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禅 グローグーとマックロクロスケ
| 放送年 | 2022年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Studio Ghibli |
スター・ウォーズの手書きアニメ短編。スタジオジブリの近藤勝也が監督・アニメーションを担当した作品です。スター・ウォーズの世界観を日本の伝統的なアニメーション技法で表現しており、独特の美しい映像世界が特徴となっています。
作品概要・あらすじ
あらすじ
スター・ウォーズのキャラクター「グローグー」を主役とした手描きアニメーション短編作品。スタジオジブリ出身の近藤勝也が監督・アニメーションを担当し、グローグーがジブリ映画『となりのトトロ』に登場するマックロクロスケ(すす渡り)たちと出会うほほえましい交流が描かれます。台詞のないサイレントな映像表現と、日本の伝統的なアニメーション技法による柔らかいタッチが印象的な珠玉の短編です。みどころ・魅力
① ジブリ×スター・ウォーズという夢のコラボレーション
スタジオジブリの近藤勝也が監督を務めるという、ファンなら驚きを禁じ得ないコラボレーション。ジョージ・ルーカス自身がジブリの大ファンであることが実現の背景にあり、ハリウッド超大作と日本のアニメ文化が融合した前例のない作品となっています。② 台詞ゼロ、絵で語る純粋なアニメーション表現
セリフや説明を一切排除した、映像と音楽だけで紡がれるサイレント演出が最大の特徴です。近藤勝也ならではの柔らかな線と豊かな表情で、グローグーとマックロクロスケの無邪気な交流がストレートに伝わってきます。③ 約2分で体験できる濃密な世界観
上映時間わずか約2分ながら、スター・ウォーズとジブリ双方の世界観を見事に同居させています。短いからこそ何度でも繰り返し観られる中毒性があり、作画の細部まで丁寧に描き込まれたカットを見つける楽しさもあります。キャスト・声優一覧


スタッフ
| 監督 | 近藤勝也 |
|---|---|
| 音楽 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直なところ、Disney+で見つけたとき「これは何?」という顔をした。スター・ウォーズ×ジブリ、しかも近藤勝也が監督という情報だけが先に入ってきていて、頭の中でうまくイメージが結べなかった。マンダロリアンは見ていたのでグローグーは知っている。マックロクロスケもトトロで育っているので知っている。でもその2つが同じ画面に出てくるという情報は、事前に整理しておかないとついていけないタイプの「コラボ」に見えた。
実際に再生してみたら7分で終わった。呆気に取られて、もう一回見た。2回目のほうが、動きのひとつひとつをちゃんと追えた。ジブリの線と色、あの空気感が、そのままスター・ウォーズの宇宙に置かれているのに違和感がない。むしろこっちが「正しい」グローグーなんじゃないかという気分にさえなってくる。
「見たことのないもの」に近づいていく、ただそれだけの純粋な話
この短編には台詞がない。音楽もセリフも最小限で、動きと表情だけで7分を完全に成立させている。グローグーはフォースを持つ幼児で、マックロクロスケは得体の知れない小さな生き物——という設定上の説明はあるが、作中ではそういった背景情報は一切機能していない。画面に映っているのはただ「何かに近づこうとしている小さなもの」と「何かに近づかれている小さなもの」の話だ。
これが面白いと思うのは、スター・ウォーズというIPが本来「銀河の覇権争い」を描くものだからだ。帝国対反乱軍、ジェダイとシス、人類の命運——あの宇宙は基本的にでかいスケールで動いている。グローグーというキャラクターがマンダロリアンで人気を得たのも、そのでかいスケールの中に突然現れた「何も知らない幼児」という存在の落差が笑えて愛おしかったからだと思う。
この短編はその「落差」だけを取り出して、7分間引き伸ばしたような作品だ。銀河の話は関係ない。フォースの修行も関係ない。あるのは「マックロクロスケが逃げる」「グローグーが追う」「また逃げる」「また追う」という、その繰り返しだけ。で、それが飽きない。
近藤勝也の線は柔らかく、グローグーの動きに人形めいた重さがある。USJのグローグーでも、マンダロリアンのCGIでもなく、手で描かれた生き物の重力と質感。マックロクロスケはもともとジブリの生き物なので当然としても、それがスター・ウォーズの岩だらけの惑星に置かれても「異物感」がない。この二つの宇宙が共存できる理由は、どちらも「言葉を持たない小さなもの」を中心に据えているからだと思う。言語を持たない存在は、設定の出自がどこだろうと、純粋な動きと表情だけで語れる。この短編はその事実を実証している。
単なる「夢のコラボ」企画だと思って見ると、意外なほど芯がある作品だ。
特に刺さったシーン
マックロクロスケの群れが一瞬静止して、グローグーをじっと見る場面がある。逃げるでも攻撃するでもなく、ただ見ている。グローグーも動きを止める。その数秒の「間」が妙に長く感じられて、2回目に見たときにそこで止めて静止画にしたくなった。
近藤勝也の目の描き方は、子どもの「不安と好奇心が混在している状態」を描くのがうまい。グローグーの目はもともとCGIで表現されてきたが、手描きになったことで微妙な揺れが出ている。あの「触りたいけど逃げられたくない」みたいな緊張感は、CGIでは出せなかった質感だと思う。
音楽もここで引いていて、ほぼ無音に近くなる。Disneyの配信オリジナル短編でこれだけ音を削れるのは、ジブリとの共同制作という特殊な環境があってこそで、通常の商業アニメでは稟議を通すのが難しそうな選択だ。その静けさが、7分という短さを10分以上に感じさせる。
読んで見たくなったら——『禅 グローグーとマックロクロスケ』はDisney+で視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ジブリ作品を繰り返し見ていて、近藤勝也の絵柄を「見ればわかる」レベルで好きな人
- マンダロリアンを見ていて、グローグーへの解釈が自分の中にある人
- 台詞のない短編アニメが得意な人(「つみきのいえ」「ちいさなあなたへ」が好きなタイプ)
- 7分で完結するので「時間がないがちゃんとしたものを見たい」夜に向いている
合わない人
- スター・ウォーズにアクションとスペースオペラを求めている人(何も起きない)
- マンダロリアンを見ていないとグローグーへの愛着がなく、ただ緑の幼児に見える
- 「ジブリっぽい」という形容が最初から評価の上限になってしまう人
- 7分で終わることに「短すぎる」と感じてしまうタイプ
次に見るなら
つみきのいえは2008年のアカデミー賞短編アニメ受賞作で、台詞なし・10分・手描きという構成がこの短編と近い。言葉を使わない映像だけの語りが好きなら迷わず。Disney+ではないが配信で見られる機会は多い。
マンダロリアン(シーズン1)はグローグーへの解像度を上げるための作品として。この短編はグローグーへの愛着があるほど刺さるので、まだ見ていないなら先に見てから戻ってくると印象が変わる。Disney+で配信中。
On-Gaku: Our Sound(音楽)は2019年の日本のインディーアニメで、ほぼ動かない・台詞も少ない・それでも成立するというアニメーション表現の実験作。配信での視聴機会は限られるが、「動かないことの表現力」という点でこの禅短編と通じるものがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『禅 グローグーとマックロクロスケ』はDisney+で視聴できます。ジブリ×スター・ウォーズという奇跡のコラボを気軽に楽しめる約2分の短編ですので、Disney+のサブスクリプションがあればすぐに鑑賞できます。
