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A3! SEASON AUTUMN & WINTER
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | P.A.WORKS |
万劇団は全男性劇団の栄光の日々から遠く離れていた。メンバーが1人だけで借金取りが押し寄せる中、立花和泉は父の劇団を再び脚光浴びさせることを約束してヤクザの高利貸しに大胆に立ち向かう。十分な才能を集められるかもしれないが、彼らは必要な俳優へと開花できるだろうか。
作品概要・あらすじ
あらすじ
万劇団(マンゲキ)の演出担当・立花和泉は、春組・夏組に続き、個性豊かな秋組・冬組のメンバーたちと舞台づくりに挑む。秋組は複雑な過去を持つ曲者ぞろいで、衝突しながらも絆を深めていく。冬組は孤高で寡黙なメンバーが集い、芸術的な高みを目指して内なる壁と向き合う。それぞれの公演を通じて成長していく若者たちの姿を描いた、演劇青春ドラマの後編。みどころ・魅力
① 曲者ぞろいの秋組が魅せる人間ドラマ
秋組は複雑な過去や屈折した性格を持つメンバーが集まる異色のトループ。互いにぶつかりながらも舞台を通じて本音をさらけ出していく過程が丁寧に描かれており、キャラクターそれぞれの掘り下げが深く感情移入しやすい。② クールな冬組が心を開く繊細な成長譚
無口・孤高・完璧主義と一筋縄ではいかない冬組のメンバーたちが、演劇を通じて少しずつ打ち解けていく様子は本作最大の見どころのひとつ。緻密な心理描写と静かな演出が、じわじわと心に刺さる。③ 劇中劇の完成度が作品に深みを加える
各トループが取り組む演劇作品の公演シーンは、演技・台詞・演出の緊張感が高く見応え十分。キャラクターの感情が劇と重なり合う構造が巧みで、舞台への没入感がアニメとしての魅力をさらに引き上げている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 篠原啓輔、中園真登 |
|---|---|
| シリーズ構成 | ハヤシナオキ |
| 原案キャラデザ | 冨士原良 |
| キャラクターデザイン | 金丸綾子、小松真梨子、橋本浩一 |
| 音楽 | 橋口佳奈、横山克 |
| 美術監督 | 田辺浩子 |
| 音響監督 | 濱野高年 |
| OP | A3ders!「Circle of Seasons」 |
| ED | オータム「ZERO LIMIT」 |
| ED | ウィンター「Thawing」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
春夏を見てしまったから、続きを見るしかなかった。そういう類の視聴理由というのがこの作品には多いと思う。乙女ゲー原作で、春組・夏組に続いて今度は秋組・冬組。つまり最初から「全部見せる気」で設計されていて、こちらもそれを受け入れながら座席についた感じがある。
正直に言えば、初見ではキャラが多すぎて追いきれなかった。秋組と冬組で新たに増える顔ぶれを把握しようとしているうちに、早々に劇団シーンが始まってしまう。1回目は「誰が誰だっけ」状態で終わることもある。ところが2回目を見ると、それぞれのキャラクターが全員ちゃんと顔を持って動いていることに気づく。詰め込まれているのではなくて、単に自分の処理が追いついていなかっただけだったという。その感覚の逆転が、この作品を繰り返し見る理由になっている。
「演じること」でしか本音を出せない人たちの、居場所の話
万劇団という集団の面白さは、そこに集まった人間がどいつもこいつも何かしら「普通の場所では生きづらい」タイプだという点にある。秋冬編で描かれるのはその傾向がより濃い面々で、表向きは飄々としていたり、逆に攻撃的だったりするキャラクターが、舞台の上でだけ素の感情をさらけ出す瞬間がある。
乙女ゲー原作と聞くと「イケメンがわちゃわちゃする話」として処理されがちで、実際そういう側面は否定しない。ただこの作品が一歩踏み込んでいるのは、演劇という行為そのものを物語の核心に置いているところだ。「役を演じる」ことと「自分を生きる」ことの境界が、特に終盤にかけてグラデーションで崩れていく構造になっている。
