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セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マサルさん
| 放送年 | 1998年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 48話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Magic Bus |
藤山小米粒は新しい学校「ワカメ高校」に転校し、100人の友達を作ることを目指していた。しかし、奇妙なマサルと出会う。マサルは「セクシーコマンド」という格闘術の使い手で、フウミンと呼ばれるようになった藤山を含めた部活を立ち上げる。この部活は奇妙だが調和のとれたメンバーで満ちていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ワカメ高校に転校してきた藤山小米粒は、「100人の友達を作る」という目標を胸に新生活をスタートさせる。そこで出会ったのが、謎の格闘術「セクシーコマンド」の達人・マサルだった。フウミンと呼ばれるようになった藤山はマサルの部活に引き込まれ、常識はずれな個性派メンバーたちとともに、笑いと混乱に満ちた日々を送ることになる。みどころ・魅力
① 唯一無二のナンセンスギャグの爆発力
「セクシーコマンド」という名の謎すぎる格闘術を軸に、常識を根底から覆すボケとツッコミの応酬が次々と繰り広げられる。予測不能な展開と独自の世界観は、一度ハマると抜け出せない中毒性を持つ。1998年放送ながら、今なお「伝説のギャグアニメ」として語り継がれる理由がここにある。② 強烈な個性が集結したキャラクターたち
マサル・フウミンをはじめ、ハラグロ・もえぴ・ミスターバナナなど、一度見たら忘れられない濃すぎるキャラクターが揃う。それぞれのキャラクターが持つ独特のリアクションや口癖が絶妙に絡み合い、部活という舞台でカオスな化学反応を生み出し続ける点が本作最大の魅力のひとつだ。③ ショートアニメならではの怒涛のテンポ感
1話数分という短尺フォーマットを最大限に活かし、無駄を一切排した高密度なギャグが矢継ぎ早に繰り出される。飽きる暇を与えない疾走感は、長編では味わえないショートアニメ独自の強みであり、隙間時間に一気見したくなる中毒性を生み出している。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 大地丙太郎 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 舛舘俊秀 |
| 音楽 | 山本はるきち |
| 美術監督 | 柴田千佳子 |
| 音響監督 | たなかかずや |
| OP | ペニシリン「Romance」 |
感想・評価
最初に見たとき——「配信なし」を調べるたびに名前だけ積み上がっていった作品
名前は知っていた。というか、知らないほうがおかしい。「マサルさん」というタイトルは、ギャグアニメの文脈で語るたびに必ず引用されてくる。でも配信で探してもどこにもない。dアニメ、U-NEXT、Amazonプライム、ABEMA——全滅。「あ、これDVD買うやつか」と毎回棚上げにしていた。
結局、Amazonで中古DVDを探して手を出したのは、ある夜に似た名前の別のアニメを検索していてたまたまヒットしたからで、「今日じゃなくてもいい」という買い方だった。届いて再生した瞬間、1998年のあの画質と音質が突き刺さってくる。そのノイズと、うえだゆうじが演じる花中島マサルの第一声の「落差」が、最初の5分で全部持っていった。
2周目で気づいたのは、ツッコミ役のフウミン(藤山)の「反応の精密さ」だった。1周目は笑いを受け取るだけで終わっていたが、2回目からはそのリアクションの設計に目がいく。あの構造がないとこのアニメは成立しない。
「正常」が崩壊していく過程が、一番おもしろい
マサルさんは単なるナンセンスギャグではない——と言い切るのは簡単だが、その「何が違うのか」を考えると少し手間がかかる。
このアニメが描いているのは「異常が正常に侵食していく速度」だと思っている。転校初日のフウミン(藤山)は、視聴者と同じ感覚を持った普通の男として登場する。100人の友達を作りたいという、特に奇抜でも何でもない動機を持って。しかしマサルと出会ったその日から、彼の「普通」の基準点が少しずつズレていく。
