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宇宙の騎士テッカマンブレードII
| 放送年 | 1994年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 6話 |
| 制作 | Tatsunoko Production |
ラダムとの最後の戦争終結から10年が経過した。アキとD-ボーイを中心とした新しいスペースナイツチームが結成される。新しいテッカマンの最初のミッションはラダムを倒すことだったが、彼らは過去の遺物と戦わなければならなくなる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ラダムとの激烈な戦いから10年。荒廃した地球と宇宙が復興へと歩みを進める中、新世代のスペースナイツが結成される。アキと旧テッカマン・D-ボーイの意志を継いだ若き戦士たちは、新たなテッカマンとして宇宙に飛び出すが、彼らの前に立ちはだかるのは過去の戦争が残した生き残りの脅威だった。新旧の因縁が交差する中、命をかけた戦いが再び幕を開ける。
みどころ・魅力
① 10年後の世界を舞台にした重厚な続編設定
前作「テッカマンブレード」の戦争が残した傷跡と、そこから再生しようとする人類の姿を軸に物語が展開。新世代キャラクターと旧作ファンが懐かしむ要素が巧みに融合しており、前作未視聴でも楽しめる構成ながら、知っているほど深く刺さる仕掛けが随所に散りばめられている。
② 新テッカマンたちの個性と葛藤
新たに選ばれたテッカマンたちは、それぞれ異なるバックグラウンドと苦悩を背負っている。戦士としての使命と個人の感情の間で揺れる人間ドラマはOVAならではの濃密さで描かれており、バトルシーン以上に心理描写が印象的な作品となっている。
③ 90年代OVAならではの作画クオリティと音楽
全6話のOVA作品として制作されたことで、1話あたりの作画密度が高く、メカデザインや戦闘シーンに力が入っている。田中公平による楽曲も健在で、重厚なオーケストラサウンドがSFアクションの緊張感をさらに引き立てている。
キャスト・声優一覧




















スタッフ
| 監督 | 殿勝秀樹 |
|---|---|
| 音響監督 | 田中英行 |
| OP | 奥井雅美「Reincarnation」 |
| ED | 奥井雅美「Reincarnation」 |
| ED | 奥井雅美「Live Alone Sennen Tattemo」 |
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アニメ
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
テッカマンブレードの本編を消化してから、その流れで手を伸ばした作品だった。OVAというフォーマットだし、ファン向けの補完作品として気軽に見るか、くらいの温度感で再生した。が、これは前提を間違えると全然楽しめない類のやつだ。TVシリーズとの関係でいえば「続編」であって「外伝」ではない。ラダム戦終結から10年後、という設定は本編の結末を知っていることが前提で成立している。1を見ていない状態で2だけ見ても、感情的な文脈がまるごと抜け落ちる。2回目に見たとき、本編のあのシーンを踏まえてOPの映像を追うと、細かいカットの意味が全然違って見えた。制作サイドが「テッカマンブレードという体験を経た人間に向けて作っている」という姿勢が、至るところに出ている。
戦争が終わった後の世界で、英雄は何者になるのか
テッカマンブレードIIが描いているのは、結局のところ「英雄の後始末」の話だと思っている。ラダムとの戦争は終わった。D-ボーイたちが命を削って守った世界は、10年後に続いている。では、あの戦争を生き延びた者たち、あるいはその記憶を受け継いだ者たちは、平和な世界でどう生きるのか。
新しいスペースナイツが結成されて、新世代のテッカマンたちが動き出す。構造としては「バトンを渡す」ような話に見えるが、実際はそう単純じゃない。「過去の遺物と戦わなければならない」という設定が示す通り、この作品における「敵」は単なる新しい外敵ではない。前の戦争が残した残滓、あるいは前の戦争によって生まれたものとの戦いになる。英雄たちが生み出した「平和」は、英雄たちが生み出した「傷跡」とセットで存在している。
