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もういっぽん!
| 放送年 | 2023年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | BAKKEN RECORD |
柔道の大会で恥ずかしい敗北を喫したミチは、柔道をやめることを決意する。高校の学園生活と受験勉強で忙しくなるため、愛する柔道に時間を割く余裕がない。古い趣味を手放すのは成長の一部だが、柔道への思いは心に残っていた。そして新しいクラスメイトとの出会いをきっかけに、その想いが再び大きく蘇る。
作品概要・あらすじ
あらすじ
柔道の大会で惨敗を喫した安里道着(あさとみち)は、このまま柔道を続けることへの迷いを抱えながら高校へ進学する。受験と新生活を言い訳に引退を決意していたが、ひょんなことから柔道部の先輩・荻原知恵(おぎわらちえ)と出会い、眠っていた闘志が静かに目を覚ます。ゆっくりと仲間との絆を積み重ねながら、柔道と向き合い直す少女たちの青春を描く作品。
みどころ・魅力
① 「やめた子」が戻ってくるリアルな感情描写
主人公・みちが柔道と距離を置く葛藤は、部活経験者なら誰もが共感できるリアリティを持つ。挫折や恥ずかしさから逃げた自分を直視する過程が丁寧に描かれており、スポーツものとしては珍しい「再入門」の物語が新鮮な感動を生む。
② 試合より「人間関係」に重きを置いた穏やかな空気感
派手な必殺技や熱血バトルより、部員同士のゆるやかなやりとりや日常の積み重ねが作品の軸。日常系アニメとしての心地よさとスポーツものの緊張感がほどよくブレンドされており、のんびり観られる心温まる一作に仕上がっている。
③ 柔道の魅力をわかりやすく伝えるビジュアル演出
技の細かさや組み手の駆け引きが丁寧にアニメーション化されており、柔道未経験者でも試合の流れが直感的に伝わる構成になっている。競技の奥深さと面白さを再発見できる演出が随所に施されている。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 荻原健 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 皐月彩 |
| キャラクターデザイン | 武川愛里 |
| 音楽 | 成田旬 |
| 美術監督 | 西山正紀 |
| 音響監督 | 亀山俊樹 |
| OP | サブウェイ・デイドリーム「Stand By Me」 |
| ED | サブウェイ・デイドリーム「Stand By Me」 |
| ED | 青葉西高校柔道部「いっぽんみち」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
スポーツ×女の子系は外れが少ない、という経験則だけで見始めた。柔道という題材もわりと好みで、あまり期待値を上げずに1話を再生した。最初の印象は「丁寧だな」だった。主人公ミチが試合に負けて柔道をやめようとしている、その「やめたい理由」の描き方が浅くない。恥ずかしさとか敗北感とか、そういう感情の解像度が高くて、1話の段階で思ったよりも引き込まれた。2回目に見たとき気づいたのは、ミチが柔道を「嫌いになったわけじゃない」というニュアンスを、台詞ではなくキャラクターの動きと間で伝えていること。脚本で説明しない分、こちらに余白が残って、それがじわじわ効いてくる。スポーツものを見慣れているとどうしても「ここで燃えて復活するやつ」という期待値で見てしまうけど、この作品はそのテンポが独特で、最初はそこに戸惑った記憶がある。
「やめた」と「やめていない」は、本人にしかわからない
この作品が描いているのは、スポーツで勝つ話ではなく、「一度やめた人間が、何かを取り戻す過程」の話だ。そしてそこが、ただの部活ものと一線を画している部分だと思う。
ミチは柔道をやめると決意する。それは逃げでも弱さでもなく、高校生として現実的な判断をしたというだけの話だ。勉強もある、受験もある、青春の時間は有限で、恥をかきながら続けるより綺麗に手放したほうがいい——そういう論理は、見ていてリアルに刺さる。多くの人が通ってきた「好きだったものを諦める瞬間」の記憶と重なる。
