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フォトカノ
| 放送年 | 2013年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | ビジュアルノベル |
| 制作 | MADHOUSE |
平凡な夏休みの終わりを迎えた高校2年生の和也は、一眼レフカメラをプレゼントされる。その精密な設計に魅了された彼は、このカメラが自分の人間関係を大きく変える可能性があることに気付く。写真を通じて、彼の退屈な日常は輝き始める。
作品概要・あらすじ
あらすじ
平凡な夏休みの終わりを迎えた高校2年生の前田一也は、父から一眼レフカメラを譲り受ける。その精密なメカニズムと、ファインダー越しに切り取られる一瞬の輝きに、彼はたちまち夢中になっていく。被写体を求めて校内を歩き始めた一也は、これまで意識することのなかったクラスメイトや後輩、先輩たちの新たな表情と出会う。写真を撮るという行為を通して縮まっていく距離。退屈だった日常は少しずつ色づき、やがて一人の少女との特別な関係へと発展していく。カメラが切り開く、ひと夏の青春群像劇。みどころ・魅力
① 「撮る」を軸にしたユニークなラブコメ設定
一眼レフカメラを手にした主人公が、写真を通じてヒロインたちと距離を縮めていく構成が最大の特徴。告白ではなく「シャッターを切る」ことで関係が動く独特の青春描写は、王道ラブコメとは一味違う新鮮さを味わわせてくれます。② 個性豊かなヒロインたちと分岐する物語
原作ゲームのマルチヒロイン要素を活かし、クラスメイトから後輩、先輩まで多彩な少女たちが登場。それぞれの抱える悩みや素顔がエピソードごとに丁寧に描かれ、お気に入りのキャラクターを見つける楽しさがあります。③ 写真表現にこだわった映像演出
ファインダー越しの構図や、シャッターを切る瞬間のきらめきなど、「写真」というモチーフを活かした映像演出が随所に光ります。被写体を美しく切り取る画面作りは、本作ならではの見どころと言えるでしょう。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 横山彰利 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 横山彰利 |
| キャラクターデザイン | 嶋田真恵 |
| 音楽 | 窪田ミナ |
| OP | 早戸かおり「恋するレンズ」 |
| ED | Utakano♪「スマイルF」 |
| ED | 新見遥「スマイルF」 |
| ED | 実原ひかり「スマイルF」 |
| ED | 室戸アキ「スマイルF」 |
| ED | 柾木乃々香「スマイルF」 |
| ED | 山崎真実「スマイルF」 |
| ED | 柚木莉奈「スマイルF」 |
| ED | 三角朋子「スマイルF」 |
| ED | 前田かのん「スマイルF」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2013年、存在は知っていた。ゲーム原作のアニメが立て続けに出ていた時期で、棚に並んだタイトルのひとつとして名前だけ覚えていた——けど、なんとなく後回しにしたまま十年以上が経っていた。今になって見始めたのは、単純に「あの頃スルーした作品を拾い直す」みたいな気分だったからで、正直、期待値はそんなに高くなかった。
ところが最初の数話で意外と引っかかった。一眼レフを手にした少年が、ファインダー越しに同級生を見るようになる——その「見方が変わる」瞬間の描写が、思っていたより丁寧だったからだ。2回目に通しで見たときに気づいたのは、これがただのご褒美カットの羅列ではなく、「人にレンズを向ける」という行為の気まずさと高揚を、ちゃんと拾おうとしている作品だということ。第一印象の「ありがちなやつ」が、見返すたびに少しずつ目盛りを変えていった。
カメラという口実がなければ、彼は誰の顔もまっすぐ見られなかった
