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お兄ちゃんはおしまい!
| 放送年 | 2023年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio Bind |
大尚は普通のエロゲーム好きの男性だったが、ある朝目覚めると女性になっていた。狂科学者の妹・美晴が新しい実験を試したのだ。美晴は彼を研究することに執念を燃やし、大尚は引きこもりゲーム生活に戻りたいと必死。人生が大きく変わることは確実だ。
作品概要・あらすじ
あらすじ
引きこもりのエロゲーマー・緒山まひろ(旧・大尚)は、ある朝目覚めると見知らぬ少女の姿になっていた。天才科学者の妹・みはりが開発した新薬を勝手に飲まされたのが原因。自分の研究データを集めることに執念を燃やすみはりに監視されながら、まひろは慣れない女の子の生活を送ることになる。元の体に戻る日は来るのか——性別も生活もひっくり返った、ドタバタ日常ギャグアニメ。みどころ・魅力
① 性転換後の”女の子あるある”リアクションが笑える
まひろが女の子の体・服・文化に戸惑いながら少しずつ適応していく過程が本作の核。制服、下着、お菓子、女子の友達……ひとつひとつの体験に大げさに反応するまひろのコメディリアクションが軽快で、見ていて飽きない。② みはりとの姉弟(姉妹?)関係のやり取り
「研究対象」として冷静に観察するみはりと、振り回されながらも憎めないまひろの掛け合いが絶妙。シリアスにならず常にコメディトーンを保ちながら、ふとした瞬間に滲む姉弟の情が作品に温かみをもたらしている。③ キャラクターデザインと軽快なテンポ
原作のポップなキャラクター造形をアニメが忠実に再現。過度に重たくならず、1話完結に近い構成で気軽に見られるテンポの良さが魅力。性転換という設定を前面に出しながら、クスッと笑える日常系として成立している。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 藤井慎吾 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 横手美智子 |
| キャラクターデザイン | 今村亮 |
| 音楽 | 桶狭間ありさ、阿知波大輔 |
| 美術監督 | 小林雅代 |
| 音響監督 | 吉田光平 |
| OP | えなこ feat. P丸様。「アイデン貞貞メルトダウン」 |
| ED | おしまいシスターズ「ひめごと*クライシスターズ」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけは知ってた。2023年の冬、やたらとTLに流れてくるやつ。「おにまい」という略称と、主人公が女の子になってる絵。正直、そういう系か、と思って素通りしていた。
見始めたのは配信で見つけて、暇だったからという以上の理由はない。最初の数分で印象が変わった。男がいきなり女の子になる、という設定の扱い方が思ってたのと全然違う。パニックでも覚醒でもなく、ただただ妹に観察されてる。この妹(みはり)のテンションが絶妙に低くて、むしろ主人公よりも落ち着いていて、それが変に笑えた。
2周目で気づいたのは、まひろ(元・大尚)の表情の変化が細かいこと。最初は混乱と拒絶しかないのに、話が進むにつれて少しずつ「いまの自分」に慣れていく過程が、派手な演出なしに積み上がっていく。1回目はギャグとして笑っていたシーンが、2回目だと「あ、これ結構丁寧に描いてたんだ」となる。そういう作品。
女の子になった引きこもりが描く、「社会化」の話
これを単純な性転換コメディとして消費するのはもったいない。表面上はギャグアニメで、実際ギャグとしても機能しているんだけど、この作品が本当にやっていることはもう少し違う場所にある。
まひろ(元・大尚)はエロゲーオタクの引きこもりだった。社会との接点をほぼ断って、自室とゲームだけで完結していた人間が、女の子という「新しい身体」を手に入れることで、強制的に外の世界に引き戻されていく。この構造が面白い。
普通の引きこもり更生ものだと、「外に出るのは怖い」→「勇気を出して踏み出す」→「友達ができて変わる」という流れになる。おにまいはそうじゃない。まひろは積極的に変わろうとしているわけじゃない。ただ、女の子の身体になったことで、今まで無視できていた「外部からの視線」「他者との距離感」「自分の見た目」を意識せざるを得なくなった。変化は内側からじゃなく、身体という外側から来ている。
