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サクラ大戦 ニューヨーク・紐育
| 放送年 | 2007年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 6話 |
1920年代後期のニューヨーク。信長との戦いが終わり平和が戻ったが、リトルリップ劇場の主人は新次郎に告げる。「今回の主演女優はお前だ」と。新次郎は女優プティミントに変装して「クレオパトラ」役を強いられる。星組のメンバーは reluctant な新次郎を説得しようと、5つの行政区全体での追跡劇を繰り広げることになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
1920年代後期のニューヨーク。宿敵・信長との死闘を乗り越え、リトルリップ劇場にもようやく平和が戻ってきた。しかし束の間の休息もつかの間、劇場主は大神新次郎にとんでもない命令を下す。「今回の公演、主演女優はお前だ」——。女優プティミントに変装してクレオパトラ役を演じるよう押しつけられた新次郎は当然猛抗議。困り果てた星組のメンバーたちは彼を説得しようと、ニューヨーク全5区を巻き込んだ大追跡劇を繰り広げることになる。みどころ・魅力
① 新次郎が女優に!?変装コメディの爆笑展開
主人公・大神新次郎が女優プティミントに扮してクレオパトラを演じさせられるという、シリーズ屈指のドタバタ設定が全編を貫く。真顔でコスチュームを押しつけられる新次郎と、それを当然のように受け入れる周囲のズレが笑いを生み続ける。② ニューヨーク全5区を舞台にした大スケールの追跡劇
マンハッタン・ブルックリン・クイーンズ…と、実在のニューヨーク行政区をまたにかけた追跡シーンは、OVAならではのロケーション密度。1920年代の街並みを再現した美術と相まって、観光気分でも楽しめる作りになっている。③ 星組メンバー全員が輝く群像アンサンブル
追跡劇を通じてリカ・コクリコ・ダイアナ・ラチェット・シャノンそれぞれの個性が存分に発揮される。普段はシリアスな戦闘シーンで見せる面々が、コメディリリーフとして弾けるギャップも見どころのひとつ。キャスト・声優一覧




















スタッフ
| 原案キャラデザ | 藤島康介 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 松原秀典 |
| 音楽 | 田中公平 |
| OP | 小林沙苗「地上の戦士; Warriors of the Earth」 |
| ED | 増谷康紀と菅沼久義「タブー」 |
| ED | 増谷康紀と斉藤彩夏「夜明け」 |
| ED | ワインバーグ・サジータと九条・スバル「ポワゾン」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ゲーム版サクラ大戦のニューヨーク篇からキャラクターを知っていたので、このOVAの存在に気づいたとき「そういえばアニメ版もあったのか」と、どこか後追いで手を出した口だ。2007年のOVA。ゲームが先にあって、ゲームがすでに完成している。「映像化するなら何を加えるんだろう」という目線で再生ボタンを押した。
開幕早々、新次郎が劇場支配人に「今回の主演女優はお前だ」と宣告される。このワンシーンで方向性がわかった——ここはシリアスな補完ではなく、キャラクターを動かして遊ぶための1本だ。最初に見たときは勢いで追いかける感じだったが、2回目に見ると星組メンバーが五つの行政区を縦横に飛び回る追跡劇の構成が意外とちゃんとしていて、テンポの緩急に気づけた。ゲームを知っている人間ほど「ああ、このキャラがこういう動き方をするのか」という確認作業も楽しい。
舞台に立つことと、素顔でいること——1920年代ニューヨークで問われる「役者」の定義
サクラ大戦というシリーズ全体が「舞台女優が霊子甲冑に乗って戦う」という二重構造の上に成り立っている。歌い、演じ、そして戦う。このOVAは、その構造をもう一回ひっくり返すことに意識的だと思う。
新次郎が女優プティミントとして「クレオパトラ」を演じさせられるという設定は、表面的にはコメディの種だ。男が女を演じる、強引に衣装を着せられる、星組が追いかけてくる——そこだけ切り取れば追跡コメディだけど、その裏に「舞台に立つことが本当に自分を守れるのか」というサクラ大戦的なテーマが薄く流れている。
