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2.43 清陰高校男子バレー部
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | David Production |
高校生・灰島きみちかは東京の中学バレーボール部でトラブルを起こし、故郷の福井に戻る。そこで、優れた身体能力を持ちながらプレッシャーに弱い幼なじみ・黒羽ユニアと再会する。灰島はバレーボールへの圧倒的な情熱と才能で、ユニアとエースコンビを結成。二人は共に成長していく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
東京の名門中学バレー部に所属していた灰島公誓(はいじま きみちか)は、ある出来事をきっかけにチームを離れ、父の故郷である福井へと移り住む。そこで再会したのは、幼なじみの黒羽祐仁(くろば ゆに)。恵まれた身体能力を持ちながら、本番のプレッシャーに弱いという弱点を抱える少年だった。バレーボールへの圧倒的な情熱と確かな実力を持つ公誓は、祐仁の才能を信じ、彼を巻き込みながら清陰高校男子バレー部でエースコンビの結成を目指す。性格も価値観も異なる二人が、ぶつかり合いながら互いを高め合い、コートの上で成長していく青春群像劇。
みどころ・魅力
① 対照的な二人が織りなすエースコンビの化学反応
ストイックで誰よりもバレーに情熱を注ぐ灰島と、才能はあるが本番に弱い黒羽。正反対の二人が衝突を繰り返しながら距離を縮めていく過程が物語の核。互いの欠点を補い、長所を引き出し合う関係性の変化が丁寧に描かれ、コンビが噛み合う瞬間の爽快感は格別です。
② 福井の高校バレーを舞台にしたリアルな部活描写
強豪校ではない地方の公立高校という等身大の舞台設定が魅力。限られた環境の中で勝利を目指す泥臭さや、部員それぞれが抱える葛藤がリアルに描かれます。華やかさよりも、地に足のついた青春のリアリティを重視したファンには刺さる作風です。
③ 心理描写を重視したドラマ性の高さ
試合の熱さだけでなく、登場人物それぞれの内面や人間関係の機微を深く掘り下げているのが本作の特徴。バレーを軸にしながらも、思春期特有の不安や承認欲求、仲間との衝突といったドラマが丁寧に積み重ねられ、スポーツものの枠を超えた群像劇として楽しめます。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 木村泰大 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 黒田洋介 |
| 原案キャラデザ | 山川あいじ |
| キャラクターデザイン | 高橋裕一 |
| 音楽 | 菅野祐悟 |
| 美術監督 | 秋山健太郎、松村良樹 |
| 音響監督 | 土屋雅紀 |
| OP | 山「麻痺」 |
| ED | 崎山蒼志「Undulation」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
男子バレーものか、と最初はそれだけで一段引いて見始めた。ハイキュー以降この手の作品は増えて、どれも似た熱さに見えてしまう時期があったから、「2.43」も雪国の高校が全国を目指す話だろうと高をくくっていた。違った。1話で灰島公誓が、味方相手に容赦なく正論をぶつけて場の空気を凍らせるあたりで、これは少し別の種類の話だと気づく。2回目に見ると、福井の鉛色の空と海の描写が妙に効いているのがわかった。熱血ではなく、湿った土地の閉塞感の中で、不器用な少年がボールにしがみついている。その温度の低さが、自分には合っていた。見た気がしていたのは、たぶんこの空気を半分だけ覚えていたからだ。
バレーを通して描かれる、才能が人を孤独にさせる話
