全修。

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2025全修。

全修。

★ 3.6 / 5.0アクションファンタジーラブコメ
放送年2025年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作オリジナル
制作MAPPA

高校卒業後、広瀬夏子はアニメーターとしてキャリアをスタートさせた。才能が花開き、すぐに監督としてデビューする。初作品は大ヒットし、社会現象を巻き起こし、彼女は天才監督として認識される。次のプロジェクトは初恋をテーマにしたラブコメディ映画だ。しかし、彼女は初恋の経験がなく…

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

高校卒業後すぐにアニメーターとしてキャリアをスタートさせた広瀬夏子は、その並外れた才能でたちまち頭角を現し、若くして監督デビューを果たす。初監督作品は社会現象を巻き起こす大ヒットを記録し、「天才監督」の名を欲しいままにする夏子。次なる挑戦として選んだのは、初恋をテーマにしたラブコメディ映画だった。しかし彼女には致命的な弱点があった――初恋の経験がゼロなのだ。リアルを描くために、まずは自分が恋を知らなければならない。異色の経歴を持つ天才監督が、スクリーンの外で繰り広げるドタバタな”恋愛修業”が幕を開ける。

みどころ・魅力

① 「作る側」の人間が恋愛に挑むリアルな葛藤

恋愛を描くプロでありながら、当事者経験がまったくない天才監督という設定が絶妙。作品への妥協を許さない職人気質と、恋愛初心者ゆえの純粋さが衝突するたびに生まれる笑いと感動は、ありきたりなラブコメとは一線を画す。クリエイター視点の自意識がコミカルに描かれる点も見どころ。

② 業界リアリティとポップな演出の融合

アニメ制作現場を舞台にした群像劇としての側面も持ち、監督・アニメーター・プロデューサーなどの人間模様が丁寧に描かれる。業界の内側をリアルに映しながらも、テンポ良いコメディ演出とスタイリッシュなアクション描写が作品全体に活気を与えており、幅広い視聴者が楽しめる作りになっている。

③ 青春・成長・恋愛が交差する重層的なストーリー

アクション・ファンタジー・ラブコメという複数ジャンルを大胆に横断する構成が本作の最大の特徴。ヒット作を生み出した後に訪れる「次の一手」へのプレッシャーや自己探求も描かれ、単なる恋愛コメディを超えた成長ドラマとしての深みがある。夏子がどう変化していくかが視聴の大きな動機になる。

キャスト・声優一覧

広瀬ナツ子
広瀬ナツ子
メイン
›
永瀬アンナ
ルーク・ブレイブハート
ルーク・ブレイブハート
メイン
›
浦和希
男性制作進行
男性制作進行
サブ
›
中山祥徳
超実在イグジスト
超実在イグジスト
サブ
›
宮野真守
ベテラン演出
ベテラン演出
サブ
›
山根雅史
ジャスティス
ジャスティス
サブ
›
朴璐美
ユニオ
ユニオ
サブ
›
釘宮理恵
女性制作進行
女性制作進行
サブ
›
櫻井陽菜
市橋ミドリ
市橋ミドリ
サブ
›
高尾奏音
メメルン
メメルン
サブ
›
鈴木みのり
二ノ宮シュウ
二ノ宮シュウ
サブ
›
下野紘
QJ
QJ
サブ
›
章央陶山

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スタッフ

監督山﨑みつえ
原案キャラデザ辻野芳輝
キャラクターデザイン石川佳代子
音楽橋本由香利
美術監督嶋田昭夫
OPバンドメイド「Zen」
EDソウ「ただ、君のままで」
EDバンドメイド「Zen」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルを見た瞬間に「あ、業界ものだ」とわかった。全修。——アニメ制作の現場で使われる「全部やり直し」の意味だ。この単語一発でターゲットが絞られている。ニッチな単語をタイトルに据えるのは勇気がいる判断で、そこで少し信用した。

最初に見たとき、正直ジャンルの組み合わせに首を傾げた。アクション、ファンタジー、ラブコメ——三つ全部か、と。業界ものの地に足ついた話かと思ったら、かなり振り切ったフィクションの空気があって戸惑った記憶がある。でも2回目に通して見ると、この「現実の制作現場」と「フィクションとして誇張された世界観」の落差が、主人公・夏子の抱える問題そのものと重なっていることに気づく。彼女は「本物の初恋」を知らないまま「初恋のラブコメ」を作ろうとしている。そのちぐはぐさが、作品全体のトーンとして機能していた。

「正解を知らないまま傑作を作ろうとする人間」の話

広瀬夏子という人物は、業界の外から見れば「天才監督」だ。高校卒業後すぐにアニメーターとしてキャリアをはじめ、あっという間に監督デビュー。初作品は社会現象になった。そういう人間が次に手がけるのが「初恋をテーマにしたラブコメ映画」——しかし彼女は、初恋をしたことがない。

これを単純に「経験のない題材に挑む物語」と読むと、表面しか見えない。この作品が掘り下げているのは、もう少し普遍的な問いだと思っている。「自分が体験していないことを、どこまで本物として描けるか」という問いだ。

アニメの世界では「全修」は恐怖の言葉だ。監督から一言「全修で」と言われたら、積み上げた作業がゼロに戻る。だがこの作品は、その「全修」をネガティブな意味だけで使っていない。むしろ「何度でもやり直せる」という可能性として描いているフシがある。夏子は初恋を知らないが、だからこそ周囲の人間の感情を観察し、取材し、解釈しようとする。その過程が、作品づくりの過程と完全に一致している。

