しにがみのバラッド。

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2006しにがみのバラッド。

しにがみのバラッド。

★ 3.2 / 5.0ドラマファンタジーサイコロジカル超自然
放送年2006年
フォーマットTVアニメ
話数6話
原作ライトノベル
制作Group TAC

白に包まれた少女モモは、くすんだ輝きの鎌を手にしている。彼女の傍には黒い翼を持つ猫ダニエルがいる。人間の魂を運ぶ彼女は「死神」と呼ぶべき存在だ。この白い死神が人間の心に触れるとき、世界は優しさと悲しみで満たされる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

白い衣をまとった少女モモは、黒い翼を持つ猫ダニエルをそばに置き、冥界の使者「死神」として人の魂をあの世へと導く存在だ。彼女が静かに現れる先には、それぞれ異なる事情や感情を抱えた人間たちがいる。全6話のオムニバス形式で、死と向き合う人々のリアルな心情と、それでも前へ進もうとする人間の強さが繊細に描かれる。命の儚さと温かさを同時に感じさせる、静謐で心に深く染みる物語。

みどころ・魅力

① 泣けるオムニバス——1話完結で描かれる命との向き合い方

全6話それぞれに独立したエピソードが収められており、毎回異なる人物の「死」をめぐる物語が展開される。短い尺の中に凝縮された感情の起伏が鋭く刺さり、1話ごとに深い余韻を残す。「泣けるアニメ」を探している人に特におすすめの構成だ。

② 白い死神・モモと黒猫ダニエルの静かな存在感

主人公モモは死を司りながらも温かみを持つ不思議なキャラクターで、その独特のビジュアルと佇まいが作品の世界観を強く印象づける。傍らに寄り添う黒翼の猫ダニエルとのコンビも魅力で、セリフが少ない中でも2人の関係性が静かに伝わってくる。

③ 2006年ならではの繊細な作画と空気感

淡い色調と落ち着いたテンポで紡がれる映像は、ファンタジーでありながらどこか現実に近い空気感を醸し出している。派手な演出に頼らず、人物の表情や情景描写で感情を語る演出スタイルが、物語の静謐な雰囲気と見事にマッチしている。

キャスト・声優一覧

ダニエル
ダニエル
メイン
›
清水愛
モモ
モモ
メイン
›
小林晃子
牧原麻依
牧原麻依
サブ
›
斎藤千和
小堺桜
小堺桜
サブ
›
坂本洋子
市原 カンタロウ
市原 カンタロウ
サブ
›
豊永利行
浅野水月
浅野水月
サブ
›
甲斐田ゆき
中山
中山
サブ
›
矢口アサミ
浅野 昴
浅野 昴
サブ
›
木村亜希子
瀬戸公太
瀬戸公太
サブ
›
金田アキ

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スタッフ

監督望月智充
シリーズ構成吉田玲子
原作ハセガワケイスケ
原案キャラデザ七草
キャラクターデザイン堀内博之
音楽MOKA☆
美術監督橋本和幸
音響監督望月智充
OPコイ「ノーワン」
EDコイ「White Messenger」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

2006年の深夜帯にやっていたころ、リアルタイムではほとんど話題になっていなかった。手を出したのはずっと後で、「白い死神」というビジュアルだけに引かれてとりあえず一話だけのつもりが、序盤の静けさで目が離せなくなっていた。

最初に見て思ったのは、「ちゃんと静かだ」ということだった。バラッドというタイトル通り、話が歌のように始まり、歌のように終わる。死を扱っているのに爆発的な感情描写がなく、モモとダニエルがそこに現れて、仕事をして、去っていく。それだけなのに何かが残る。

2回目を見て気づいたのは、各エピソードの焦点が「亡くなる側」ではなく「残される側」の感情にある、という構造だった。モモは死神でも、彼女が照らすのは生きている人間の心の内側だ。タイトル末尾の「。」も、そういうことかと腑に落ちた。文が終わる記号。でもそれが余韻になる。なぜ。と最初に思った疑問が、見終わった後には「そうじゃないと嘘だろ」に変わっていた。

「好きだった」と過去形になる前に——これは生者のための死の話だ

この作品を「死神もの」として見るとたぶんズレる。モモは死神だが、彼女は誰かを「殺す」存在ではない。すでに死が決まった人間の傍らに現れ、魂を次の場所へ送るだけだ。主役は死ではなく、死によって露わになる感情のほうだ。

各話の構造を振り返ると、ほぼ共通している。誰かが誰かを好きで、でも言えていなくて、あるいは気づいていなくて、死の手前になってようやくその重さがわかる。これは「間に合わなかった告白」の話でも「感動の別れ」の話でもない。生きているうちに感情を扱えなかった人間が、死という極限状況でやっと自分の気持ちの解像度を上げる——その過程を、白い死神という「傍観者」の目を通して描いている。

モモが泣く、というシーンがたしか作中にある。死神が泣く、というのは一見おかしい。死の専門家が感情的になってどうする、という話だ。でも考えてみると、彼女は何百何千という「間に合わなかった感情」を見続けてきた存在だ。その積み重ねが涙になるとしたら、それはむしろ当然で、そこに乾いた恐ろしさがある。

