※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

やくならマグカップも
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Nippon Animation |
脱サラした父とともに岐阜県多治見市へ引っ越してきた豊川姫野。そこは、幼い頃に亡くした母の故郷だった。母の出身校に通うようになった姫野は、同級生の久栗美香に誘われ、特別な場所へ向かう。それは陶芸部だった。そこで姫野は初めて陶芸に出会い、土と向き合いながら、新しい世界へ一歩を踏み出す。
作品概要・あらすじ
あらすじ
脱サラした父とともに、岐阜県多治見市へ引っ越してきた豊川姫乃。そこは、幼い頃に亡くした母の故郷だった。母が通っていた高校に入学した姫乃は、同級生に誘われ、ある特別な場所へと足を運ぶ。それは陶芸部だった。初めて触れる土の感触、ろくろを回す緊張、そして自分の手で形を生み出す喜び——姫乃は陶芸という新しい世界へ一歩を踏み出していく。仲間とともに作品づくりに打ち込みながら、まだ知らなかった母の姿にも少しずつ近づいていく。やきものの街・多治見を舞台に、ものづくりの楽しさと少女たちの成長を、温かなまなざしで描く青春日常物語。みどころ・魅力
① 「やきものの街」多治見を舞台にしたリアルな陶芸描写
本作の舞台は、美濃焼の産地として知られる岐阜県多治見市。ろくろの回し方や土と向き合う緊張感、窯で焼き上がるまでの工程が丁寧に描かれ、陶芸の奥深さが自然と伝わってくる。初心者の姫乃と一緒に、ものづくりの楽しさを一から体験できるのが大きな魅力だ。② 母の故郷で始まる、姫乃の成長と仲間との絆
多治見は、姫乃にとって幼い頃に亡くした母が生まれ育った土地。陶芸に打ち込むなかで、母もまた同じように土と向き合っていた事実を知っていく。新しい友人たちとの出会いや部活動を通して、姫乃が少しずつ前を向いていく姿が、日常系ならではの優しい空気感のなかで描かれる。③ アニメと実写の二部構成という独自スタイル
テレビアニメ本編に加え、実在する多治見市を紹介する実写パートが用意されているのも本作の特徴。声優陣が現地を訪れ、陶芸体験やご当地の魅力を楽しむ様子が収められ、作品世界と現実の街がリンクする。聖地巡礼気分も味わえる、ファン必見の構成になっている。キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 神谷純 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 荒川稔久 |
| キャラクターデザイン | 吉岡彩乃 |
| 音楽 | 長谷川智樹 |
| 美術監督 | 田辺浩子 |
| 音響監督 | 伊藤巧 |
| OP | ムグモ「扉を開けたら」 |
| ED | 内田彩「Pale Blue」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は「陶芸のアニメって、さすがに地味すぎないか」と思って見始めた。土をこねて、ろくろを回して、釜に入れて待つ。必殺技も出てこないし、世界も滅びない。それなのに一話が終わるころには、なんとなく次の再生ボタンを押していた。岐阜・多治見という街の湿度のある空気と、母を亡くした姫乃が母の母校に通うという設定——その「静けさ」に、こちらの呼吸まで勝手に合わせられてしまう感じがあった。2回目に見て気づいたのは、これは「何も起きない」アニメではなく、「起きていることが小さすぎて見逃しやすい」だけだということ。指先が土に沈む一瞬に、けっこうな情報量が詰まっている。ショート尺だからこそ、その密度に後から効いてくる。
失った母の手触りを、土の中に探す話
この作品は単なる部活ものでも、陶芸入門の解説アニメでもない。姫乃が多治見へ来た理由——脱サラした父についてきたら、その街が亡き母の故郷だった——という設定が、全部の土台になっている。母のいない場所で、母がいた場所に来る。言葉にすると矛盾しているこの感覚を、陶芸という行為が静かに橋渡ししていく。
土という素材は、こねた人間の手の癖をそのまま残す。力の入れ方、迷い、ためらい、押し戻された指の角度。焼き上がったマグカップは完成品であると同時に、作った人間がそこにいた証拠でもある。逆に言えば、いなくなった人間の不在を証明してしまう物でもある。姫乃が土と向き合うとき、彼女はたぶん、母がかつて同じ土を触っていたかもしれないという可能性に、無意識に手を伸ばしている。喪失を真正面から泣いて消化するのではなく、手を動かしているうちに、いつのまにか少しだけ輪郭がやわらかくなっている。そういう回復の描き方をしている。
陶芸部の面々が騒がしく姫乃を引っ張っていくのも、この設定があるからこそ意味を持つ。久々梨三華のテンションを芹澤優が遠慮なく振り切って演じているおかげで、画面が湿りすぎない。明るさが押しつけがましくなく、「悲しみを忘れさせる」のではなく「悲しみの横にいてくれる」距離感になっている。陶芸という、結果が出るまで時間のかかる地味な営みを通して、人が前に進むのに必要なのは劇的な事件ではなく、毎日触れる土の感触なのだと、この作品はやけに腑に落ちる形で見せてくる。
特に刺さったシーン
序盤、姫乃が初めて土に手を入れる場面。うまくいくわけでもなく、形が崩れて、思わず手が止まる。あの「想像と違った」という小さな失望の表情が良かった。陶芸は最初から綺麗にはできない、という当たり前のことを、説明ではなく指先で見せてくる。三華役の芹澤優が横からぐいぐい励ましてくるテンションと、姫乃の引き気味の温度差が噛み合って、見ているこっちまで土の冷たさを思い出した。
個人的にぐっときたのは、由香里役の諏訪彩花の少し落ち着いた声が場をまとめる瞬間で、賑やかな部活ものの中に一本、芯の通った静けさが差し込まれる。そして街の歴史や焼き物を語る側に回る大人たち——刻四郎の石川界人、智也の梅原裕一郎、泥右衛門の内田彩——の声が入ると、多治見という土地そのものが喋りだしたように聞こえてくる。土の話なのに、ちゃんと人の話になっている。
読んで見たくなったら——『やくならマグカップも』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 地方の街の空気や、ニッチな趣味にじわじわ浸かっていく日常系が好きな人
- 派手な事件より、登場人物の小さな表情の変化を追うのが好きな人
- 喪失や再出発を、湿っぽくなりすぎず描く話に弱い人
- ショート尺で、寝る前に一話ずつ崩しながら見たい人
合わない人
- 明確な対立やゴール、勝ち負けのある展開を求める人
- 1話あたりの尺が短いと物足りなく感じてしまう人
- 陶芸という題材そのものに、最後まで興味が乗らない人
次に見るなら
地方の空気と趣味への没入が好きならゆるキャン△。キャンプという題材を通して、何でもない時間の豊かさを描くという点では兄弟みたいな作品で、多治見の静けさが気に入ったなら確実に合う。
女子高生×ニッチな部活という骨格が刺さったなら放課後ていぼう日誌。釣りという地味な題材を、登場人物の距離感ごと丁寧に育てていく感触が近い。
とにかくあの田舎の湿度と緩さに浸りたいならのんのんびより。物語の起伏より空気を吸いに行くタイプの作品で、見終わったあとの呼吸の浅さがよく似ている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「やくならマグカップも」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つのサービスで視聴できます。複数のサービスで配信されているため、すでに加入しているものがあれば、追加の契約なしで楽しめます。お好みの環境で、陶芸とともに歩む姫乃の青春を、ぜひチェックしてみてください。


