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シュタインズ・ゲート ゼロ
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 23話 |
| 原作 | ビジュアルノベル |
| 制作 | WHITE FOX |
自称狂気の科学者・岡部倫太郎は別人のようになっていた。友人を救出できず、心が折れた彼は、狂気の科学者という自分を捨て、普通の大学生として生きることを決めた。タイムトラベルの経験を知らない友人たちに囲まれながら、岡部は孤独の中で冒険の恐怖を忘れようと日々を過ごしていた。
作品概要・あらすじ
あらすじ
タイムリープを繰り返した末に仲間を救えなかった岡部倫太郎は、かつての「狂気の科学者・鳳凰院凶真」という自分を封印し、普通の大学生として生きることを選んだ。ラボのメンバーたちとの日常を取り戻しながらも、彼の心には消えない傷と秘密が残り続ける。そんな中、ある人工知能との出会いが、岡部を再び時間と運命の渦へと引き込んでいく。
みどころ・魅力
① 敗北した岡部倫太郎という「もうひとつの物語」
本作はアニメ版『シュタインズ・ゲート』のトゥルーエンドに至らなかった世界線を描く。ヒロインを失い、時間と戦うことを諦めた岡部の姿は、前作ファンほど刺さる。喪失感と罪悪感を抱えた主人公を軸に展開する重厚な心理ドラマは、シリーズ最大の見せ場のひとつだ。
② AIと記憶が交差する切ないSFサスペンス
亡き人物の人格を宿した人工知能「アマデウス」をめぐる物語が、倫理・記憶・アイデンティティへの問いを提示する。SFとしての設定の練り込みが深く、後半に向けて明かされる真相は前作との巧みな接続を見せる。謎を追うスリラー的な緊張感も本作ならではの魅力だ。
③ 前作との完全な連動・伏線回収の快感
『シュタインズ・ゲート』25話「もうひとつのエンディング」から直接繋がる構成で、前作を見ていればいるほど気づきと驚きが増す作りになっている。「あの場面がここに繋がるのか」という伏線回収の連続が、視聴後の満足感を高める。前作視聴が前提だが、それを補って余りある完成度だ。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 川村賢一 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 花田十輝 |
| 原案キャラデザ | |
| キャラクターデザイン | 稲吉智重 |
| OP | 伊藤かなこ「ファティマ」 |
| ED | 伊藤かなこ「Amadeus」 |
| ED | ツヴァイ「LAST GAME」 |
| ED | ツヴァイ「Lyra」 |
| ED | 今井麻美「World-Line」 |
| ED | 伊藤かなこ「ファティマ」 |
| ED | 佐々木恵理「Gate of Steiner」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直に言うと、かなり長い間放置していた。本編の衝撃があまりにも大きくて、「ゼロは別物として見なければいけない」という謎の覚悟が必要になってしまって、そのまま数ヶ月が過ぎた。シリアルナンバーを変えた岡部倫太郎が見たいのかどうか、自分でも判断できなかった。
で、ようやく見たら——1話の時点で、本編とは別の重さがあることに気づいた。宮野真守の声が、いつものあの軽さを意図的に削ぎ落としている。抑揚が少なく、芝居をしていない人間みたいな喋り方で、それが「狂気の科学者というキャラクターを捨てた岡部」をそのまま体現していた。2回目で気づいたのは、序盤のなんでもない会話シーンで、岡部だけが笑うタイミングが微妙にずれているということ。周りと同期できていない男が、無理に日常に合わせようとしている。そういう細部に気づいてから、この作品の見方が変わった。
諦めた男が、もう一度「諦めをやめる」までの話
シュタインズ・ゲート本編は、選択と代償の物語だった。ゼロはその続きではなく、「選択の結果、壊れた人間がどうやって立っていられるか」という別の問いに答えようとしている。
岡部倫太郎は、β世界線で「諦めること」を選んだ。牧瀬紅莉栖を救えなかった——正確には、救うことを断念した——その事実と向き合えないまま、狂気の科学者というペルソナを脱いで、ただの大学生として生きようとしている。問題は、それが「回復」ではなく「凍結」だということだ。感情を処理せず、ただ封じている。
