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劇場版 シドニアの騎士
| 放送年 | 2015年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | POLYGON PICTURES |
このアニメは第1シーズンの全12話を編集し、新たなシーンと音声効果を加えた映画版です。
作品概要・あらすじ
あらすじ
西暦3394年、人類はガウナと呼ばれる謎の生命体に故郷の地球を滅ぼされ、巨大宇宙船「シドニア」で宇宙を漂いながら生き延びていた。主人公・谷風長道は祖父に育てられた異端の少年。シドニアのガーデを操るパイロットに選ばれ、仲間たちとともに繰り返すガウナの侵攻に立ち向かう。TVアニメ第1シーズンの全12話を再編集し、新場面・新録音声を加えた劇場版。
みどころ・魅力
① フル3DCGによる圧巻の宇宙戦闘シーン
ポリゴン・ピクチュアズが手掛けるフル3DCGアニメーションは、無重力空間でのガーデ戦闘をリアルかつダイナミックに映像化。劇場版では音響効果も新たに加えられており、宇宙の静寂と爆発的な戦闘音の対比がより際立ち、没入感のある映像体験を提供しています。
② 人類存亡をかけたシリアスなSFドラマ
「シドニア」という閉鎖空間に生きる人々の生死、記憶継承・クローン・光合成など独自の社会設定が重なり合い、単純な戦闘アニメを超えた重厚なSFドラマが展開されます。貴志祐介原作が持つ人類の孤独と再生のテーマが全編を貫いています。
③ 劇場版ならではの再編集・強化演出
TVシリーズ第1クールを映画として凝縮・再構築し、新規カットと音声効果の追加で完成度を高めています。シリーズ未見の方は入門として、既視聴者には新鮮な体験として楽しめる一作です。
スタッフ
| 監督 | 静野孔文 |
|---|---|
| ED | アンジェラ「愛、ひと欠片」 |
関連作品
アニメ
書籍
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
テレビシリーズを追いかけていて、劇場版があることを後から知るパターン、やりがち。「シドニア好きだったけど劇場版あったんだ」という、あの微妙な置いてかれた感。ちゃんとフォローしてたつもりが、映画館でかかってたことすら知らなかった。
本作はテレビ版第1シーズン全12話を再編集し、新カットと音響効果を加えた総集編映画だ。「またそれか」と思いながら再生したら、想定よりずっと別物に感じた。Polygon Picturesの3DCGは当時賛否を呼んでいたが、大スクリーン前提で音響を整えた版で見ると印象が変わる。静かで、冷たくて、それが宇宙の話として正しい体温だと気づく。
人類の「種の継続」を、個人の喪失と交差させて描いた話
シドニアという作品を表層だけ見ると、ガウナと戦うメカもの、になる。だが何度か見ると、この作品が一貫して問いかけているのは「種として生き残ることと、個人として生きることは同じか」という話だと思う。
谷風長道は「地上」に育った、光合成できない稀少な存在だ。シドニアの人間はすでに多くが光合成で栄養を補える改造を施されていて、三つ子が標準で生まれる一家もある。クローン、三つ子、光合成——それはすべて「種を効率よく存続させるための改変」の結果として存在している。シドニアという宇宙船は、1000年かけて人類の生物的な形そのものを変形させながら飛んでいる。
そこに長道という「改変されていない人間」が放り込まれる構造が面白い。彼は種の保存戦略から外れた存在として周縁に置かれていたはずなのに、ガウナと戦う最前線に引き出される。そして戦うたびに仲間を失う。シドニアが「種として生き残る」ために最適化された空間だとすれば、長道が経験する個人レベルの喪失と悲しみは、その最適化の外側にある感情だ。システムが想定していなかった、扱いきれない余白。
総集編映画という形式が、この構造をより鮮明にしている。12話分の積み重ねを約2時間に圧縮することで、「出会い→戦い→喪失」のサイクルが繰り返される速度が上がり、テレビ版より息苦しい密度になった。スペースを埋める間もなく次の戦闘に放り込まれる感覚は、シドニアという船の非情さとぴったり重なる。
人類の存続をかけた戦いと、個人の感情の取り扱いにくさ。その摩擦が、この作品の核だと思っている。
特に刺さったシーン
序盤、長道がガード(搭乗機)で初めて宇宙に出るくだりの、あの音の作り方が好きだ。宇宙空間は音が伝わらないという前提を、この作品は音響設計に忠実に落とし込んでいて、機体の外は静寂、コックピット内の機械音だけが鳴り続ける。映画版で音響を整えた効果がもっとも出るのがここで、劇場で聴いたらひとつの体験になっただろうと思う。
それと、七尾ひなたとの関係が進んでいく中盤の、ちょっとした間の取り方。長道役の逢坂良太が意図的に「何も言えない」間を作る演技をしていて、ここがテレビ版でもすでに好きだったが、カット数が削られた総集編では逆にその沈黙がより目立つ構成になっていた。情報量を削ると、残ったものが際立つ。編集の妙として面白い効果が出ていると思った。
読んで見たくなったら——『劇場版 シドニアの騎士』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- テレビシリーズ未視聴で、まとめて世界観を体験したい人
- Polygon Picturesの3DCGアニメに耐性がある、あるいは好きな人
- 人類存亡テーマのSFが好きで、感情より設定の密度を楽しめる人
- 静かで冷たいトーンの作品が肌に合う人
- 音響・映像体験として作品を楽しむ習慣がある人
合わない人
- 3DCGアニメのキャラクター表情に強い違和感を感じる人
- 総集編映画の性質上、テレビ版を最近見た人(重複感が強い)
- キャラクター同士の関係性やドラマを濃く描いてほしい人
- 明快なカタルシスや感情の解放を求めている人
次に見るなら
蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-は、同じPolygon Picturesの3DCGアニメで、海洋SF×艦艇擬人化という組み合わせ。CGキャラへの耐性ができていれば入りやすく、シドニアで感じた「無機質な世界に生きる人間」というテーマの変奏として見ると面白い。
BLAME!は、シドニアと同じ弐瓶勉原作の劇場アニメ(Netflixオリジナル)。無口な主人公が廃墟化した超巨大構造物の中を進む話で、セリフより空間と沈黙で語るスタイルはシドニアより極端。世界設定の密度とあの独特の静けさが好きなら確実に刺さる。
甲鉄城のカバネリは、人類が怪物に追われながら移動要塞で生き延びるという構造がシドニアと近く、主人公が周縁的な存在として集団に受け入れられていく過程の描き方が似ている。こちらは手描きアニメで感情表現が濃いので、シドニアで物足りなかった感情成分を補いたいときに。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『劇場版 シドニアの騎士』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVで視聴できます。複数のサービスで配信されているため、すでに加入しているサービスからすぐに楽しめます。TVシリーズと合わせて続けて視聴するのもおすすめです。