如月アキというキャラクターがその構造の中心にいる。林原めぐみの声で語られるアキは、前作を経た人間として新世代を見守る立場にある。林原さんのあの「静かな強さ」を含んだ声質は、戦争を生き延びた女性の重みを、過剰な説明なしに伝えてくれる。セリフの密度より沈黙の間のほうが饒舌だと感じるシーンが複数あった。
相羽タカヤを演じる森川智之の仕事は、新世代主人公の「英雄に比べられる存在」というポジションの難しさをうまく処理している。287本の出演作を持つ林原さん、365本の森川さん、双方のキャリアがこの時点でも相当な厚みを持っていて、ただキャラクターを動かすだけでなく、作品全体の「重さ」を引き受けているように聞こえる。
前作の記憶がある視聴者には、この構造が刺さる。前作を知らないまま見ると、「なんか過去の戦争がどうとか言ってる新しいバトルアニメ」にしか見えない。そこがこのOVAの最大のリスクであり、コアファン向けとしての誠実さでもある。
特に刺さったシーン
序盤、旧スペースナイツの面々が新チームを前にする場面の空気感がよかった。誰も「あの戦争は大変だった」なんて説明しない。ただ、ベテランたちの立ち方と視線の向け方だけで、彼らが経てきたものの重さが伝わってくる。説明台詞で過去を語らせるのは簡単だが、そこを映像と演技で処理しているのが地味に好きなポイントだった。
優希比呂が演じる新世代テッカマンの変身シーン、初回は「王道だな」と思って流したが、2回目に見たとき前作主人公との対比として見ると印象がまるで変わった。同じ「テッカマン」という存在が持つ意味が、前作と本作では全然違う重さになっている。この差を視聴者に意識させるために、あの演出が選ばれているんだろうと後から気づいた。
終盤の戦闘は、アクションの派手さより終わらせ方の着地点のほうが気になった。「過去の遺物」との決着がどういう感情で締められるかは、本編を見た人間にとっては単純な勝利では済まない文脈がある。その温度感をどう処理しているか、というのは見どころの一つだと思う。
読んで見たくなったら——『宇宙の騎士テッカマンブレードII』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- テッカマンブレード本編を見終えて、あの世界のその後が気になっている人
- 90年代タツノコSFロボットアニメのトーンが好きな人
- 森川智之・林原めぐみのキャリア初期〜中期の仕事を追っている人
- 「戦争後の世界」を描く続編ものが好きで、世代交代テーマに弱い人
- 派手なCG演出より手描きアクションの密度を好む人
合わない人
- テッカマンブレード本編未視聴のまま単体で楽しもうとしている人(前提知識なしでは感情的な文脈が成立しない)
- OVA特有の尺の制約上、説明が少ない展開に不満を感じやすい人
- キャラクターが一新されることへの抵抗が強い人(新主人公中心の作りなので前作主人公の比重は低め)
- 1994年の作画・演出スタイルに慣れていない人
次に見るなら
言うまでもないが、まず宇宙の騎士テッカマンブレード(本編TVシリーズ)。これを見ていない状態でIIに手を出しても、感情の半分以上が機能しない。OVAはあくまでも本編の記憶を持つ視聴者が最後に受け取るもの、という設計になっている。
戦後世界でバトンを渡す構造が好きなら機動戦士Zガンダムも合うと思う。一年戦争を経た世界で、前世代と新世代の間に生まれる軋轢と継承の話は、テッカマンブレードIIが持つテーマと地続きだ。英雄の後始末というモチーフを別角度から追える。
90年代タツノコSFとして同じ空気を吸いたいならガッチャマンクラウズより先に科学忍者隊ガッチャマンを見ておくと、タツノコが繰り返してきた「戦争・英雄・継承」というテーマの系譜が見えてくる。テッカマンブレードIIはその流れの中に位置している。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『宇宙の騎士テッカマンブレードII』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVで視聴できます。主要なアニメ配信サービスで広く配信されているため、ご利用中のサービスからすぐにお楽しみいただけます。90年代OVAの名作を手軽に視聴できる環境が整っています。