その凍結した岡部の前に現れるのが、AIとして再現された牧瀬紅莉栖——アマデウスだ。亡くした人間のコピーと毎日会話するという状況は、グリーフケアとしてこれ以上なく残酷な設定で、岡部がいつまでも立ち直れない理由がここにある。失ったはずの声が、毎日話しかけてくる。花澤香菜が演じる椎名まゆりの明るさが、その対比として機能していて——まゆりが屈託なく笑うたびに、岡部がどれだけ遠くにいるかを突きつけてくる構造になっている。
ゼロが描いているのは、端的に言えば「英雄が壊れている間の時間」だ。本編のあの岡部に戻るためには、一度完全に折れた男がどういう経路でそこまで辿り着くのかを見なければいけない。それはカタルシスよりも消耗の方が多い話で、見ていて楽しいとは言えない。でも、本編のあの結末がなぜあれほど刺さったのかを、後から理解させてくれる補助線のような役割をゼロは持っている。田村ゆかりが演じる阿万音鈴羽の、過去と未来を同時に抱えたような芝居——それが終盤に向けて意味を持ってくる頃には、本編との繋がりがいくつかの角度から見えてくる。
特に刺さったシーン
アマデウス(AIの紅莉栖)と岡部が、当たり障りのない会話をしている場面が何度かある。その会話は表面上は軽いのだが、宮野真守の声に、どこかぎこちない間がある。「本物ではない」とわかっていながら、それでも本物の声に引き寄せられている男の呼吸が、台詞ではなく間に滲み出ている。2回目以降に見ると、岡部が毎回どのタイミングで少しだけ前のめりになって、次の瞬間それを引き戻しているかがわかって、そこで一度止めたくなる。
関智一演じる橋田至が、岡部の異変に気づきながらあえて踏み込まない場面も印象に残っている。関智一の芝居は本編から一貫して「賢いが空気を読みすぎる男」を乾いたトーンで演じていて、ゼロではその「読みすぎること」がより重く機能している。何も言わないことで、岡部の孤立がより際立つ。
読んで見たくなったら——『シュタインズ・ゲート ゼロ』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 本編を2周以上している人。1周だと岡部の変化の「落差」が薄くなる
- キャラクターの内面描写に時間をかける作品が好きな人
- 宮野真守・花澤香菜の芝居が目当てで見られる人——この作品、演技を追うだけでも元が取れる
- 本編終了後に「あの世界線に何があったのか」が気になっている人
合わない人
- 本編の「テンションの高い岡部」目当てで見ると、序盤は相当しんどい
- 物語の密度やテンポを本編と同水準に期待すると、中盤が長く感じる
- 本編を見てから時間が空きすぎている場合、人物関係を思い出す手間がかかる。直前に本編を再視聴してから見ることを強くすすめる
次に見るなら
ゼロまで見たなら、劇場版シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴも一応抑えておきたい。本編直後の岡部を描いた作品で、ゼロとは時間軸が異なるが、「岡部倫太郎という存在が世界から消えていく」という別角度の喪失を扱っている。ゼロと合わせて見ると、岡部が何度この問いに向き合わされてきたかがわかる。
「壊れたまま戦い続けるキャラクター」という軸で選ぶなら、魔法少女まどか☆マギカが近い。こちらは全12話とコンパクトで、希望と絶望を高速で往復させる構造はゼロとは逆だが、「選択の重さ」をテーマに据えた作品として比較して見るとおもしろい。
科学ADVシリーズをまだ追っていないなら、カオスチャイルドも候補に入る。世界線・情報操作・心理的恐怖という要素がシュタゲと重なる部分が多く、ゼロの重さが肌に合った人には刺さりやすい作りになっている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『シュタインズ・ゲート ゼロ』は、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Netflix・Huluの主要5サービスで視聴可能です。サブスクリプションを利用していれば追加料金なしで楽しめる環境が整っており、前作と合わせて一気見しやすい状況です。お好みの配信サービスからすぐに視聴を始められます。











