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劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー
| 放送年 | 2010年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Studio Pierrot |
脱獄忍者ムカデを捕捉するため、ナルトは歴史的遺跡「黄嵐」へ向かう。ムカデは遺跡に眠る地脈の力を解放し、その光がナルトを包み込む。ナルトは20年前の過去へ送られてしまう。
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配信状況まとめ
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作品概要・あらすじ
あらすじ
脱獄忍者・ムカデを追うナルトたちは、歴史的遺跡「黄嵐」へと向かう。ムカデが遺跡に封印された地脈の力を解放した瞬間、放たれた光がナルトを飲み込み、彼は20年前の過去へと飛ばされてしまう。そこでナルトは、強大な敵に囲まれながらも民を守ろうとする若き護衛忍者・ミナトと出会う。現代への帰還を目指しながらも、過去の事件に巻き込まれていくナルトの戦いを描く時間軸を超えたアクション作品。みどころ・魅力
① 父・ミナトとの”邂逅”が生む感情
過去に飛ばされたナルトが、当時まだ四代目火影になる前の父・波風ミナトと出会うという設定が本作最大のポイント。互いに親子と知らないまま肩を並べて戦う場面は、シリーズファンには特別な感慨をもたらす。② スケールの大きいタイムスリップアクション
未来の技術・チャクラを持つナルトが20年前の戦場に放り込まれるギャップが独特の緊張感を生む。原作では描かれない過去の木ノ葉の情景と、敵組織との大規模な忍術バトルが劇場版ならではの映像クオリティで展開する。③ コメディとシリアスのバランス
過去世界での文化・言葉のズレを活かしたコミカルなシーンと、命をかけた戦闘シーンが交互に描かれ、テンポよく楽しめる作りになっている。ファミリー層にも楽しみやすい一方、本筋はしっかりと熱い展開が待ち受ける。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | むらた雅彦 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 鈴木博文、西尾鉄也 |
| 音楽 | 高梨康治 |
| ED | Kana Nishino「if」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・考察
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ナルト映画、何本あるんだっけ、と思いながら見始めた。疾風伝だけでも相当な本数があって、正直ちゃんと数えたことがない。「ロストタワー」というタイトルだけ知っていて、内容はほぼ白紙のまま劇場に滑り込んだ。
最初の10分、脱獄忍者を追って遺跡に飛び込んだら20年前にタイムスリップ、という展開が来たとき、「あ、これそういう映画か」と思った。瞬間移動系のお祭り映画かと思っていたら、過去に飛んだ先で待っていたのが波風ミナトだった。そこで空気が一変する。ナルトにとってのミナトが誰なのか、視聴者はもちろん知っている。だからこそ、ナルト本人がそれを知らないまま接触していく場面に、独特の緊張感と切なさが同居する。見終わってから、この構造が映画全体の骨格だったと気づく。
父親と出会っても、父親だと言えない——時間と沈黙が作る感情の密度
この映画が単なるタイムスリップアクションでないのは、「ナルトがミナトに会う」という事実に、作品が徹底して無言の重みを乗せているからだ。
ナルトは過去で出会った若きミナトが自分の父親だと知らない状態で行動する。視聴者だけが知っている。このズレが、映画全体に薄膜のような緊張を張る。ナルトがミナトに「あなたって誰なんすか」という顔で接するたびに、見ている側は喉元に何かがつかえるような感覚を持つ。
森川智之が演じるミナトは、過去の姿であるから当然ナルトの父親としての自覚がない。それでいて、ナルトに対してどこか引っかかりを覚える様子が台詞の端々に滲む。森川さんの声が持つ静かな誠実さ——威圧せず、でも揺るがない感じ——がミナトの人格を形作っていて、「なぜこの人がナルトの父親なのか」が声だけで腑に落ちる瞬間がある。
そして竹内順子が演じるナルトが、何も知らないまま全力でミナトに懐いていく。この無邪気さが残酷さに変換されるのは、見終わった後に振り返ったときだ。ナルトは父親と時間を過ごしながら、それが父親だとわからない。伝えられない。終わったら消えてなくなる。映画のフォーマットとして90分という制約が、その「消えてなくなる」感を逆に強化している。
早見沙織演じるサーラというキャラクターも、単なる過去の住人として配置されているだけでなく、ミナトとの関係性を通じてナルトが「父親とはどういう存在か」を無意識に体感していく導線になっている。早見さんの声は強さと脆さが両立していて、サーラが過去の世界でどんな立場にいるかを声色だけで伝えてくる。
タイムスリップ映画の常道として「過去を変えてはいけない」という制約がある。この映画もその縛りを使っているが、面白いのは「何もできない」という制約がナルトを黙らせる場面で最もドラマが濃くなる点だ。行動派のナルトが沈黙を強いられるとき、その沈黙がそのまま感情の重量になる。
特に刺さったシーン
終盤、ナルトとミナトが並んで立つ場面がある。何気ない動作のなかに、ナルトの癖とミナトの癖が重なる瞬間があって、画面が静かなままなのに情報量が異様に多い。「気づいてないのはナルトだけ」という状況を映像で処理していて、台詞で説明しない分だけ刺さる深さが違う。
田村睦心演じるカカシが過去の姿として登場する場面も見どころで、現在のカカシとの差を声のトーンだけで表現している。田村さんの声がどこか角張っていて、まだ丸くなっていない若いカカシを体現しているのが細かい。
冬馬由美が演じるセーラムは敵側の人物で、劇場の音響で聴くと台詞の圧が増す。映画館でのあの「低音が床から来る」感覚は配信では再現できない部分で、劇場で見た人だけが得た体験だと思う。
読んで見たくなったら——『劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ナルトとミナトの親子関係に思い入れがある人。原作を知っていれば知っているほど、この映画のズレが効いてくる
- アクション映画として見たい人にも水準は満たしている。中盤以降の戦闘シーンは劇場スケールで設計されている
- 疾風伝の映画群を制覇しようとしているシリーズ追いかけ勢。本編と直接の繋がりは薄いが、キャラクターの掘り下げとして機能する
合わない人・注意点
- タイムスリップのロジックを厳密に詰めたい人には向かない。映画のフォーマットとして「雰囲気で受け取る」姿勢が必要
- ナルト本編をほぼ知らない状態で見ると、感情の落差が半減する。最低限ミナトが誰かを知っていることが前提
- 90分で完結する劇場版の常として、キャラクターの掘り下げに限界がある。新キャラクターに強く感情移入するのは難しい
次に見るなら
時間を超えた父子の話という軸で見ていくなら、劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルトと幻の地底遺跡だってばよも同じシリーズの劇場版として並べやすい。作風は明るく、ロストタワーよりコメディ寄りで息抜きになる。
「知っている人と知らない人のズレが生む緊張感」という構造が好きなら、機動戦士ガンダム 逆襲のシャアは方向は違うが同じ種類の「わかっている視聴者と動いているキャラクター」のズレを使った映画として相性がいい。90分のフォーマットで感情を圧縮する技法が近い。
過去と現在が交差するタイムスリップもの全般が好きなら、サマーウォーズは家族の繋がりという点でロストタワーと重なる感触がある。感情の落とし所が似ていて、見終わった後の余韻が近い。
よくある質問
まとめ
『劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Netflixの3サービスで配信中です。サブスクに加入していればすぐに視聴できる環境が整っています。NARUTOシリーズの劇場版をまとめて観たい方には、作品数が豊富なU-NEXTやNetflixが特に便利です。
