ニューヨーク星組のメンバーたち——サジータ(皆川純子)やジェミニ(小林沙苗)、九条昴(園崎未恵)たちが、それぞれのやり方で新次郎を追う場面を見ていると、各キャラクターの「素顔」みたいなものが一番くっきり出る。日常的なコメディのシーンほど、戦闘シーンよりもキャラクターの地が透けて見える——これはシリーズを通しての共通点で、このOVAでもそれが効いている。
特にジェミニ・サンライズというキャラクターは、テキサス出身でサムライ道を信奉するという、ある意味で「役割」を自分に課しているキャラクターだ。小林沙苗の演技はそのちぐはぐさを愛嬌に変える力があって、見るたびに「このキャスティングは正解だった」と思う。「クレオパトラを演じる新次郎」を追う「サムライを名乗るテキサス娘」、この図の奇妙さはサクラ大戦らしい味がある。
単なるファンサービスOVAと切り捨てるのは簡単だが、このシリーズが大事にしてきた「演じることと生きることの重なり」は、コメディの皮をかぶった本作でも確かに脈打っている。信長との戦いが終わった後の「平和の中で何をするか」という宙吊り感が、主演女優を押しつけられるというドタバタの底にある。それが全部笑いに変換されているのが、サクラ大戦という作品の芸の見せ方だと改めて感じた。
特に刺さったシーン
五つの行政区を駆け抜ける追跡劇の終盤、星組全員が揃って新次郎を取り囲む場面がある。あそこで個々のキャラクターが「なぜ新次郎を引き戻そうとしているのか」をそれぞれの言葉で言う流れ、あのやりとりが一番好きだ。コメディの文脈で動いているのに、台詞の密度がちょっと本気になる瞬間。
子安武人演じる加山雄一が絡む場面では、声のトーンで場の空気が変わるのがわかる。386本の出演作を持つ人の「ここぞ」という一声が持つ重量感——あれは映像だけじゃ出ない。周囲がコメディで動いているぶん、一声でトーンを切り替える技術の差が余計に際立つ。
リカリッタ・アリエス役の齋藤彩夏の台詞回しも印象に残っている。追跡劇の混乱の中で彼女のパートだけ空気が少し違って聞こえる場面があって、当時の出演作の少なさ(54本)を考えると、それでもしっかり個性を刻んでいるのが面白かった。九条昴を演じる園崎未恵のクールなトーンとの対比が、場面の温度差を作っていて、音声だけで聞いても手触りが変わる。
読んで見たくなったら——『サクラ大戦 ニューヨーク・紐育』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- サクラ大戦4(ニューヨーク篇)をゲームでプレイ済みで、キャラクターを映像で動かして見たい人
- 1920年代のアメリカ的なビジュアル(ブロードウェイ周辺の空気感)が好きな人
- コメディメインのOVAでキャラクターのゆるい側面を楽しめる人
- 子安武人・皆川純子・小林沙苗のやりとりを声だけで楽しめるタイプのオタク
- シリーズを全部見た上での「ご褒美回」的な1本として割り切れる人
合わない人
- サクラ大戦を一切知らない状態でここから入ると、キャラクターの関係性が掴みにくい
- 霊子甲冑の戦闘シーンをメインに期待するとテイストが全然違う
- 信長戦後の余韻など、シリーズのシリアスな部分を深掘りしたい人には物足りない
- 短編OVAにストーリーの重さを求める人
次に見るなら
このOVAの世界観の土台として、まずはサクラ大戦(TVシリーズ)を見ておいてほしい。帝都・大正浪漫の空気と霊子甲冑の戦闘が両立する元祖の形が、全13話でコンパクトにまとまっている。ニューヨーク篇のキャラクターたちが登場する前の物語として位置づけると、OVAの余白が埋まる。配信はdアニメストアで確認できる。
同じ制作ラインによる劇場作品としてサクラ大戦 活動写真(2001年)も押さえておきたい。大神一郎が主役を張った劇場版で、TVシリーズとの連続性がある。こちらはコメディより戦闘と感情の比重が高い——OVAとの落差でシリーズの振れ幅が見えてくる。
「舞台に立つ女の子たちが戦う」という構造が現代アニメに受け継がれた形として、少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2018年)も。時代もビジュアルも全然違うが、「演じることと戦うことの重なり」という核がサクラ大戦と地続きで、見比べると系譜の面白さがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『サクラ大戦 ニューヨーク・紐育』はdアニメストアで視聴できます。サクラ大戦シリーズのなかでもコメディ色が強く、星組メンバーの掛け合いを気軽に楽しめるOVAです。本編『サクラ大戦 ~ so long, my love~』を見た後に視聴すると、キャラクターへの愛着がさらに深まります。