この作品は、勝ち負けの物語ではない。少なくとも、それだけではない。中心にいる灰島公誓は、バレーボールに対してだけ異様なまでにまっすぐで、その分だけ人間関係が壊滅的に下手だ。彼の「うまくなりたい」「勝ちたい」という欲は純度が高すぎて、周りを置き去りにする。東京で起こしたトラブルも、結局はそこに根がある。才能があることは、必ずしも人を幸福にしない——むしろ、わかり合える相手を狭めていく。2.43が描いているのは、その孤独だと思う。
そこに置かれるのが、幼なじみの黒羽祐仁だ。恵まれた身体を持ちながら、本番のプレッシャーに弱く、自分から逃げ続けてきた少年。灰島の高純度の情熱は、黒羽にとって救いであり、同時に重荷でもある。ふたりがエースコンビを組んでいく過程は、爽やかなバディものというより、もっと粘っこい。お互いがお互いの欠落を埋めようとして、依存と反発を繰り返す。
単なるスポ根として見ると、灰島の言動はしばしば不愉快ですらある。空気を読まず、正しさを押し通し、人を傷つける。でもこの作品は、その不器用さを「成長して直すべき欠点」として安易に処理しない。才能と社会性は別物で、両方を持てる人間ばかりじゃない。むしろその歪さを抱えたまま、それでも誰かと組まなければバレーはできない——という当たり前の残酷さを、丁寧に積み上げていく。だから観終わったあと、勝敗以上に「この二人はこの先もずっと面倒くさいんだろうな」という余韻が残る。それがいい。
特に刺さったシーン
灰島が味方に向かって、遠慮なく要求を突きつける序盤のやりとりが忘れられない。普通のスポーツものなら「チームの和を乱す問題児」として処理されそうな場面なのに、小野賢章の芝居が、その言葉を悪意ではなく、どうしようもない不器用さとして響かせる。声を荒げるわけではない。むしろ淡々と、自分には当たり前のことを言っているだけ、という温度で喋る。そのズレ方が、灰島という人間の輪郭をくっきりさせていた。
対する黒羽を演じる榎木淳弥の芝居も効いている。逃げたい、でも逃げたくない、という揺れが、語尾のわずかな濁りに乗る。終盤、彼が自分の弱さと向き合おうとする展開で、声のトーンが少しだけ変わる瞬間があって、思わず巻き戻した。派手な絶叫で泣かせにくるタイプの作品ではないぶん、こういう細かい芝居の積み重ねが、あとからじわじわ効いてくる。
読んで見たくなったら——『2.43 清陰高校男子バレー部』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ハイキューの熱さよりも、もっと湿った人間ドラマが見たい人
- 主人公が必ずしも好かれないスポーツものに惹かれる人
- 才能や承認をめぐる、ひりついた関係性が好きな人
合わない人
- まっすぐな友情と爽やかな勝利のカタルシスを求めている人
- 主人公に共感できないと物語に乗れないタイプの人
- 試合の派手な作画と熱量をなにより優先したい人
次に見るなら
ハイキュー!! はやはり外せない。同じ男子バレーでも、あちらが太陽なら2.43は曇り空で、見比べると同じ競技の別の顔が見えてくる。熱さで泣きたいなら、まずこっちを。
才能をめぐる物語として隣に置きたいのが ピンポン THE ANIMATION。卓球を通して、天才と凡人、勝つことの意味を抉ってくる。灰島の歪さにハマった人なら、ペコとスマイルの関係にも刺さるはずだ。
人間の弱さと再起をじっくり描いたものなら 風が強く吹いている。走ることに不器用に向き合う面々の温度が、2.43の地味な誠実さと、どこか地続きに感じられる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『2.43 清陰高校男子バレー部』は、dアニメストア、DMM TV、Huluで配信中です。いずれのサービスでも見放題作品として視聴できますので、お好みの配信サービスでじっくり楽しめます。アニメから入った方はもちろん、青春スポーツドラマが好きな方にもおすすめできる一作です。
よくある質問
まとめ
『2.43 清陰高校男子バレー部』は、dアニメストア、DMM TV、Huluで配信中です。いずれのサービスでも見放題作品として視聴できますので、お好みの配信サービスでじっくり楽しめます。アニメから入った方はもちろん、青春スポーツドラマが好きな方にもおすすめできる一作です。