高野麻里佳のまひろの声がこれを支えていて、最初のうちは明確に「男の子の思考」が滲んでいる。戸惑いと居心地の悪さが台詞の端々にある。それが話が進むにつれて変わっていく変化を、台詞の意味よりも声のニュアンスで追うのが正解だと思う。
もみじ(津田美波)やかえで(金元寿子)との関係も、単純な友達ができた話ではなく、引きこもりが「女の子コミュニティ」という自分にとって全く未知のルールセットの中でなんとか適応しようとしている話として読める。金元寿子のかえでは、そのコミュニティの中で一番「普通の温かさ」を体現しているキャラクターで、まひろにとっての社会復帰の足がかりとして機能している。
みはりを演じる石原夏織は、このアニメで一番難しい役を引き受けていると思う。妹でありながら、実験者であり、保護者でもある。愛情があるのに距離感がバグっている。このちぐはぐさを、笑えるギャグとして成立させながら同時に微妙な情感も乗せている。
最終的にこの作品は、「変わりたくない人間が、変わらざるを得ない状況に置かれたとき、何が変わって何が変わらないか」という話をしている。それをギャグとセクシーでコーティングしているから軽く見えるけど、芯のところはわりと真面目だ。
特に刺さったシーン
序盤、まひろが鏡の前で自分の顔を確認するシーンがある。驚きとか怒りとか、そういう感情を爆発させるわけじゃなくて、ただじっと見ている。高野麻里佳の演技がここで効いていて、台詞がないのに「受け入れるでも拒絶するでもなく、ただ処理しようとしている」感じが出ている。ここで笑えると思って見ていると少し裏切られる。
もう一つ、みはりがまひろの面倒を嬉々として見ながら、どこか本気で心配もしているというシーン群。石原夏織のみはりは「シスコンの執念」と「本物の姉妹愛」の境界線を意図的に曖昧にしていて、どちらとして解釈しても正解な声の作り方をしている。2周目でこれに気づいたとき、みはりへの見方が変わった。
かえでとの日常シーンも刺さる。金元寿子のかえでは出演作173本のキャリアを感じさせる安定感があって、「普通の女の子」というキャラクターを全く平板にせず、ちゃんと存在感のある人間として立たせている。まひろが彼女と並んでいるシーンは、奇妙な安心感がある。
読んで見たくなったら——『お兄ちゃんはおしまい!』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「日常系」が好きで、派手な展開より空気感で見られる人
- 引きこもりやコミュ障の主人公の社会復帰ものに弱い人
- ギャグの中に微妙な感情の機微を拾うのが好きな人
- 声優の演技を細かく追うタイプのオタク(高野麻里佳・石原夏織ファンは特に)
- 設定のおかしさには目をつぶって、そこから生まれるキャラクター関係を楽しめる人
合わない人
- 性転換設定に対してどうしても乗れない人(設定の理由付けは最後まで薄い)
- ストーリーに明確な目的や解決を求める人(この作品、基本的に何も解決しない)
- セクシー描写が不快な人(悪意はないが量は多い)
- テンポの速いギャグを期待している人(全体的にゆるい)
次に見るなら
かぐや様は告らせたい——引きこもりからではなく、人間関係の歪な距離感とそれがゆっくり縮まる過程を楽しむなら。おにまいと同じく、キャラクターの内面変化を台詞より行動で見せるのが上手い作品。
ゆるキャン△——日常系の空気感で見るタイプで、セクシー成分なしのバージョンを求めるなら。引きこもり気味の主人公が外の世界に少しずつ開いていく構造が似ている。声優の演技を楽しむ作品としても優秀。
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。——突飛な設定から始まる日常系という点で近い。強引な保護者キャラ(みはりに通じるもの)と、守られながら変化していく主人公の関係が好きなら。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『お兄ちゃんはおしまい!』は、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluといった主要な動画配信サービスで視聴可能です。月額サービスに加入済みであればすぐに全話チェックできます。気軽に観られるコメディなので、隙間時間のお供にもぴったりです。
