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NO.6
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 11話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | bones |
近未来、大戦後の世界。人類の大多数は数少ない都市国家に暮らしている。特権階級にとって生活は完璧なはずだが、青年シオンにとって完璧なのは、彼の部屋に泊めた謎の少年ラットとの出会い以来、人生が悪夢と化したことだけだ。ラットを匿った罪で、シオンは都市の外縁部に追放され、すべての特権を剥奪される。
作品概要・あらすじ
あらすじ
近未来、大戦後の世界。人類は少数の都市国家に集約され、管理された生活を送っている。エリートとして恵まれた環境で育った少年シオンは、嵐の夜に窓から侵入してきた逃亡者・ネズミ(ラット)と出会い、一夜をともにする。その行為が発覚したことで、シオンは特権階級から転落し、都市の外縁「ロストタウン」へと追放される。数年後、再びネズミと再会したシオンは、自分が信じていた完璧な都市・NO.6の隠された真実に巻き込まれていく。みどころ・魅力
① 「完璧な都市」の歪みが露わになるディストピア描写
表向きは理想的な管理社会でありながら、その裏に隠された搾取と暴力の構造が徐々に明かされる。シオンの視点を通じて「正しさ」や「常識」が根底から揺らぐ過程は、SF好きはもちろん社会・政治テーマに関心がある視聴者にも刺さる重層的なドラマとなっている。② 対照的なふたりの関係性が生む緊張と共鳴
従順で優秀な”都市の子”シオンと、反骨精神をもつ流浪者ネズミ。正反対の価値観を持つ二人が互いに影響を与え合いながら変化していく様子が物語の核心であり、強烈な感情的引力をもたらす。二人の関係性の変化を追うだけでも見ごたえは十分だ。③ 骨太な世界観とノイタミナらしい作画・音楽の質
フジテレビ「ノイタミナ」枠で放映された本作は、作画・脚本ともに高水準。あさのあつこの原作小説が持つ文学的な空気感を保ちながら、アニメならではのスピード感と映像美でドラマを加速させる。Granrodeoによる主題歌も作品の緊張感と見事にマッチしている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 長崎健司 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 水上清資 |
| 原案キャラデザ | |
| キャラクターデザイン | 石野聡 |
| 音楽 | 鈴木慶一 |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | ラマ「Spell」 |
| ED | エメ 「六等星の夜」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「NO.6」という名前は何度か耳に入っていた。ディストピアSF、少年二人、わりと攻めた内容——という断片的な情報だけで何年も放置していた作品だ。2011年というのも微妙なタイミングで、当時は別のものを追いかけていたし、後追いするほどの動機もなかった。
いざ見てみると、第1話の密度に少し驚く。嵐の夜に傷ついた少年を匿う、というシチュエーション自体はよくある話のはずなのに、シオンとネズミの最初の夜の空気がどこか異様で、「あ、これは普通のSFじゃないな」と思った記憶がある。世界観の説明より先に人間関係が動き始める構成で、入り口としては正直だと思う。
2回目に見たとき、シオンがいかに「都市に飼われていたか」を示す細部がいたるところにあることに気づいた。1回目は流していたセリフや表情が、ネタを知った状態で見ると全部意味を持って見える。そういう作りをしている。
「正しい社会」の中で育った人間が、その正しさの外に出るまでの話
NO.6を単純なディストピアものとして見ると、少し物足りなくなる可能性がある。管理社会の暴力、体制への抵抗、そういう要素は確かにある。でもこの作品の本質はもう少し個人的なところにあって、「特権を持って育った人間が、自分がいかに見えていなかったかを知る」という話だと思っている。
シオンはNO.6のエリート区画で育ち、優秀で、善良で、ある意味では「完璧に調整された市民」だった。彼の問題は悪意がないことではなく、想像力の射程が都市の外に及んでいなかったことだ。ネズミと出会い、追放され、矯正施設の実態を知っていく過程は、知識として「悪い社会だ」と理解することと、それを自分の体と感情で引き受けることの差を、かなり正確に描いている。
梶裕貴のシオンは、この「理解と実感のズレ」を声で表現していて、序盤の少し浮ついた清潔さと、中盤以降の壊れていく感じの対比が、キャラクターの変容を音として追いかけられる作りになっている。細谷佳正のネズミはその逆で、最初からすべてを知っていて、それでも感情を出さない——と見せかけてじわじわ崩れていく。この二人の声の芝居がこの作品の柱だと思う。
終盤の展開については賛否あるのは知っている。尺の都合で駆け足になった部分があることは否めないし、原作ファンからすると消化不良に映る箇所もある。ただ、「正しさより自由を選んだ」という着地の方向性自体は、作品全体のテーマと矛盾していないとは思っている。
特に刺さったシーン
シオンの外見が変わる——髪が白くなり、首に痣が走る——あの場面は、物語の転換点として映像的にもよくできていて、最初に見たときは単純に「うわ」と思った。でも2回目以降で気になったのは、そこよりずっと前、シオンがネズミを匿った夜、都市の外の話を聞きながら少しずつ表情が変わっていくあの短いやり取りの方だった。
矯正施設に踏み込む終盤の展開も、ショックの種類が正直だと思う。「管理社会は悪だ」という抽象ではなく、その悪が誰の顔をしていて、どんな論理で運営されているかを見せてくる。三木眞一郎の楊眠は、この作品の中で独特のポジションにいて、敵とも味方とも言えない立ち位置を声だけで成立させていた。ベテランの使い方として上手いと思う。
音楽は坂本英城で、都市の冷たさと人間の体温の落差を、かなり意識的にコントロールしている印象がある。静かなシーンほど音の設計が細かく、2回目以降で初めて聞こえてくる音があった。
読んで見たくなったら——『NO.6』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さりやすい人:
- キャラクター同士の関係性の変化を、長い時間をかけて見ていくのが好きな人
- ディストピアSFに興味はあるが、メカや戦闘よりも社会の仕組みと人間心理の方が気になる人
- 2010年代前後の深夜アニメの空気感——少し尖っていて、少し不完全な感じ——を懐かしく思う人
- BL的な文脈を含む関係性に対して素直に見られる人
合わないかもしれない人:
- 全11話という短さで世界観とキャラクターを綺麗に完結させてほしい人(終盤は駆け足)
- アクション・バトル要素を期待して見ると拍子抜けする可能性がある
- 原作小説を先に読んでいると、削られた部分が気になって集中できないかもしれない
- 「管理社会もの」の細かい設定やロジックを詰めたい人には、少し物足りない
次に見るなら
PSYCHO-PASS——システムによって管理された社会の中で、正義とは何かを問い続ける。NO.6より硬派で設定の密度も高いが、「完璧に見える社会が何を隠しているか」というテーマは地続きだ。こちらは全22話あり、尺不足の不満は出にくい。
東のエデン——2009年の作品で、こちらも「選ばれた若者が社会の真実に気づく」構造を持つ。NO.6ほど重くはなく、テンポがよいため見やすい。同じくらいの尺で完結するが、映画2本と合わせて見ると満足度が上がる。
エルゴ プラクシー——ドーム都市に暮らす人間とアンドロイドの話で、視覚的・哲学的にNO.6と近い空気がある。こちらはより難解で映像表現も独特だが、ディストピアの「都市の外」への旅という構造が好きだったなら、かなりはまる可能性がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『NO.6』は現在、ABEMAおよびdアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで配信中です。複数のサービスで視聴できるため、すでに加入しているプラットフォームからすぐに視聴を始められます。無料トライアル期間を活用すれば、全11話をまとめて一気見することも可能です。