この作品を、写真部の青春ラブコメとして片付けるのは簡単だ。でも何度か見ているうちに、引っかかるのは別のところだった。主人公の和也は、カメラを持つ前は退屈な日常をなんとなく流していた高校生で、要するに「見ているようで何も見ていない」タイプだった。それが一眼レフを手にした途端、急に周囲の人間が解像度を持って立ち上がってくる。これは技術の話じゃない。彼にとってカメラは、人をまっすぐ見るための口実だったんだと思う。
面白いのは、レンズを構えることで距離が縮まると同時に、レンズが彼と相手のあいだに一枚挟まる構造になっていること。「撮らせて」という一言は、近づくための言葉であると同時に、生身でぶつかることを少しだけ先送りする言葉でもある。被写体になる女の子たちが、最初はポーズに緊張し、やがてカメラの前で素を出すようになっていく流れは、そのまま「見る/見られる」関係の解凍みたいに見える。撮る側だけが変わるんじゃなくて、撮られる側も、誰かにちゃんと見られることで表情が変わっていく。
セクシー寄りのジャンルとして売られている作品だけど、その「視線」が一方的な消費に倒れきらないのは、和也のシャッターが常にどこか後ろめたさを抱えているからだ。きれいに撮れた一枚と、相手が本当に見せたかった顔は、必ずしも一致しない。そのズレに彼が立ち止まる瞬間が時々あって、そこが個人的にはこの作品の良心だと感じている。これは「写真を通して恋を撮る」話の顔をしながら、「他人をちゃんと見るって、こんなに勇気が要るのか」という、わりと普遍的な居心地の悪さを描いている。少なくとも自分は、2回目以降そっちの話として見ていた。
特に刺さったシーン
序盤の、被写体になった相手がカメラの前でふっと身構えを解く——あの瞬間が一番好きだ。ポーズを作っていた笑顔が、シャッター音をきっかけに少しだけ崩れて、素の表情がこぼれる。あそこで和也が「いま撮れた」と確信せず、むしろ少したじろぐ間があるのがいい。撮れたことより、相手の顔を見てしまったことに動揺している。思わずこっちまで居住まいを正した。
声の仕事も効いている。沢城みゆきが演じる深角友恵は、ともすれば記号になりがちな役どころに、低い温度の含みを足してくる。台詞の語尾を急がせない芝居で、画面の温度がひとつ下がる。斎藤千和の間咲ののかは逆に、軽い一言の裏に芯を通してきて油断ならない。早倉舞衣の金元寿子は、明るさの底にある不器用さを声だけで匂わせる。撮る側の前田一也を島﨑信長がやっていて、男同士のしょうもない会話が妙にリアルなのも、この芝居のバランスのおかげだと思う。
読んで見たくなったら——『フォトカノ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ギャルゲー原作のオムニバス恋愛もの、あの空気そのものに郷愁がある人
- 「人にカメラを向ける」ことの気まずさと高揚に、心当たりがある人
- 沢城みゆき・斎藤千和あたりの抑えた芝居を、台詞単位で味わいたい人
- 派手な事件より、表情がほどけていく細かい変化を追うのが好きな人
合わない人
- 強い物語の起伏や、はっきりした結末を求めて見る人
- セクシー寄りの演出が前に出る作りに、そもそも乗れない人
- 主人公が周囲の女の子に好かれていく構図に、理屈で引っかかってしまう人
次に見るなら
アマガミSS——ヒロインごとに話が区切られていく、同系統の恋愛オムニバス。フォトカノの「相手と二人きりの時間をじっくり撮る」あの密度が好きなら、こちらの章立ての潔さも合うはず。
たまゆら——フィルムカメラを抱えた少女が、写真を通して身の回りの世界を見直していく話。恋愛の比重は薄いけれど、「レンズ越しに人や景色を好きになっていく」主題はかなり近い。温度の低いやさしさが続く。
キミキス pure rouge——同じく恋愛アドベンチャー原作の青春もの。複数ヒロインを並走させつつ、距離の詰め方の不器用さを丁寧に拾うところに共通項がある。あの時代の空気をもう少し浴びたい人へ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『フォトカノ』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つのサービスで視聴可能です。いずれもアニメ作品を豊富に取り揃えた配信サービスなので、ご自身のライフスタイルに合ったプラットフォームを選べます。気になった方は、これらのサービスでチェックしてみてください。
