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2011

Fate/Prototype
★ 3.1 / 5.0アクションファンタジーラブコメ
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Lerche |
主人公は、姉へのコンプレックスを抱える魔術師の少女・沙条綾香です。彼女は、聖杯戦争でマスターとしてセイバーと契約しますが、未熟さゆえに苦悩します。一方、玲瓏館美沙夜は実力ある魔術師で、ランサーのマスターとして綾香のライバルとなります。聖杯を巡る激しい戦いが繰り広げられます。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
舞台は東京。優れた魔術師である姉へのコンプレックスを抱えた少女・沙条綾香は、ある日「聖杯戦争」と呼ばれる魔術師たちの戦いに巻き込まれます。彼女はサーヴァント「セイバー」と契約し、マスターとして戦いに身を投じることになりますが、戦いの経験も覚悟も足りない自分に思い悩みます。一方、実力者である魔術師・玲瓏館美沙夜はランサーのマスターとして立ちはだかり、綾香の前に強大な壁として現れます。万能の願望機・聖杯を巡り、それぞれの願いを背負った者たちの激しい争奪戦が幕を開けます。みどころ・魅力
① 「Fate」シリーズの原点となったプロトタイプ世界
本作は、後に大ヒットする「Fate」シリーズの初期構想を映像化した特別な一作です。おなじみの聖杯戦争という枠組みはありながらも、主人公やサーヴァントの設定が異なり、もう一つの「if」を見るような新鮮さがあります。シリーズの源流に触れられる点が大きな魅力です。② 未熟な少女マスター・綾香の成長と葛藤
姉への劣等感を抱える綾香が、戦いの中で自分自身と向き合っていく姿が物語の軸です。最初は頼りなく揺れ動く彼女が、セイバーとの絆を通じて少しずつ前を向こうとする過程は、見る者の心を掴みます。等身大の主人公だからこそ感情移入しやすい構成です。③ スピーディーな魔術バトルと美麗な作画
OVAならではの密度の高い映像で、サーヴァント同士の魔術戦が迫力たっぷりに描かれます。短い尺の中にアクションの見せ場が凝縮されており、テンポよく物語が進行します。「Fate」らしい幻想的な世界観とバトル演出を存分に楽しめる仕上がりです。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 原案キャラデザ | 竹内友崇 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 森田和明 |
| 音楽 | 高梨康治 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
きっかけは完全に好奇心だった。「あの作品の、生まれる前の姿が映像で見られるらしい」と聞いて、それだけで十分だった。前提として、これはどこかのシリーズの続きでも外伝でもない。後に名前を変えて世に出ることになる、あの聖杯戦争の物語の——いわば下書き、原型がそのまま12分弱の映像になったものだ。 最初に見たときの感想は、正直に言えば「知ってるのに、知らない」だった。骨格はどこか見覚えがあるのに、配役がまるごと入れ替わっている。剣を握るのが男で、それに令呪を刻むのが少女で。2回目に見て気づいたのは、この座りの悪さそのものが本編なんだ、ということだった。完成形を知っている人間ほど、ここで足を止めてしまう。完成形を知っている者だけが味わえる、「もしも」の手触り
この映像の核心は、物語の中身よりも「位置」にある。後に広く知られることになる物語が、もし最初の構想のまま世に出ていたら——その分岐を、わずかな尺で覗き見るための窓だ。だからこれは単なる短編OVAではなく、ひとつの作品が固まる前の、まだ柔らかい粘土の状態を保存した標本に近い。 いちばん象徴的なのが配役の反転だ。聖杯を求めて剣を振るうセイバーが男性で、櫻井孝宏が低く据わった声でそれを演じる。完成形であの剣士を知っているほど、この声と立ち姿に最初は戸惑う。けれど見ているうちに、「ああ、最初はこっちだったのか」と妙に納得してしまう瞬間が来る。逆に、マスターは姉への引け目を抱えた少女・沙条綾香で、花澤香菜が未熟さと意地のあいだで揺れる声を当てている。強い者と未完成な者、その組み合わせの方向が、後の形とちょうど裏返しになっている。 面白いのは、表面の配役が入れ替わっても、芯の感情がほとんど変わっていないことだ。自分より上のものへの引け目、それでも前に出ようとする無理、契約してしまった相手との距離感——そういう湿った部分は、原型の時点ですでにここに全部ある。器を何度作り直しても残ったもの。それがこの物語の本当の遺伝子なんだと、原型を見るとかえってよく分かる。完成形だけ見ていたら気づけない種類の発見で、ここがこのOVAをファン向けたらしめている部分でもある。特に刺さったシーン
序盤、綾香がまだ自分の立場を飲み込めていない場面。花澤香菜の声が、強がりと心細さのあいだでわずかに上ずるところで、思わず巻き戻した。完成形のあの剣士を知っている耳には、男性のセイバーに令呪で命じるという構図そのものがずっと落ち着かなくて、でもその落ち着かなさが綾香の未熟さとぴったり噛み合っている。 終盤の戦闘の山場も外せない。中村悠一のギルガメッシュは、後年あれだけ手垢のついた役どころなのに、この時点ですでに「見下している声」の温度が完成している。宮野真守のペルセウスが場をかき回し、子安武人のサンクレイド・ファーンが一癖を効かせる。短い尺に有名どころが惜しげもなく並んでいて、声だけ聞いていても満腹になる。完成形では当たり前になった音の手触りが、ここではまだ少しだけ硬い。その硬さがいとおしい。この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 完成形のシリーズを一通り見て、設定の成り立ちまで気になってきた人
- 配役やキャラの「もしも」を眺めるのが好きな、設定資料集タイプのオタク
- 櫻井孝宏の男性セイバー、花澤香菜の少女マスターという反転を声で味わいたい人
合わない人
- これ単体で完結した物語を期待している人(背景知識がないと置いてけぼりになる)
- 長尺でじっくり世界に浸りたい人(尺が短く、語り口も駆け足)
- まずどこかで気軽に見たい人——配信もソフト化もされておらず、入手のハードルが高い
次に見るなら
原型を見たあとは、やっぱり完成形と並べたくなる。Fate/stay nightは、ここで覗いた粘土がどう焼き上がったのかが分かる本筋。配役の反転を踏まえて見ると、同じ感情が別の器に移し替えられているのが見えて面白い。 戦いの濃度をもっと浴びたいならFate/Zero。大人たちの聖杯戦争を腰を据えて描いていて、原型の駆け足とは真逆の重さがある。声優陣の使い方の振り幅もここで一気に開ける。 肩の力を抜きたいならCarnival Phantasm。シリアスな面々が全力でふざける番外編で、原型を真顔で味わったあとの口直しにちょうどいい。同じ顔ぶれの別の表情が見られる。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『Fate/Prototype』は、現在いずれの定額制動画配信サービスでも配信が確認できていません。視聴をご希望の場合は、円盤(Blu-ray・DVD)など別の手段を検討する必要があります。今後配信が開始される可能性もありますので、各サービスの最新情報をこまめにチェックしておくと安心です。