セクシーコマンドーという格闘術は、試合中に相手の注意を削ぐために「ムダなことをする」という設計になっている。つまりこの作品は、ナンセンスを「強さの根拠」として正当化している。これが面白い。ギャグの多くは「意味がない」ことで笑いを取るが、マサルさんの場合は「意味のなさに内部論理がある」。ヨロシク仮面が登場して部活に定着する流れも、この作品の世界では筋が通っている。少なくとも住人たちの中では。
フウミンが徐々にこの世界に染まっていく変化は、視聴者自身のそれと重なる。最初は「何だこれ」と思いながら見ていたのに、3話目あたりから自分もセクシーコマンドーの論理で物事を測り始めている。この「正常の侵食」を、視聴者に無自覚に体験させる構造が、このアニメの核心だと思う。
1998年というタイミングも効いている。ギャグアニメの文法がまだ今ほど整理されていなかった時代に、これだけ徹底した「異常の体系化」をやりきった作品はそう多くない。井上和彦がヨロシク仮面に与えた、あの妙な威厳と脱力のバランスも、声の演技として改めて聴くと相当に計算されている。緒方賢一のボス役の「ただそこにいるだけで圧がある感じ」も込みで、キャストがこの壊れた世界の物理法則を声で支えている。
特に刺さったシーン
終盤の対外試合系の流れで、マサルが本気を出す場面がある。「ふざけているようで本気」というキャラクターの矛盾が、あのシーンで一瞬だけ収束する。うえだゆうじの声が、それまでの軽さとは少し違う温度になる瞬間があって、そこで初めて「このキャラクターに実体がある」と感じた。
コメディの文脈でずっと語られているキャラクターが、一瞬だけ別の顔を見せる。その落差が刺さった。ギャグアニメとして評価するなら笑えればいいはずなのに、そこで妙に感情が動いてしまう。1回目は笑いながら見ていた場面が、2回目は別の見方をしていた。
小西克幸の松井もいい。特に「何も言わないのに存在感がある」シーンの積み重ねが、後半になって効いてくる。声優の仕事として、ああいう「間の演技」はなかなか目立たないが、構造として必要なピースだと気づくと評価が変わる。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「このアニメ、どういう気持ちで見ればいい?」という問いを楽しめる人
- 1990年代後半のアニメ文化に郷愁があるか、興味がある人
- ギャグアニメの「様式の歴史」として観るオタク
- 声優目当てでも入れる(うえだゆうじ・井上和彦・緒方賢一が気になる人)
- 「古い作品だからこそ体験したい」という動機で動ける人
合わない人
- 配信で気軽に見たい人(今は物理メディアかDVD購入しか選択肢がない)
- ストーリーの起承転結を求める人
- ギャグのテンポが現代作品基準の人(1998年の間隔は今と違う)
- 「名作と言われているから見る」というモチベーションだけで入ると失速するかもしれない
次に見るなら
マサルさんの「異常の体系化」に近い作品として、まず魁!! クロマティ高校を挙げたい。ナンセンスを全員が大まじめに処理するという設計が共通している。マサルさんよりも「間」が武器で、笑いのタイミングを自分で見つける楽しさがある。
エクセル・サーガも同時代の作品として比較しながら見ると面白い。こちらはメタフィクション方向に振り切っていて、アニメそのものをネタにする構造が際立っている。マサルさんとは方向性が違うが、1990年代末にギャグアニメがどこへ向かっていたかを並べて見ると輪郭がつかめる。
銀魂(初期〜中期)は、現代的な文脈でマサルさんのDNAを引き継いでいる作品として位置づけられる。部活・少年・仲間という表層は似ているが、こちらは感情を巻き込む仕掛けも多い。「次のステップ」として見やすい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現在、「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マサルさん」は主要な配信サービスでの配信が確認されていません。視聴にはDVDや中古映像ソフトを探すのが現実的な方法です。90年代を代表する伝説的ギャグアニメとして根強い人気を誇る作品ですので、ぜひ機会を見つけてご覧ください。
