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フリージング
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | A.C.G.T. |
地球が異次元の存在「ノヴァ」に侵略され戦争状態にある近未来。主人公の日本人少年・葵和也は、ノヴァと戦う遺伝子改造少女「パンドラ」と、特殊能力「凍結」を使う男性パートナー「リミッター」を育成する特殊学校に入学し、彼女たちとの冒険を繰り広げる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
近未来、地球は異次元生命体「ノヴァ」による侵略を受け続けている。人類はノヴァと戦うために遺伝子改造を施された少女戦士「パンドラ」と、彼女たちの能力を引き出す男性パートナー「リミッター」を育成する特殊学校を設立した。日本人少年・葵和也はその学校に転入し、最強と称されるパンドラ・アルゼンチン出身のサテライザー・エル・ブリジットとバディを組むことに。戦場という名の学園で、少女たちの誇りと絆、そして人類の存亡をかけた戦いが幕を開ける。みどころ・魅力
① 迫力のバトルと独自の戦闘システム
「凍結」と呼ばれるリミッターの能力でパンドラの動きを封じ合う戦略的な戦闘が見どころ。パンドラたちが繰り広げる激しいバトルシーンは、学年序列や誇りを賭けた緊迫感に満ちており、SF的な世界観と組み合わさった独特のアクションが展開される。② 少女たちの葛藤と成長を描くドラマ
パンドラたちは戦士として過酷な運命を背負いながらも、友情・嫉妬・恋愛といった人間的な感情の中で揺れ動く。特にサテライザーが孤高の最強として周囲と衝突しながらも和也との関係で変化していく姿は、純粋なアクション以上の感情的な深みを与えている。③ 世界観の広がりと人類存亡のスケール感
学園内の個人的な抗争から、ノヴァという脅威に立ち向かう人類規模の戦争へとスケールが拡大していく構成が特徴。序盤の学園バトルが後半で一変し、パンドラたちの戦いが持つ本当の意味が明らかになっていく展開は、見応えある物語的な緊張感を生み出している。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 渡部高志 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 赤星政尚 |
| 原案キャラデザ | キムクァンヒョン |
| キャラクターデザイン | 渡辺真由美 |
| 音楽 | 横山克 |
| 美術監督 | 桑原悟 |
| 音響監督 | 辻谷耕史 |
| OP | マリア「Color」 |
| ED | 小林愛香「君を守りたい」 |
| ED | マリア「Color」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「あの脱げるやつでしょ」という前情報だけを持って見始めた。2011年冬クール、放送当時は話題になっていたが当時は避けていて、ずっと積みアニメのまま数年が経っていた。
見始めたら確かに1話目からその評判通りだったわけだが、同時に「あ、SFとして設定の骨格はちゃんとある」とも思った。ノヴァという侵略者と戦うパンドラたち、スティグマという体改造、そしてリミッターという男性パートナーの存在。設定だけ取り出せばまともな近未来戦争ものだ。
2周目で変わったのは、サテライザーの「触れるな」という態度の意味が序盤から丁寧に仕込まれていることへの気づきだった。最初は「ツンデレ設定の飾り」に見えていたものが、あの子の背景を知った後だと全然違う重さで見える。問題作と言うしかないのだが、問題の種類が思っていたのとは少し違った。
少女たちは「兵器」として消耗される——パンドラという存在が突きつけるもの
この作品を単なるエッチなバトルアニメとして消費するのは簡単だし、制作側もそれを許容している節がある。だが2周目以降で引っかかり続けるのは、パンドラという存在の設定そのものに埋め込まれた不穏さだ。
スティグマを体に刻み込まれ、ランク付けされ、格付け試合(モルテンフィールド)と称して互いを傷つけ合い、そして上位者への絶対服従を強いられる。人類の盾として育てられた少女たちが、守るべき側の組織の論理によって最も消耗させられている。これは意図した批評なのか、無自覚に滲み出たものなのか、今でもよくわからない。
花澤香菜演じるラナ・リンチェンは、その構造の中で比較的「まとも」な位置に立とうとするキャラクターだが、それもあの世界では異端として扱われる。体を張ることへの強要、触れることへの拒絶反応——能登麻美子がサテライザーに与えた声の質感は、感情を極力排した、でも完全には排しきれていないラインを絶妙に維持していて、それがキャラクターの芯になっている。
茅野愛衣のバイオレットとサテライザーの関係性は、表面上は敵対だが、同じ傷の構造を持つ者同士の歪な鏡像として機能している。釘宮理恵のキャシーは空気を変える役回りで、ある種の「この世界の残酷さへの抵抗」を軽さの形で体現していた。
「問題作」というのはエロい・グロいという意味だけじゃなく、このシステムを肯定的に描いているのか批判的に描いているのかが最後まで曖昧なまま終わるという意味でも問題作だと思っている。答えを出さないまま終わる作品はたくさんあるが、この作品の場合はその曖昧さが居心地悪い。
特に刺さったシーン
サテライザーの過去が明かされるくだりは、それまでの「近寄るな系ヒロイン」の文脈を根こそぎ書き換えてくる。能登麻美子の演技がここで一段切り替わる感じがあって、普段の無機質に近い声のトーンが、特定の場面だけわずかに震える。「あ、この人ずっと抑えてたんだ」と気づかせる外し方をしていた。
あとは中盤以降のモルテンフィールド関連の試合シーン。「先輩が後輩を一方的に痛めつける」という絵面が続くのだが、それを「仕方ない、これがルールだから」と周囲が黙認している構図が、見ていて純粋に嫌だ。嫌なんだが、その嫌さが意図されているのかどうか判断できないまま画面を見続けることになる。これが良い意味での不快感なのかどうかは、まだ結論が出ていない。
読んで見たくなったら——『フリージング』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
合う人
- エッチな要素込みでバトルアニメを楽しめる人(そこへの耐性が前提)
- 「設定の骨格はしっかりしているのになぜこうなった」系のアニメが好きな人
- 2011年代のアニメをアーカイブ的に追っている人
- 能登麻美子・花澤香菜の演技を声優目線で追いたい人
合わない人
- 女性キャラへの暴力描写に耐性がない人(モルテンフィールド関連は結構しんどい)
- 過度な露出描写が苦手な人(これは本当に序盤から容赦ない)
- ストーリーにきれいな着地を求める人(1期は途中で終わる)
- 「問題作」と言われる理由を自分で確かめたい人以外は、わざわざ優先して見る必要はない
次に見るなら
パンドラのような「改造・強化された少女兵士が戦う」系のSFバトルが刺さったなら、IS〈インフィニット・ストラトス〉はほぼ同時期の作品でジャンルの空気感が近い。専用機と適性という設定の骨格はフリージングより整理されていて、ハーレム方向への振り切りも徹底している。腹が立つくらい主人公が鈍感なのもある意味同時代的。
「組織のシステムに使い捨てられる戦士たち」という暗い構造に興味が向いたなら、魔法少女まどか☆マギカを未見であれば先に見た方がいい。こちらはその構造を真正面から批評として機能させた作品で、フリージングで「なんか嫌な感じがした」部分の言語化を手伝ってくれる。
釘宮理恵目当てで引き込まれた人には灼眼のシャナを。ツンの解像度という点では同世代アニメの中でも別格で、釘宮ボイスの「うるさいうるさいうるさい」が何年経っても耳に残る。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『フリージング』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴可能です。主要な動画配信サービスで配信されているため、各自が利用しているサービスでそのままチェックできます。まずは1話から独自の戦闘システムと世界観を確かめてみてください。