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うたえメロエッタ リンカのみをさがせ
| 放送年 | 2012年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
メロエッタが喉の調子を悪くしたため、ピカチュウとツタージャはメロエッタの喉を治すためにリンカの実を探しに出かける。ニャースとウインディが後を追う。第23弾ピカチュウショートで、2012年8月号の小学館「ちゃお」少女雑誌に付属している。
作品概要・あらすじ
あらすじ
メロエッタが喉の調子を悪くし、歌えなくなってしまう。ピカチュウとツタージャは大切な仲間の歌声を取り戻すため、喉に効くとされるリンカの実を探して旅に出る。一方、ニャースとウインディもその後を追いかけ、騒動に巻き込まれていく。ポケモンたちの友情と奮闘を描いた、ほのぼのコメディ短編作品。
みどころ・魅力
① メロエッタの歌声と個性が光るキャラクター描写
「歌うこと」がアイデンティティのメロエッタが声を失うという設定が、作品全体の感情的な軸になっています。普段の姿との落差がコミカルに描かれており、キャラクターへの愛着が深まる一本です。
② ピカチュウ・ツタージャのバディコンビの掛け合い
ピカチュウとツタージャという個性の異なる二匹が力を合わせてリンカの実を探す姿は、シリーズを通じたバディものの醍醐味が凝縮されています。台詞なしのポケモンたちの表現力に注目です。
③ 「ちゃお」付録という希少な入手経路の背景
本作は2012年8月号の少女向け雑誌「ちゃお」に付属した第23弾ピカチュウショートで、限定配布という経緯を持ちます。通常の劇場版や放送作品とは異なる形式が、コレクター・ファンにとって特別な位置づけの作品です。
キャスト・声優一覧


感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2012年の「ちゃお」8月号、という時点でかなり特殊な入手経路だ。配信もDVD化もない。じゃあどこで見たかというと、動画サイトの黎明期に誰かが上げた画質の悪いファイル、というのが正直なところで、「ポケモンのピカチュウショートが雑誌の付録に」という情報を見てわざわざ掘り起こした記憶がある。
最初に見たとき思ったのは、「メロエッタを主役にするなら、喉が使えない設定は正解だな」ということ。歌うポケモンが歌えない。そのシンプルな不条理から物語を動かすセンスが、子供向け短編としてかなり洗練されている。2回目に見ると、ピカチュウとツタージャのコンビが道中でどう役割分担しているか、細かい動きが見えてくる。分数が短いぶん、1カットの情報密度がTV版より高い。
「声が出ない」から始まる、ポケモンと友情の本質
ピカチュウショートというフォーマットは、人間をほぼ排除してポケモンだけで世界を動かす実験場だ。言語を持たないキャラクターたちが、それでも意図を伝え合い、危機に動き、誰かのために走る。この短編がそのなかでも面白いのは、「声」を失うことを発端に置いた点にある。
メロエッタはその存在そのものが「歌」だ。形態変化も歌声が鍵で、ポケモン図鑑の記述でも音楽と切り離せない。その子が喉をやられて声が出ない、という状況は、単なるコメディの仕掛けではなく、アイデンティティの喪失に近い。ピカチュウとツタージャが動くのは「友達が困っているから」という直接的な動機だが、見ている側には「声を取り戻す」ことの意味がじわじわ乗っかってくる。
さらにニャースたちが後を追う構図も、単純な妨害ではなく「自分たちも何かを求めて動いている」という読み方ができる。短編という制約の中で悪役を機能させるには、彼らにも固有の欲求を持たせるしかない。その処理がそれほど雑でないのは、制作スタッフがピカチュウショートを「TVのついで」とは考えていない証拠だと思っている。
リンカの実というアイテムも、「世界観の中に実際に存在するポケモン向けの植物」として機能しており、ゲームシリーズのベリー文化とつながっているのが地味に嬉しい。子供は気にしないかもしれないが、ゲームもアニメも並走してきたオタクには「あの設定圏内の話だ」という安心感がある。
特に刺さったシーン
メロエッタが声を出そうとして、出なくて、困惑する序盤の流れ。ここの芝居が思ったより丁寧で、声優の山崎エリイさんの演技が、「セリフを言えない」という制約の中でも感情を乗せてくるのが印象的だった。歌が出てこないことの焦りと戸惑いを、動きと吐息だけで表現しなければいけない場面で、ちゃんと「この子は今しんどい」と伝わってくる。
それを受けてピカチュウがすぐ行動に移る流れも好きで、大袈裟なドラマを挟まずに「じゃあ探しに行く」になるテンポ感は、ピカチュウショートの美点がよく出ている。ツタージャが若干面倒くさそうにしながら付いてくる描写があったとすれば(記憶の中では確かにそういうニュアンスがあった)、それが余計にコンビとしての関係性を立体的にする。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- BW(ベストウイッシュ)期のアニメポケモンをリアルタイムで見ていた人
- メロエッタが好き、またはツタージャのキャラが好きな人
- ピカチュウショートというフォーマット自体を追いかけているコアなポケモンファン
- 10分前後で完結するショートアニメが得意な人
- 「配信されていないレアな作品」を掘り起こすこと自体を楽しめる人
合わない人
- ストリーミングサービスで気軽に見たい人(現状どこでも見られない)
- BW期のアニメをほぼ見ておらず、メロエッタやツタージャに思い入れがない人
- 短編コメディに深い物語や感情の起伏を期待する人
- ポケモンのゲームはやるがアニメはあまり見ない、という層
次に見るなら
ポケモンのショートアニメ全般が好きなら、「ピカチュウのなつやすみ」(1998年)を遡って見るのが定番の順路だ。ピカチュウショートの原型であり、ポケモンだけで世界を動かすフォーマットがここで確立された。この1本を見ると、シリーズが積み上げてきた文法がわかる。
メロエッタという「歌うポケモン」の扱いに興味があるなら、「劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士ケルディオ」(2012年)と同時期の作品として見ると文脈が深まる。TV本編でのメロエッタの役割を踏まえた上でこの短編を振り返ると、「なぜこのキャラクターを短編の中心に置いたか」が少し見えてくる。
ポケモンを離れてもいいなら、「映画 クレヨンしんちゃん」シリーズのような「子供向けフォーマットの中に大人が見ても面白い構造を仕込む」系の作品に近い快楽がある。短編アニメの密度という意味では同じ文脈に置いて語れる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『うたえメロエッタ リンカのみをさがせ』は現在、公式の動画配信サービスでの配信は確認されていません。雑誌付録という限定配布の経緯があるため、視聴機会は限られています。ポケモン関連の公式チャンネルや今後の配信情報をこまめに確認することをおすすめします。
よくある質問
まとめ
『うたえメロエッタ リンカのみをさがせ』は現在、公式の動画配信サービスでの配信は確認されていません。雑誌付録という限定配布の経緯があるため、視聴機会は限られています。ポケモン関連の公式チャンネルや今後の配信情報をこまめに確認することをおすすめします。