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citrus
| 放送年 | 2018年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Passione |
ファッションと社交性に優れた相葉ゆずは、新しい学校での恋愛を夢見ていた。しかし学校は女子校だった。初日から学生会長の冷たい美少女・芽衣に携帯を没収されてしまう。やがて芽衣との関係が深まり、ゆずは予期しない感情に揺さぶられることになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ファッション好きで活発な相葉ゆずは、高校進学を機に新たな恋愛を夢見ていた。しかし転入先は厳格な女子校。初日から生徒会長の冷たい美少女・青野芽衣に目をつけられ、スマートフォンを没収されてしまう。反発し合いながらも共に過ごすうちに、ゆずは芽衣に不思議な感情を抱き始める。やがて明らかになる芽衣の孤独と過去、そしてゆずは自身の揺れ動く気持ち——女子校を舞台に描かれる、ままならない恋の物語。みどころ・魅力
① 正反対の二人が引き合う、スリリングな関係性の変化
明るく感情豊かなゆずと、完璧主義で感情を見せない芽衣。まるで噛み合わない二人が、日常の積み重ねの中で少しずつ距離を縮めていく過程が丁寧に描かれる。反発から芽生える感情の揺らぎは思いがけず鮮烈で、次の展開が読めないドキドキ感が全話を通して続く。② 感情をぶつける演技と、繊細な心理描写
キャラクターの心情変化を余すところなく表現する声優陣の熱演が光る。特にゆずの戸惑いと葛藤、芽衣の氷が溶けていくような微細な表情の変化は、原作ファンからも高く評価された。恋愛の甘さだけでなく、痛みや迷いもリアルに描かれている点が本作の魅力だ。③ 女子校という閉じた世界が生み出す、濃密な空気感
外界と切り離された女子校という舞台が、登場人物たちの感情をより濃く際立たせる。生徒会や家庭環境など、それぞれの「しがらみ」が恋愛に複雑に絡み合い、単純なラブコメにとどまらない深みをもたらしている。閉鎖空間ならではの緊張感が物語全体を包んでいる。キャスト・声優一覧




















スタッフ
| 監督 | 高橋丈夫 |
|---|---|
| シリーズ構成 | ハヤシナオキ |
| キャラクターデザイン | 伊集院いづろ |
| OP | nano.RIPE「アザレア」 |
| ED | ミア・レジーナ「Dear Teardrop」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
女子校もの百合、というジャンルは当時わりと地雷を踏みやすいカテゴリで、「ファンサービス的な百合」と「本気の百合」の見分けがつかないまま見始めて後悔するパターンがそれなりにあった。citrusはその点、タイトルすら事前情報なしに「なんか攻めてる百合アニメがあるらしい」という口コミだけで見た。
1話を見終わって、思ったより本気だった。主人公のゆずがどこかズレた明るさを持つキャラクターで、その賑やかさに引きずられる形でとんでもない場面に突入していく。竹達彩奈のゆずは絶妙に「軽い」——悩んでいないわけじゃないんだけど、思考がとにかく速くて声も前のめり気味で、それが物語のテンポと噛み合っていた。
2周目で気づいたのは、芽衣側の動線がかなり丁寧に引かれていること。初見のときは展開の速さに飲まれていたけど、改めて見ると芽衣がゆずに近づいていく理由が序盤から少しずつ積まれている。派手で攻めた作品に見えて、感情の下地はちゃんと作ってある。
「好きになってはいけない相手」を好きになる、それだけの話
citrusを「継母の連れ子と義姉妹の恋愛もの」と説明すると、それだけでかなりの人が引くか引き寄せられるかのどちらかに分かれる。ただ、この作品のテーマを「禁断の関係」だと片付けてしまうと、たぶん核心を外す。
