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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 11話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | A-1 Pictures |
仁太とその幼馴染たちは、ある悲劇的な事故をきっかけに離れ離れになってしまった。高校生になった今、突然の出来事により、彼らは過去の事故に対する罪悪感と向き合わされ、心の中に潜む幽霊のような存在と決別することを余儀なくされる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
かつて仲良しだった6人の幼馴染グループ「超平和バスターズ」。しかし、幼い頃に起きた一つの悲劇をきっかけに、彼らはバラバラになってしまう。高校生になった引きこもりの宿海仁太(じんたん)の前に、ある日突然、幼馴染の本間芽衣子(めんま)が幽霊として現れる。めんまには「お願い」があるという。仁太はかつての仲間たちを再び集め、それぞれが抱えてきた後悔と罪悪感に向き合いながら、めんまの願いを叶えようとする。みどころ・魅力
① 積み重なった後悔と、不器用な再生の物語
幼少期の事故という傷を抱えたまま思春期を迎えた6人それぞれが、異なる形で罪悪感や喪失感を引きずっている。表面的には”昔仲が良かっただけ”のグループが、めんまの存在をきっかけに少しずつ本音をさらけ出していく過程は、じわじわと胸に迫る丁寧な描写で描かれる。② 感情を揺さぶる脚本と音楽の完成度
岡田麿里による脚本は、派手な展開を使わず登場人物の感情の機微を丹念に積み上げる。劇中のBGMと、主題歌「secret base〜君がくれたもの〜」のカバーが物語の感情的なピークと見事に重なり、涙を誘う演出として高く評価されている。③ 秩父の風景が彩る空気感
舞台となった埼玉県秩父市の実在の風景がアニメに忠実に描かれており、郷愁と切なさが混ざり合った独特の空気感を生んでいる。秩父を聖地巡礼の目的地として訪れるファンが今も絶えないほど、作品の世界観と土地の雰囲気が強く結びついている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 長井龍雪 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 田中将賀 |
| 音楽 | 堀川麗美 |
| 音響監督 | 明田川仁 |
| OP | ガリレオ・ガリレイ「サークルゲーム」 |
| OP | ガリレオ・ガリレイ「青い栞」 |
| ED | レメディオス「Dear Love」 |
| ED | 本間芽衣子「secret base ~Kimi ga Kureta Mono~ (10 years after ver.) (secret base 〜君がくれたもの〜(10 years after Ver.)」 |
| ED | ガリレオ・ガリレイ「青い栞」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「泣けるアニメ」という触れ込みで見始めたのが正直なところで、最初は半信半疑だった。2011年当時、感動系アニメの定番フレーズになりすぎていて、少し身構えながら1話を再生した記憶がある。
ところが開始5分で空気が変わった。廃墟みたいな秘密基地、バラバラになった幼馴染たち、そして現れるめんま。設定だけ聞くと「幽霊が出てきて感動させに来てます」という感じなのに、なぜかそこに嘘くささがない。
2回目を見たとき気づいたのは、最初の1話がいかに丁寧に「それぞれが傷を抱えたまま高校生になってしまった」という状況を説明しているかだった。めんまの存在よりも、じんたんたちの微妙な距離感のほうが先にリアルとして機能している。だから幽霊が出てきても「ファンタジーだな」とはならない。
「忘れられない人」と生きていくために、もう一度だけ会いに行く話
表面上はめんまの「お願い」を叶えるための物語なのに、実際に動いているのはじんたんたちの側の問題だ。めんまが成仏できないのはめんまの未練ではなく、残された人間たちが彼女の死をちゃんと消化できていないから——そういう構造になっている。