ところがこの作品は、やめると決めた人間の「でも心から離れない感情」を丁寧に描く。やめたのに道着を捨てられない。やめたのに試合の話を聞くと少し胸が痛む。そういうグレーゾーンの感情を、感動的に演出せずにそのままの温度で置いておく。これが良かった。
新しいクラスメイトとの出会いが火付け役になるわけだが、その「再起」もまたドラマチックに描かれない。誰かに背中を押されて「よし、もう一度やる!」という展開ではなく、気づいたら戻っていた、に近い。その自然さが、説得力につながっている。
ファイルーズあいが演じる堂本恵というキャラクターが、この作品のトーンをかなり規定していて、無邪気なのに芯がある、という絶妙なバランスを声で作っている。ファイルーズあいはエネルギーの高い役でも低い役でも均一に「存在感」があるのだが、ここでは少し力が抜けた演技をしていて、それがミチとの対比として機能している。内山夕実演じる夏目紫乃は落ち着きがありつつも感情の揺れが繊細で、2人の掛け合いを聞いているだけで世界観が成立する。
特に刺さったシーン
試合のシーンより、試合前後の「静止している時間」の描き方のほうが印象に残っている。柔道の試合というのは一瞬で決まるから、そこに至るまでの緊張感と、終わった後の空白が作品の肝になる。この作品はその「余白」を、台詞でつぶさずにいる。
個人的に刺さったのは、ミチが久しぶりに畳に立ったときの序盤のシーン。体が覚えているのに、心がついていっていない、というあの状態——スポーツ経験者なら誰でも一度は感じたことがあるはずで、作画がその「身体の記憶と感情のズレ」を動きで見せていた。大西沙織演じる小田桐華が絡む場面での温度差も良くて、大西沙織のわずかな間のとり方で「この子はミチのことをどう見ているか」が一発でわかる。長年いろんな作品で聞いてきた声優だけに、こういう細かい芝居の積み重ねは信頼感がある。古賀葵の天音恵梨佳も、クールに見えて内側に熱を持っているキャラクターで、声のトーンが役に合っていた。
読んで見たくなったら——『もういっぽん!』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 過去に部活やスポーツを「やめた」経験がある人
- 熱血展開よりも、感情の揺れを静かに描く作品が好きな人
- 女性スポーツアニメのファン(柔道というニッチさも含めて)
- キャラクター同士の関係性の積み上がりをじっくり楽しめる人
- ファイルーズあい・大西沙織・内山夕実のファン
合わない人
- 試合・勝利・逆転のカタルシスを求めてスポーツアニメを見る人
- テンポが遅めの日常系描写に集中力が続かない人
- 柔道のルールや雰囲気に全く興味がない人
次に見るなら
しばいぬ——は違う。新テニスの王子様でもない。似た温度感でいうと、ハイキュー!!よりもあまんちゅ!やのんのんびよりに近い視聴体験だが、スポーツの文脈で探すなら——
弱虫ペダルではなく、スキップとローファーが近い。スポーツではないが、「新しい環境で自分を取り戻す」という構造と、感情の解像度の高さが似ている。日常系×成長もの好きなら重なる部分が多い。
メダリストも合う。フィギュアスケートものだが、「競技への向き合い方」と「心理描写の丁寧さ」が『もういっぽん!』と同じ方向を向いている。競技の熱さと日常の柔らかさが両立しているタイプの作品が好きなら、そのまま移行できる。
球詠も選択肢に入る。女子野球という珍しい題材で、スポーツ×キャラクター関係性の積み上げという構造が近い。試合のカタルシスよりも、チームが形成されていく過程を楽しむタイプの視聴者に向いている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
「もういっぽん!」は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで視聴できます。複数のサービスで配信されているため、すでに契約中のサービスからすぐに視聴を始めることができます。柔道部の日常と青春を描いた本作を、ぜひお気に入りのサービスでお楽しみください。
よくある質問
まとめ
「もういっぽん!」は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで視聴できます。複数のサービスで配信されているため、すでに契約中のサービスからすぐに視聴を始めることができます。柔道部の日常と青春を描いた本作を、ぜひお気に入りのサービスでお楽しみください。