タイトルの「。」に戻ると、バラッドとは本来、物語を歌う形式だ。詩の終わりには句点が来る。しかし日本語のアニメタイトルに句点を入れるのはほとんどない。「しにがみのバラッド。」の「。」は、この作品そのものが一つの完結した歌であることを宣言していると解釈している。毎話が独立したバラッドで、それぞれに「。」が打たれる。余韻ではなく、終止符。その重さをタイトルで先に提示している。

2006年という時代に、これだけ地味に、静かに、こういうテーマをやっていたことが今でも引っかかる。当時の深夜アニメは量産期で、もっと派手な作品が溢れていた。そのなかで「何も起きないように見える」この作品が今も語られているのは、感情の解像度を上げる話が時代を選ばないからだと思う。

特に刺さったシーン

各話の終盤、モモが魂を受け取る直前の一連のやり取りがどれも好きだが、なかでも牧原麻依が関わるエピソードで、彼女が誰かに向けた感情を声に出す場面が刺さった。斎藤千和の演技がここで効いていて、感情を「叫ばない」んだけど伝わる、という絶妙なラインを保っている。251本の出演歴があるベテランだが、こういう「抑えながら滲み出る」タイプの芝居に特に強い人で、この作品でその良さが全面に出ている。

ダニエル——清水愛が声を当てている黒い翼の猫——のセリフ回しも独特だった。猫なのに感情的なコメントをしない。淡々と状況を観察して、ときどき一言だけ本質を突く。あのポジションをあのトーンで通すのは難しいと思うが、それがモモとのコントラストになって、画面の静けさを作っている。

甲斐田ゆきが演じる浅野水月のエピソードは、感情の「引き」が特に強かった。終盤の展開を見た後で序盤に戻ると、最初に流していた会話の重さが違って聞こえる。2回目以降の視聴で本当の意味がわかる台本の作り方をしていて、それに気づいたとき少し悔しかった。

読んで見たくなったら——『しにがみのバラッド。』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 言えなかった感情や後悔を題材にした話が好きな人
  • 各話完結のオムニバス形式が得意で、静かに積み上がる感情の描写を好む人
  • 斎藤千和・清水愛など2000年代の声優陣の芝居を改めて聴きたい人
  • 「感動させにくる」演出が苦手で、余韻だけで終わる作品を好む人
  • 2006年前後の深夜アニメのテクスチャが好きな人(あの時代特有の画質感・音楽の空気感)

合わない人

  • 全話を貫く連続した物語やキャラクターの成長を求める人
  • テンポが遅く感じるアニメが苦手な人(各話、基本的に何も「起きない」に近い)
  • 感情的なカタルシスや泣かせの演出を求めて見ると肩透かしになる可能性がある
  • 作画クオリティが気になる人(2006年の深夜枠水準。今見ると古さはある)

次に見るなら

静かな超自然と感情の話という文脈で近いのが灰羽連盟(2002年)。人間でも天使でもない存在が人間社会の傍らにいる、という設定の使い方が似ている。こちらはより内省的で、見終わった後の余韻の重さで言えば上かもしれない。しにがみのバラッドの「傍観者としての死神」という視点が好きなら間違いなく刺さる。

各話完結のオムニバス構造で感情を積み上げるという点では夏目友人帳(2008年〜)も相性がいい。こちらはもう少し温度が高く、主人公の成長が軸にあるが、「人間ではない存在と人間の感情が交差する」フォーマットは共通している。豊永利行が夏目友人帳関連でも印象的な仕事をしていることもあり、声優の文脈で繋がる部分もある。

もう少し感情的なカタルシスがほしいならあの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(2011年)へ。こちらは「言えなかった、届かなかった感情」をきちんと爆発させる作品で、しにがみのバラッドが「引き」で終わらせていたものを「出し切る」方向でやっている。2作を見比べると、感情の「出し方の選択」として面白い対比になる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ—¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix—¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu—¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+—¥1,250〜(税込)なし500+
『しにがみのバラッド。』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。どのサービスも月額料金で見放題対象となっており、すでに加入中のサービスからすぐに視聴を始められます。短い全6話構成のため、1日でまとめて見通せるのも魅力です。

よくある質問

Q. しにがみのバラッド。はどこで視聴できますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも月額プランの見放題対象作品として視聴できます。
Q. 全何話ですか?一気見できますか?
A. 全6話のオムニバス形式です。各話が1話完結のため途中から見ても楽しめますし、全話合わせても約2〜3時間程度で見通せます。
Q. 原作はありますか?小説と内容は違いますか?
A. ハセガワケイスケ著のライトノベルが原作です。アニメ版はその中から一部エピソードを映像化しており、原作未読でも問題なく楽しめる内容になっています。
Q. どんな人におすすめですか?
A. 泣けるアニメや感動系の作品が好きな方、静かな世界観のドラマが好きな方に特におすすめです。ホラー要素はなく、ファンタジーが苦手な方でも見やすい雰囲気です。

まとめ

『しにがみのバラッド。』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。どのサービスも月額料金で見放題対象となっており、すでに加入中のサービスからすぐに視聴を始められます。短い全6話構成のため、1日でまとめて見通せるのも魅力です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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