本質は「好きになってはいけない」という感覚と、それでも引き寄せられていく自分への戸惑いの話だ。ゆずの視点で追うと、彼女は物語を通じて自分の感情が何なのかを整理できないまま動き続ける。好きかどうか以前に、こういう感情があることそのものに慣れていない。その「名前のつかないまま動いている気持ち」の描写が、この作品の一番誠実なところだと思う。
芽衣のほうはそれとは対照的に、自分の感情を把握していながら表に出せない側だ。植田佳奈の演技が面白くて、台詞のない場面でも芽衣が何かを堪えているのが画面から滲み出てくる。こういう「言わない側」を演じさせると植田佳奈は特別うまい。
女子校という閉鎖的な空間設定がこのテーマを加速している。外からの視線がシャットアウトされているから、感情が内側で濃縮される。同性への恋愛感情というテーマを扱う作品は、たいてい「社会からの目」を物語の圧力として使うが、citrusはその圧力を「家族」という形に変換している。学校と家が地続きになるという設定の歪さが、ゆずと芽衣の関係に独特の息苦しさを与えている。
好きになってはいけない理由が、社会規範よりも「この人を傷つけるかもしれない」という具体的な恐れに紐付いている点が、この作品を単なる禁断ロマンスから少しずつずらしていく。
特に刺さったシーン
序盤、ゆずが自分の気持ちを認めかけたところで踏みとどまる場面がある。竹達彩奈の声がそこだけ半テンポ遅くなる。いつも前のめりなゆずの声が、ほんの少し言葉を選んでいる。それだけなのに、あ、これ本気になってるな、と伝わった。
終盤のゆずと芽衣がぶつかる場面は、2周目のほうがずっと効いた。初見では展開を追うので精一杯だったが、改めて見ると芽衣の台詞の一つひとつに「ここまで言わないと伝わらない」という焦りがある。植田佳奈が抑えた声で感情を押し出すタイプの演技をしていて、静かなのに圧がある。
金元寿子演じるサラが絡む場面は、ある種の「外圧」として機能している。サラが登場するたびにゆずと芽衣の関係が揺さぶられるのだが、金元寿子の演技が少し芝居がかっていて、それがサラというキャラクターの「計算している感じ」と合っていた。
読んで見たくなったら——『citrus』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 感情の言語化が遅いキャラクターの話が好きな人。ゆずは考えるより先に動くタイプで、その不器用さに共感できると全話付き合える
- 百合ジャンルにある程度慣れていて、「もう少し踏み込んだもの」を探している人
- 竹達彩奈・植田佳奈の演技目当てで見るのも普通にアリ。二人の掛け合いは聴きごたえがある
- 閉鎖的な空間での人間関係の濃密さが好きな人
合わない人
- 義姉妹という設定がそもそも受け付けない人。これは最初から分かれる要素なので、無理に見なくていい
- テンポの速い感情展開が苦手な人。こじれる前にキスしてまたこじれる、という流れが続くので「もう少し落ち着いて」と思う人にはしんどい
- 決着の付いたストーリーを求める人。アニメ単体では途中で終わる印象が強い
次に見るなら
やがて君になる — 感情の言語化を丁寧に追う百合ものとしてはこちらのほうが落ち着いたテンポ。citrusの「動いてから考える」ゆずに対して、こちらの主人公は「考えすぎて動けない」タイプ。同じジャンルで全く違う手触りを比べると面白い。
私に天使が舞い降りた! — 女子校・女子の関係性の濃度という点で近いが、こちらはほぼコメディ。citrusの重さに疲れた後のクールダウンとして見るのにちょうどいい。
スロウスタート — 閉鎖的な空間の中で女の子たちの関係が濃縮されていく点が共通している。直接的な恋愛描写よりも空気感・距離感を大事にしているタイプなので、citrusとは別の方向の「密度」がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『citrus』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで配信中です。いずれも月額サブスクリプションで全話視聴可能なため、好きなタイミングで一気見できます。すでに加入済みのサービスがあれば、追加費用なしですぐに視聴をはじめられます。
