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ノ・ゾ・キ・ア・ナ
| 放送年 | 2013年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio Fantasia |
美術学校に進学するため東京に引っ越してきた木戸竜彦。新しい部屋の壁には小さな穴があった。ある夜、その穴から隣の部屋の少女・生野笑美を目撃する。彼女は変態的な覗き魔で、竜彦を巻き込んでしまう。しかし二人は予想外の事態に巻き込まれていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
美術系の大学に進学するため上京した木戸竜彦は、新生活を始めたアパートの一室で壁にあいた小さな穴に気づきます。ある夜、何気なくその穴をのぞいた竜彦は、隣室に住む少女・生野笑美の思いもよらない一面を目撃してしまいます。秘密を共有することになった二人の関係は、距離が縮まるたびに危うさと甘さを増していきます。やがて笑美の過去や竜彦自身の本音が少しずつ明らかになり、ひと夏の出来事が二人の青春を大きく揺さぶっていく、刺激と切なさが同居する物語です。みどころ・魅力
① 「穴」を起点にしたスリリングな距離感
壁の小さな穴という限定された接点から始まる関係性が、本作最大の仕掛けです。のぞく側とのぞかれる側、見せる側と見られる側が入れ替わりながら、緊張と親密さが絶えず揺れ動きます。日常の中に潜む背徳感を、青春ドラマの文脈で描いた構成が独特の引力を生んでいます。② 生野笑美というヒロインの二面性
無邪気さと危うさを併せ持つヒロイン・笑美の存在感が物語を牽引します。明るく振る舞う表の顔と、誰にも見せない裏の顔。そのギャップが竜彦を翻弄し、視聴者の心も掴んで離しません。彼女の感情の起伏が、単なる刺激作にとどまらない人間ドラマへと作品を押し上げています。③ 甘さと痛みが同居する青春の手触り
セクシーな描写の裏側で描かれるのは、自分でも持て余す衝動や、相手を傷つけてしまう不器用さといった、思春期特有のままならなさです。コメディの軽やかさとドラマの切実さが行き来する語り口により、ひと夏の関係が忘れがたい余韻を残します。キャスト・声優一覧












スタッフ
| 監督 | 西島克彦 |
|---|---|
| ED | プレディア「Going to Ride」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
配信を探していたら、見事に並びが偏っていた。一言メモにも残してしまった——「DMM限定か。察した」。実際には U-NEXT にもあるし、TSUTAYA DISCAS の宅配でも届くので限定でも何でもないんだが、配信棚の顔ぶれを見た瞬間に「ああ、そういう棚に置かれる作品ね」と勝手に身構えていた。で、構えたまま見始めたら、最初の数分で拍子抜けする。覗き穴の話だと聞いていたから、てっきり下世話な見せ物が続くのかと思っていたのに、画面の中でいちばん落ち着かない顔をしているのは覗かれる側ではなく、覗いてしまった主人公のほうだった。1回目はネタとして笑って見て、2回目で気づいたのは、この作品がずっと「気まずさ」を真ん中に置いていることだ。笑える話のはずなのに、見終わったあと妙に静かな気持ちになる。その温度差が、最初の印象をひっくり返した。
覗くことでしか近づけない、不器用な距離の話
ジャンルの欄にはコメディとセクシーが並んでいて、実際そのとおりの場面も多い。ただ、何度か見るうちに、この作品の芯にあるのは扇情でも笑いでもなく、「人との距離の詰め方が分からない人間」の話だと思うようになった。壁の穴という装置がうまい。穴を通してしか相手を見られないというのは、要するに正面から向き合えないということだ。東京に出てきたばかりの竜彦は、目の前にいる相手とどう間合いを取ればいいのか分かっていない。だから壁越しという、いちばん安全で、いちばん卑怯な距離からしか他人に触れられない。
隣室の笑美にしてもそうで、彼女の振る舞いは表面だけ見ればただの変わり者なんだけど、見ているとあれは「見られたい」の裏返しなんだと分かってくる。誰かに覗かれることでしか自分の輪郭を確かめられない人間と、覗くことでしか他人に近づけない人間。二人がくっついてしまうのは必然で、健全とは言いがたいその引力こそがこの作品の正体だと思う。だからこれは単なる覗き見コメディではなく、正しい近づき方を知らない二人が、いちばん歪んだ入り口から関係を始めてしまう話だ。
面白いのは、作品自体がそれを肯定も否定もしないこと。説教くさく「覗きはよくない」とも言わないし、かといって美談にもしない。ただ、こういう不器用な人間がいて、こういう出会い方をしてしまった、と差し出してくる。見終わってから静かな気持ちになるのは、その突き放し方のせいだ。誰だって、正面から人と向き合うのが怖くて、変な角度から様子をうかがった経験くらいあるだろう。穴の向こうにいるのは、案外こちら側だったりする。
特に刺さったシーン
刺さったのは、派手な場面より、竜彦が黙り込む瞬間のほうだ。覗いてしまった後ろめたさと、それでも目を離せない自分への嫌悪が同時に顔に出る、序盤のあの間。ここを支えているのが平川大輔の声で、これがうまい。竜彦というのは放っておくとただの情けない男になりかねない役なんだが、平川さんはその情けなさに芯を一本通してくる。動揺してうわずる声と、ふと我に返って低くなる声の落差が絶妙で、「この人、本当はちゃんと考えてるんだな」と思わせてしまう。だから竜彦が軽蔑しきれない。終盤、相手にまっすぐ言葉を向けようとして声が一度詰まる場面があって、そこで思わず画面に近づいた。覗き穴ごしの関係しか知らなかった男が、初めて穴を介さずに声を届けようとする——その不器用な震えを、台詞の意味より先に声で分からせてくる演技だった。2回目に見たとき、いちばん巻き戻したのはここだった。
読んで見たくなったら——『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- セクシー方面の看板の裏に、不器用な人間ドラマが隠れている作品が好きな人
- 原作を読んでいて、声と動きがついた竜彦と笑美を一度見ておきたいコアファン
- 「正しくない出会い方をした二人」の関係性にこそ惹かれてしまうタイプ
- 平川大輔の、情けない役に芯を通す芝居を堪能したい人
合わない人
- 覗きという題材そのものが生理的に受けつけない人(無理して見るものではない)
- OVAなので、原作未読でいきなり全部の機微まで拾いたい人には説明が足りなく感じるかも
- セクシー描写を抜きにした、まっすぐな青春ラブコメだけを求めている人
次に見るなら
クズの本懐が好きなら、こちらも地続きで見られる。満たされない者同士が身体から関係を始めてしまう構造はそっくりで、「見られたい・触れたい」の裏にある孤独を真正面から描く点が近い。覗き穴の歪んだ距離感に惹かれた人ほど刺さるはず。
もう少し青春寄りの揺れが見たいなら君のいる町。出会いと距離の詰め方が不器用な若者たちの話で、気まずさを抱えたまま進む関係性の手触りが共通している。ノ・ゾ・キ・ア・ナの静かな後味が好きだった人向け。
セクシー描写とシリアスなドラマが同居する振れ幅を求めるならヨスガノソラ。題材の重さは別物だが、扇情の奥に痛みを置いてくる作りは似ていて、表層だけで判断すると足をすくわれるタイプの作品だ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「ノ・ゾ・キ・ア・ナ」は、U-NEXTとDMM TVで視聴することができます。どちらのサービスでも配信されているため、ご自身が利用している方を選んで楽しめます。気になった方は、対応サービスでぜひチェックしてみてください。