あの日以来、超平和バスターズのメンバーはそれぞれ違う形で傷を抱えて生きてきた。じんたんは引きこもり、ゆきあつは歪んだ執着、つるこはゆきあつの近くから離れられず、あなるとぽっぽはそれぞれの後悔を抱えたまま「普通の高校生」を演じている。
早見沙織が演じるつるこはこの中で特に印象的で、表面上は冷静でしっかりしているのに、芯の部分に深い悲しみを隠している。感情を抑制したセリフ回しの中に、何かが滲み出てくる瞬間がある。
この作品のテーマを一言で言うなら「グリーフ(悲嘆)の処理」だと思う。めんまの死という喪失体験を、それぞれがどう抱えてきたか。そして、ちゃんと悼むためにもう一度だけ向き合う——それが全11話でやっていることだ。
茅野愛衣が演じるめんまは、亡くなった後も子どもの頃のままの姿で現れる。それがずっと切ない。じんたんたちは高校生に成長しているのに、めんまだけがあの夏のまま。成長できなかった存在を通じて、残された人間たちの時間の流れ方が浮き彫りになる。
「忘れてはいけない」と「前に進まなければいけない」の間で人間はどうやって折り合いをつけるのか。この作品はその答えを「感動の結末」として押しつけるのではなく、キャラクターたちがそれぞれの方法で手探りで見つけていく過程として描いている。その正直さが、泣かされると分かっていても泣いてしまう理由だと思う。
特に刺さったシーン
終盤、みんながめんまへの手紙を書くシーン。ぼろぼろに泣きながら書いているキャラクターたちを見て、こちらもぼろぼろになる。「泣かせに来てる」と頭では分かっている。分かっていても止まらない。
入野自由が演じるじんたんは、普段セリフが少なめで感情を表に出さないキャラクターなのに、このシーンでの声の崩れ方が尋常じゃない。「ちゃんと泣けなかった人間が、やっと泣く」という瞬間の演技として、長く記憶に残る。
もう一つは、ゆきあつが秘密を晒されるシーン。櫻井孝宏の演技で「壊れそうなプライドを必死に保っている人間」が立体的に描かれていて、嫌いになれないどころか、一番共感してしまったりする。こういうキャラクターが1人いると、作品全体の重みが変わる。
読んで見たくなったら——『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 子どもの頃の友人関係を「あのままにしてしまった」という感覚がある人
- 喪失体験があって、それをうまく消化できていない自覚がある人
- 全11話・コンパクトな構成が好きな人(だれずに終わる)
- 声優の演技を細かく追うのが好きな人(キャスト陣が全員仕事をしている)
- 泣きたい気分のとき、でも説教臭い話は嫌なとき
合わない人
- 幽霊・超常現象の説明がない作品が苦手な人(メカニズムは最後まで曖昧)
- キャラクターの感情的なこじれや空回りにストレスを感じやすい人(中盤は特にきつい)
- すっきりした解決・カタルシスを求めて見ると、微妙にずれる可能性がある
次に見るなら
心が叫びたがってるんだ。(2015年・劇場アニメ)
同じA-1 Picturesが手がけた、言葉と感情をテーマにした青春もの。幼少期のトラウマが人間関係に影を落とす構造がよく似ていて、「あの花」が好きなら違和感なく入れる。こちらも終盤の畳み掛けがきつい。
とらドラ!(2008年・TVアニメ)
感情のこじれたキャラクター同士が少しずつ距離を縮めていく構造が近い。戸松遥が竜児の幼馴染・川嶋亜美を演じており、「あの花」と同じキャストで見比べると演技の幅が分かって面白い。泣かせ方は「あの花」より少し温度が低め。
四月は君の嘘(2014年・TVアニメ)
喪失と向き合う話として、構造的に共鳴する部分が多い。音楽という要素が加わることで感情への直接的なアプローチが強く、泣く前提で見るなら覚悟を決めてから再生するほうがいい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『あの花』はABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflix・Huluと主要な配信サービスで幅広く視聴可能です。サブスクを利用しているユーザーであれば追加料金なしで楽しめるケースも多く、いつでも気軽に視聴を始められます。まだ観たことがない方はもちろん、久しぶりに見返したいという方にも配信環境は十分に整っています。


