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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ
| 放送年 | 2022年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | P.I.C.S. |
テレビアニメの再構成であり、放送終了後に何が起こるかを、このアニメの脚本家・この本望による新しいストーリーで描く作品です。テレビ版では描かれなかった、その後の展開が新たに創作されています。
作品概要・あらすじ
あらすじ
東京の片隅で深夜にタクシーを走らせる、セイウチの風貌を持つ中年運転手・小戸川。偏屈だが憎めない彼の車には、芸人やヤクザ、女子高生など、行き場を抱えた乗客たちが次々と乗り込んでくる。やがて世間を騒がせる女子高生失踪事件と、小戸川自身の過去が静かに交差しはじめる。本作はテレビアニメを再構成した劇場版であり、放送終了後の「その後」を新たに描き加えることで、登場人物たちが辿り着いた結末をより鮮明に浮かび上がらせていきます。みどころ・魅力
① 群像劇が一本の線に収束する構成の妙
バラバラに見えた乗客たちのエピソードが、終盤で一気に一つの事件へと繋がっていく構成が最大の魅力です。劇場版では再構成によって伏線の配置がより見通しやすくなり、点と点が線になる瞬間のカタルシスを凝縮された形で味わえます。② 動物の姿で描かれる人間ドラマ
登場人物が全員動物として描かれるユニークな表現が、シニカルな会話劇に独特の軽みと深みを与えています。可愛らしい見た目とは裏腹に、孤独や承認欲求といった生々しい人間の感情が容赦なく描かれる落差が癖になります。③ テレビ版にない「その後」の新規パート
劇場版では放送後の展開を描く新たなストーリーが追加されています。テレビ版を観た人にとっては結末の先を知れる贈り物であり、初めて触れる人にとっては作品世界の余韻を一続きで体験できる構成になっています。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 木下麦 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 中山裕美、木下麦 |
| 音楽 | PUNPEE、オムスビ、VaVa |
| 美術監督 | 加藤賢司 |
| 音響監督 | 吉田光平 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
本編を見終えたあと、しばらく頭から離れなかった。だから劇場版があると知って、確かめにいくような気持ちで席に着いた。再構成だと聞いていたから、正直「総集編か」と身構えていたところもある。ところが、見慣れたはずの会話が大きなスクリーンと音響で流れ出した瞬間、知っている話のはずなのに息を止めていた。動物たちの表情、間の取り方、台詞の温度——テレビの画面で追っていたものが、別の質量を持って迫ってくる。そして終盤、本編のあとに何が起きたのかが差し込まれたとき、ああ、これを見にきたんだ、と腑に落ちた。知っている物語をもう一度、違う角度から覗き込むための時間だった。
動物の顔で隠された、「人は見たいようにしか他人を見ない」という話
この作品を、動物たちが暮らす街のハードボイルドな群像劇、とだけ説明するのは惜しい。中心にあるのはもっと居心地の悪いテーマで、つまり「人は他人を、自分の見たい形でしか見ていない」ということだ。登場人物は全員、自分こそが物語の主人公だと信じている。冴えない会社員の柿花も、配信に救いを求める青年の田中も、アイドルの二階堂ルイ(三森すずこ)も、それぞれが自分の都合で世界を切り取り、その切り取り方のズレが少しずつ事件を転がしていく。
面白いのは、その認知のズレを動物のデザインそのもので見せていることだ。なぜ彼らが動物の姿をしているのか——その答えが明かされたとき、これは奇抜な設定の遊びではなく、テーマそのものだったとわかる。誰がどう見えているか、その「見え方」自体が物語の核に組み込まれている。主人公の小戸川が抱えた孤独も、彼が世界をどう見て、世界から自分がどう見られていると思い込んでいるか、という話に直結している。
劇場版は本編を圧縮したうえで、放送後のその後を新しく描き足した。再構成というより、同じ事件をもう一度、結末の側から眺め直す行為に近い。一度全部知ったうえで頭から見ると、何気ない雑談の一つひとつが、誰かの思い込みと嘘でできていたことに気づく。単なる伏線回収の快感ではなく、「自分も誰かをこんなふうに勝手に見ていないか」と背中がひやりとする。そこまで含めて、この映画は意地が悪くて、そのくせ優しい。
特に刺さったシーン
やっぱり小戸川と柿花が、店でぼそぼそと交わす会話だ。事件が動いているのに、二人はどこまでも生活の話をしている。花江夏樹の小戸川は、声を張らない。乾いていて、ぶっきらぼうで、でもときどき台詞の最後がほんの少しだけ湿る。あの抑えた芝居があるから、終盤で感情がわずかに漏れる瞬間に殴られる。山口勝平が演じる柿花の、人の良さと滑稽さが同居した喋りも忘れがたい。出演作の数を重ねてきた人にしか出せない、力の抜けた説得力がそこにある。
そして劇場ならではだったのが、音楽が場面をつないでいくところ。ラップ調のナンバーは低音が腹に来る環境で聴くと、軽妙な韻の奥に仕込まれた情報が二度目の意味を持って耳に刺さる。三森すずこが声を当てる二階堂ルイの、アイドルとしての歌とその裏側の生々しさの落差も、大きな音で浴びると効き方が変わった。鬼頭明里の三矢ユキ、斉藤壮馬の田中——画面を支配する芝居は、スクリーンだと圧そのものが違う。家の再生環境では拾いきれなかった音が、ここにいたのか、と何度も思った。
読んで見たくなったら——『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 台詞の応酬と伏線の絡み合いで物語が進む、会話劇が好きな人
- 複数の人物の思惑が交差する群像ミステリーに目がない人
- かわいい動物の見た目と、ひりついた人間ドラマのギャップに弱い人
- 一度結末を知ってから、もう一度頭から確かめたくなるタイプ
合わない人
- 派手なアクションや分かりやすい盛り上がりを期待している人
- とにかく台詞が多いので、情報量の多い会話を追い続けるのが苦手な人
- 本編を未見のまま、この一本だけで完結させたい人(できれば先にテレビ版を)
次に見るなら
複数の人物の線が一点に集まっていく群像劇の快感が好きなら、デュラララ!!。街と人の噂が物語を回していく構造が近くて、登場人物の多さに溺れる楽しさがある。
動物の姿で人間社会の業を描くという一点でなら、BEASTARS。かわいさの皮をかぶった生々しさという意味で、オッドタクシーの隣に並べたくなる。
張り巡らせた伏線が終盤で一気に回収される驚きを味わいたいなら、サマータイムレンダ。仕掛けの精度と、見返したときの「そういうことか」の密度がよく似ている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ」は、dアニメストア、U-NEXT、Amazonプライムビデオ、DMM TV、Huluで視聴できます。複数の主要な動画配信サービスに対応しているため、すでに加入しているサービスがあればそのまま楽しめる可能性が高いです。これから観る方は、ご自身が使いやすいサービスを選んで視聴を始めてみてください。
