仲間たちの「クライへの信頼」の描き方が、実は序盤から丁寧に積み重ねられていること。最初は「ギャグのために持ち上げてるだけ」と流していたシーンが、後から見ると全部伏線に見える。こういう発見があるアニメは2周する価値がある。

期待に追いつけない人間が、それでもリーダーであり続ける話

実力不足なのに神格化されている——クライ・アンドリヒというキャラクターは、そういう状況に置かれた人間の物語だ。

本作が「弱い主人公が実は強かった」系の作品と根本的に違うのは、クライが最後まで「強くなっていない」点にある。戦闘力で仲間を引っ張るわけでも、カリスマで人を動かすわけでも、天才的な策略で敵を倒すわけでもない。それでも周囲はクライを信じ、クライはその信頼を裏切れないまま渋々動き続ける。

これは「実力者が謙遜するコメディ」ではない。本作が意地悪なのは、クライが「自分には適性がない」と思い込んでいる一方で、物語が進むにつれ、「適性がないと信じている人間の観察眼や判断力」こそがリーダーとして機能していく構造が見えてくる点だ。才能がないと確信している人間が、実は別の形で機能していた——その話をギャグの皮をかぶせたまま静かにやっている。

もう一つ。「引退したい」という欲求は、逃げたいというより「自分より適切な人間にバトンを渡したい」という感覚に近い。クライは責任から目を背けているのではなく、自分より向いている人間が絶対にいるはずだという認識から来ている。その判断が正しいのか間違っているのかを最後まで曖昧にしたまま話が進む構造が、単純な英雄譚を静かに拒否している。

「渋々やっているのに結果を出してしまう人間」の話は、笑えるようでいて、わりとシビアなテーマを扱っている。自分の能力を正確に把握できている人間などほとんどいない、という話でもあるから。

特に刺さったシーン

小野賢章の声の使い方に触れたい。クライが内心で「無理だ」「逃げたい」と思いながら、表では踏ん張っている——その二層構造を、彼は音域で分けて演じている。独白のトーンと、仲間の前での声の張り方が微妙に違う。2周目でそこに気づいてから、毎回そこを確認したくなった。

ファイルーズあい演じるリィズは、明るくて強くてクライへの信頼が揺るがないキャラクターとして描かれているが、「信頼が揺るがない」感じをファイルーズあいが声で表現する方法が面白い。怒るときも揺らぎが少ない。確信がある人間の声の出し方をしている。芹澤優のクリュスとの掛け合いは特にテンポが良く、この二人が同じ画面にいるシーンはコメディとして機能している精度が高い。

序盤の、パーティ全員がクライの方を向くシーンで思わず笑ってしまったのは、福山潤が演じるアーク・ロダンの「当然でしょ」という間の取り方があまりにも自然だったからだ。小原好美のシトリーも含め、キャスト全員がクライへの信頼を「大げさに演じていない」ことが、コメディとしての解像度を上げている。

読んで見たくなったら——『嘆きの亡霊は引退したい 』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • コメディの皮をかぶった群像劇が好きな人
  • 「弱い主人公」ものに飽きているが、弱さの描き方が違うなら見る気になれる人
  • 声優の演技の細部を聞き比べるのが好きな人(小野賢章・ファイルーズあいのファンは特に)
  • ファンタジー世界の設定よりキャラクターの関係性を楽しみたい人
  • 主人公が報われない話を「これはこれでいい」と思える人

合わない人

  • バトルの爽快感・主人公が強くなる過程を楽しみたい人
  • 主人公の無力感と焦燥感が続くのが苦手な人
  • ギャグのテンポが肌に合わないと全部が滑って見える構造なので、序盤で合わなかったら無理しない方がいい
  • 物語がすっきり一本道にまとまってほしい人

次に見るなら

この素晴らしい世界に祝福を!——役に立たない主人公と個性的すぎる仲間たちのファンタジーコメディという構造が近い。クライの渋々感が好きなら、カズマの投げやりな姿勢も刺さるはず。ギャグの密度はこちらの方が高め。

はたらく魔王さま!——「本来すごいはずの人間が、別の文脈で地味に頑張っている」という話の系譜として見ると面白い。異世界設定と現実の落差で笑わせながら、キャラクターの関係性を丁寧に描く点が共通している。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか——ファンタジー世界の冒険者システムを使いながら、主人公の内面と周囲の評価のギャップを描く作り方が近い。こちらは成長路線だが、仲間との関係性の重さが似ている。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
『嘆きの亡霊は引退したい』は、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+と、主要な動画配信サービスの大半で視聴可能です。サブスク加入済みの方はすぐに全話視聴をはじめられる環境が整っています。見放題対象かどうかは各サービスの最新情報をご確認ください。

よくある質問

Q. 原作はありますか?
A. はい、じゃき氏による小説が原作です。「小説家になろう」発のWeb小説で、書籍版はオーバーラップ文庫より刊行されています。アニメ化前から人気を集めていた作品です。
Q. 全何話ですか?
A. 2024年放送のTVアニメ第1期は全12話構成です。2クール以降の情報は2024年時点では発表されていませんので、最新情報は公式サイトや配信サービスでご確認ください。
Q. どんな人に向いている作品ですか?
A. コメディとバトルの両方を楽しみたい方に特におすすめです。「主人公が最弱なのに最強パーティのリーダー」というギャップが笑いと熱さを同時に生み出しており、ライトに楽しめるファンタジーを探している方にも向いています。
Q. 1話から観ないと話についていけませんか?
A. 第1話からキャラクター紹介と世界観の説明がしっかり描かれるので、1話から順番に観るのが最もおすすめです。キャラクター同士の関係性がコメディの軸になるため、最初から視聴すると笑いの質がより高まります。

まとめ

『嘆きの亡霊は引退したい』は、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+と、主要な動画配信サービスの大半で視聴可能です。サブスク加入済みの方はすぐに全話視聴をはじめられる環境が整っています。見放題対象かどうかは各サービスの最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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