冬組の描き方に特にそれが出ている。表に出ることを避けてきたキャラクターが、舞台に立つことを通じて初めて他者と接続する——その過程を、豊永利行の声が淡々と、しかし確実に積み上げていく。台詞の感情を爆発させる演技ではなく、「かすかに変化している」ことを感じさせる種類の演技で、それが有栖川誉というキャラクターの内向性と噛み合っている。
居場所というテーマは昨今のアニメでも頻出だが、この作品の場合は「劇団に所属すること」がゴールではなく、「舞台に立ち、役を生きること」が本当の意味での居場所になるという描き方をしていて、そこがやや珍しい。現実の人間関係で解決できないものが、フィクションの役の中で解けていく——という逆説が、作品全体の通奏低音になっている。
特に刺さったシーン
秋組の公演シーン、クライマックスの直前で高遠丞が一瞬だけ表情を崩す場面がある。佐藤拓也の演技がここで急に「温度」を持つ感じがして、それまでのクールなトーンとの落差で思わず手を止めた。声優と夜あそびのMCとして知っている声で、あんな芝居をされると少し混乱する——という意味でも記憶に残っている。
冬組では、武内駿輔の兵頭十座。粗削りで感情が前に出るキャラクターで、序盤は正直「うるさいな」と思って見ていた。2回目を見ると、あの「うるさい」感じが意図的に設計されていることがわかる。芝居の中でだけ静かになる瞬間があって、そのコントラストがきちんと機能している。柿原徹也の雪白東との掛け合いも、台詞の間合いが絶妙で、2人のキャラクターの関係性がセリフ以上のところで伝わってくる。
こういう「台本の外側で語っている演技」を拾い始めると、もう1周しないと気が済まなくなる。
読んで見たくなったら——『A3! SEASON AUTUMN & WINTER』はDMM TVで視聴できる(14日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 春夏シーズンを見終わって「続きが気になる」状態の人(そのまま見て問題ない)
- 男性声優の演技の違いを聴き比べるのが好きな人
- 大所帯アンサンブル作品で「自分の推しを見つける」楽しさが好きな人
- 舞台・演劇をテーマにした作品に耐性がある人
- 乙女ゲー原作に慣れていて、キャラ紹介密度の高さを苦にしない人
合わない人
- 主人公1人を中心に据えた話が見たい人(立花いづみはどちらかといえば狂言回しに近い)
- キャラが10人以上出てきた時点で視聴継続が難しくなる人
- 春夏シーズンを見ていない状態で秋冬から入ろうとしている人(世界観の説明が省かれているので厳しい)
- 演劇・舞台ものの様式美にどうしても冷めてしまう人
次に見るなら
男性多人数キャストのアンサンブル作品として流れが近いのはIDOLiSH7。アイドルという舞台設定は違うが、大所帯の中でそれぞれのキャラクターを掘り下げていく構成と、「夢を追うことの代償」を正面から描く作風が似ている。こちらも原作ゲームのユーザーと非ユーザーで受け取り方が変わるタイプなので、覚悟して見るとちょうどいい。
演じることと自分を生きることの境界というテーマで言えばバクマン。も挙げたい。ジャンルとしては漫画制作の話だが、「作品を通じて自分の何かを表現しようとする人間たちの群像」という点で根っこが似ている。感情の爆発より、積み上げによってキャラクターが変化していく描き方を好む人に向いている。
純粋に「大人数の男性キャストが全員ちゃんと動く作品が見たい」ならうたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEシリーズという選択肢もある。作風はA3!よりさらにフィクション濃度が高く、見る体力の使い方が違うが、声優陣の豪華さと各キャラクターの個性の立て方は参照元として理解できる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「A3! SEASON AUTUMN & WINTER」はDMM TVおよびHuluで配信中です。前編にあたる「A3! SEASON SPRING & SUMMER」と合わせて視聴することで、万劇団の全貌をより深く楽しめます。秋組・冬組それぞれの濃密なドラマを追いたい方は、ぜひこれらのサービスをご活用ください。