釘宮理恵さんが演じるユニオというキャラクターの立ち位置が、この構造をよく表している。釘宮さんの声は「感情の密度が高い言葉を最小限の表現で届ける」のが抜群にうまくて、夏子に対して何かを伝えようとする場面での間の取り方が、2回目に見ると別の意味に聞こえてくる。1回目は単なる会話として流してしまったセリフが、後半の展開を知った状態で聞き直すとかなり刺さる。

宮野真守さんの超実在イグジストは、序盤こそ「この人、何者?」という困惑を与えてくるキャラクターだが、宮野さんの演技がある時点からギアを入れ替える瞬間がある。それが夏子の物語と交差するタイミングと重なっていて、「あ、この作品、ちゃんとキャラクターの配置を考えている」と思った。

「全修」というタイトルは、夏子の初恋映画制作の話であると同時に、夏子自身の感情が何度もやり直しを繰り返す話でもある。そう読むと、アクションとファンタジーという要素が「夏子の感情が具現化した世界」として機能していることも合点がいく。リアルな感情を描くために、一番フィクションじみた表現を選ぶ——それ自体がこの作品のテーマに対する回答になっている。

特に刺さったシーン

中盤、夏子が「初恋とは何か」を人に聞いてまわる場面がある。取材というより尋問に近い真剣さで、周囲の人間の過去を引き出そうとする。ここで下野紘さん演じる二ノ宮シュウが答える場面の温度が絶妙だった。下野さんは声優と夜あそびのMCとしても知られているだけあって、「本音と建前のあいだ」を演じるのがうまい。この場面のシュウは明らかに何かを隠しているが、それが嘘だとも言い切れない。その曖昧さが声だけで伝わってくる。

朴璐美さんのジャスティスは、終盤に向けてその存在感が増すキャラクターで、朴さん特有の「静かな圧」が効いている。感情的に叫ぶでも泣くでもなく、低く落ちた声で何かを告げる場面があって、そこで思わず巻き戻した。1回目は状況を把握するのに精一杯だったが、2回目に聞くとセリフの一語一語の選択が恐ろしく計算されていた。

あと純粋に、序盤の制作現場を描いたシーンの空気感が好きだ。締め切り前の体温の高さと、終わった後の静けさ。業界ものとしての解像度はかなり高くて、「こういう人いる」という既視感がある。

読んで見たくなったら——『全修。』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さると思う人:

  • アニメ制作の現場に興味がある、もしくはクリエイター仕事をしている人
  • 「体験していないことを表現すること」に対して自分なりの考えを持っている人
  • 釘宮理恵・宮野真守・下野紘・朴璐美のどれかが好きで、その人の演技のギアチェンジを追いかけたい人
  • ラブコメの「好きかどうかわからない」段階の感情の動きが好きな人
  • アクションやファンタジー要素が比較的多めでも、感情劇として読める人

合わないかもしれない人:

  • 業界もの特有の「専門用語が飛び交う会話」を楽しめない人(序盤はとくに密度が高い)
  • ラブコメとして見るとテンポが遅く感じる人——このアニメのロマンス部分はかなりじわじわ進む
  • 「アクション」「ファンタジー」の要素に対してジャンルとしての一貫性を求める人——ここは割り切りが必要
  • 主人公が感情を整理するのに時間がかかるタイプのキャラクターに苛立つ人

次に見るなら

アニメ制作の現場を舞台にしたドラマが刺さったなら、SHIROBAKOはほぼ必修だ。夏子が「監督として」物語を引っ張る視点を持つのに対し、SHIROBAKOは現場の全役職を横断的に描く。「全修。」で気になった制作用語の意味が、こちらを見るとかなりクリアになる。

「経験のないことを表現しようとするクリエイター」という軸で見るなら、月がきれいとの相性が意外といい。中学生の初恋をほぼセリフなしの空気感で描いた作品で、「全修。」が問いかける「初恋とは何か」に対して、正反対のアプローチで答えているような位置にある。

ファンタジーと感情劇が混在する作風が好きで、もっとその方向に振り切ったものが見たいならselector infected WIXOSSのシリーズがある。作られたゲームの世界と現実の感情が干渉し合う構造は、「全修。」の現実とフィクションが重なる部分と共鳴する。ただしこちらは後味がかなり違うので、そのつもりで。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『全修。』はABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Netflix・Huluと、主要な動画配信サービスほぼ全てで視聴が可能です。サブスクを普段使いしているなら、追加費用なしでそのまま楽しめる環境が整っています。見逃し配信にも対応しているため、放送後のマイペース視聴にも最適です。

よくある質問

Q. 『全修。』はどこで視聴できますか?
A. ABEMA、dアニメストア、U-NEXT、Amazonプライムビデオ、DMM TV、Netflix、Huluで配信されています。すでに契約しているサービスからそのままアクセスできます。
Q. どんな人におすすめのアニメですか?
A. ラブコメが好きな方はもちろん、アニメ制作の舞台裏に興味がある方や、王道から外れた個性的な主人公の成長物語を楽しみたい方にも特におすすめです。
Q. アクションやファンタジー要素は強めですか?
A. ジャンルにアクション・ファンタジーが含まれますが、物語の軸はラブコメ・成長ドラマです。激しいバトル重視というよりは、ポップで勢いのある演出として機能している作品です。
Q. 「全修。」というタイトルにはどんな意味がありますか?
A. 「全修」はアニメ業界用語で「全カット修正」を意味します。完璧主義の天才監督が、今度は自分自身の人生を”全部やり直す”ことになるという、作品テーマを巧みに表したタイトルです。

まとめ

『全修。』はABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Netflix・Huluと、主要な動画配信サービスほぼ全てで視聴が可能です。サブスクを普段使いしているなら、追加費用なしでそのまま楽しめる環境が整っています。見逃し配信にも対応しているため、放送後のマイペース視聴にも最適です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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