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ファントム オブ キル ―ZEROからの反逆―
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | Production I.G |
「Phantom of the Kill」は、スマートフォンゲームの1周年を記念したニコニコ生放送で、プロデューサーの今泉駿により6つの新プロジェクトが発表された。その1つは15分間のアニメコンセプト映画である。塩谷直義監督がProduction I.Gで制作を手がける予定。
作品概要・あらすじ
あらすじ
スマートフォンゲーム「Phantom of the Kill」の1周年を記念して制作された、全15分のアニメコンセプト映画。ニコニコ生放送で発表された6つの新プロジェクトのひとつとして誕生し、Production I.Gにて塩谷直義監督が手がけた。アクション・アドベンチャー・ファンタジーの要素を凝縮した本作は、壮大なゲームの世界観を映像として体験できる、ファン必見の短編作品となっている。みどころ・魅力
① Production I.G制作による圧倒的な映像クオリティ
「攻殻機動隊」「進撃の巨人」を手がけた名門スタジオProduction I.Gが制作を担当。わずか15分という短編ながら、スタジオ随一の作画力と演出力をフルに注ぎ込んだ映像体験が楽しめる。アクションシーンの迫力と緻密なキャラクター描写は、劇場作品に引けを取らない完成度を誇る。② ゲームの世界観を忠実に凝縮した重厚な物語
アクション・アドベンチャー・ファンタジーの三要素を兼ね備えた原作ゲームの魅力を、15分という限られた尺に凝縮。緊迫感あるストーリー展開と個性豊かなキャラクターたちの活躍が描かれており、ゲームファンにとってはゲームの世界に入り込むような感覚を味わえる作品となっている。③ 塩谷直義監督が紡ぐ独自の映像美
「ブラック★ロックシューター」などで知られる塩谷直義監督が演出を担当。原作ゲームの持つダイナミックな世界観を、独自のセンスで映像化している。キャラクターの感情表現から戦闘シーンの臨場感まで、短編ながらも監督のこだわりが随所に光る仕上がりとなっている。キャスト・声優一覧




















スタッフ
| 監督 | 塩谷直義 |
|---|---|
| 音楽 | カワイヒデヒロ |
| ED | でんぱ組.inc「Truth of the ZERO」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ゲーム原作の15分アニメ、しかも1周年記念の販促映像と聞いて、完全に存在を忘れていた。配信もどこにもないし、そもそも劇場公開されていた2016年当時に追えていなかった。ようやく映像を確認したとき、最初の印象は「短い」ではなく「密度が変だ」だった。Production I.Gが本気で作ったカットインの力というのは、たった15分でも誤魔化しが効かない。花澤香菜のヤクモが最初のセリフを発した瞬間に、これは普通の販促クオリティじゃないと気づく。見始めたきっかけが「配信もないし存在を確認しておくか」程度だったのに、終わって少し呆然とした。
兵器として生まれた女たちの、「反乱」の正当性
「ファントム オブ キル」というゲームの骨格は、伝説の武器が少女の姿をとって戦うという、モバイルゲームではもはや定番中の定番のフォーマットだ。ティルフィング(雨宮天)もマサムネ(井上麻里奈)も、名前の時点でその出自が透けて見える。北欧神話の呪われた剣と、日本刀の頂点に位置する名刀。「兵器」として設計された存在が、戦うために作られた存在が、それでも「反逆」するという構造がこの劇場版のタイトルそのものだ。
サブタイトルの「ZEROからの反逆」をどう読むかで、この15分の意味が変わってくる。ゲームの文脈を知らなくても、画面から伝わってくるのは「道具として扱われた側が、道具であることを拒否する瞬間」の緊張感だ。ヤクモ(花澤香菜)の声がどこか疲れていて、それでも折れていない感じがする。花澤がこういう役をやるとき、芯の部分に諦めをまったく混ぜないのが特徴で、このキャラクターにもそれが出ている。アマネ役のゆかなの、落ち着きと重さが混在する声が、世界の古さを補完している。
単なるゲームキャラのプロモーションだったら、もっとサービスカット的な構成になっていたはずだ。でもこの作品は意外なほど「なぜ戦うのか」に時間を使っている。15分という制約が、むしろ余計な説明を削ぎ落として核心だけ残した結果になっている、という解釈もできる。ヴァリン(阿澄佳奈)の存在が作品の中で微妙なバランス役を担っており、阿澄の声の柔らかさがその役割を自然にこなしている。
特に刺さったシーン
終盤、ティルフィング が持つ「呪い」の側面が画面に出てくるあたりの雨宮天の演技が面白い。雨宮が呪われた存在を演じるとき、感情の抑制の仕方が他の声優と少し違う。怒りでも悲しみでもなく、「なぜこうなっているのかを理解しているが、受け入れていない」という複雑な静けさがある。たった15分の作品なのに、そこだけ妙に時間が伸びる感覚があった。
もうひとつ、マサムネとヤクモが対峙するシーンの引きの構図。Production I.Gはこういう「二人が画面の端と端に立って互いを見ている」カットの作り方が本当に上手い。井上麻里奈のマサムネは、強さの中に確かな孤独があって、それが声だけで伝わってくる。ゲーム原作の劇場版でこれをやるのは贅沢だと思いながら見た。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 兵器擬人化・武器少女ジャンルをひと通り追っている人
- Production I.Gのアクション作画を短時間で浴びたい人
- 花澤香菜・雨宮天・井上麻里奈の声を15分で聴き比べたい人
- ゲーム原作アニメの「あの時期の空気」を記録として残したい人
合わない人
- ちゃんとした物語の起承転結を求めている人(15分では無理がある)
- ゲームのプロモーション文脈を切り離して純粋な映像作品として見たい人
- 配信で気軽に見直したい人(現状どこにもない)
次に見るなら
武器や艦船が少女として戦うジャンルをもっと掘りたいなら、刀使ノ巫女が一番近い体験ができる。神刀を扱う少女たちの話で、こちらはTVシリーズなので物語としての満足度が段違いに高い。「道具として生まれた側の反逆」というテーマに近いものを感じる。
Production I.Gのアクション作画に引かれた人には戦姫絶唱シンフォギアを勧めたい。ライブとバトルを合わせたちょっと独特なフォーマットだが、声優陣の演技量と作画の密度は毎クール安定している。「兵器として歌う」というコンセプトが近いところにある。
短尺作品の濃密さが好きで、ゲーム発のアニメに抵抗がないなら蒼の彼方のフォーリズム EXTRA1も面白い。こちらも劇場版の短編で、ゲーム原作でありながら映像としての完結感がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では、本作を視聴できる国内外の配信サービスは確認されていません。視聴を希望される場合は、BD・DVDなどのパッケージや、関連イベントでの上映機会をご確認ください。原作ゲームのファンはもちろん、Production I.Gの映像表現に興味がある方にもおすすめの短編アニメです。