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レジェンド オブ バサラ
| 放送年 | 1998年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | KSS |
小さな村で双子が生まれる。少年タタラと少女サラサだ。預言者ナギはタタラが王と4人の王子の暴虐からニッポンを解放する選ばれし者だと宣言する。しかし無慈悲な赤王がタタラを殺すと、サラサは兄の名と責任を引き継ぎ、ニッポン解放と赤王への復讐の旅に出る。
作品概要・あらすじ
あらすじ
「ニッポンを解放する選ばれし者」と預言された少年・タタラと、その双子の妹・サラサ。しかし権力者・赤王の手によってタタラは命を落とし、残されたサラサは兄の名と使命を引き継ぐことを決意する。「タタラ」として各地を旅しながら仲間を集め、王と四人の王子による圧政からニッポンを解放するため、そして赤王への復讐を果たすため立ち上がる少女の、壮大な冒険ロマン。みどころ・魅力
① 性別と使命の狭間で揺れる、少女英雄の成長
兄の名を借りて「英雄タタラ」として生きるサラサのアイデンティティの葛藤が、物語の核心に据えられている。少女が社会の枠を超えて英雄へと覚醒していく過程は、90年代少女漫画原作ならではの力強さで、今なお色褪せない魅力を放っている。② 単純な善悪では語れない、重層的な政治ドラマ
赤王・四人の王子・各地の民など多彩なキャラクターが登場し、それぞれの思惑と感情が複雑に絡み合う群像劇的な展開が見どころ。支配と抵抗、復讐と赦しといったテーマが丁寧に描かれており、物語に深いドラマ性をもたらしている。③ 冒険・ラブコメ・SFが融合した独特の世界観
近未来の「ニッポン」を舞台に、王道の冒険譚にロマンスやSF的要素が絡み合う唯一無二の世界観が展開される。田村由美の原作漫画ならではのスケール感と個性豊かなキャラクター造形を、アニメーションで堪能できる作品となっている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 高本宣弘 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 小山高生 |
| キャラクターデザイン | 清水恵蔵 |
| 音楽 | 大森俊之、安西史孝 |
| 美術監督 | 小林七郎 |
| 音響監督 | 高橋剛 |
| OP | Rouage「Endless Loop」 |
| ED | 中山夏子「プルメリアの花咲く場所へ」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「バサラ」という単語で検索するたびに、戦国BASARAが先に出てくる。何年もそれで悩んで、「レジェンド オブ バサラ」にたどり着くまでに妙な時間がかかった。しかも配信が一切ない。DVDをAmazonで買うか、図書館でレンタルするか、そういう時代の作品だ。1998年というのは、そういう時代だった。
最初は「少女が男の名前を継いで旅に出る」という設定に、どこかの少女漫画原作かなと軽く構えていた。ところが見始めると、これが予言・圧政・復讐・恋愛と要素を惜しみなく詰め込んだ、かなり密度の高い話だった。2回目を見て気づいたのは、サラサが「タタラ」を演じながらだんだん本当にタタラになっていくその過程の丁寧さで、1回目はどうしても「女の子が男のふりをする話」という表面的な読みで終わってしまっていた。
名前を奪われた者が、名前を武器にして生き延びる話
サラサには最初から「サラサ」として生きる余地がない。双子の兄タタラが「選ばれし者」として預言された瞬間から、彼女はその影として存在している。そのタタラが殺されると、今度は彼女がタタラの名を継ぐ。名前を継ぐ、というのはこの作品のなかでは単なるコスプレではなく、アイデンティティの上書きに近い。
普通なら「本当の自分を取り戻す旅」という構造になるところを、レジェンド オブ バサラはもう少し複雑なことをやっている。サラサはタタラとして戦いながら、同時にサラサとして赤王(朱理)に恋をする。しかも相手は自分の仇の側の人間で、互いに正体を知らないまま惹かれていく。この構図はどう読んでも悲劇の設計なのに、作品全体に妙な熱量と生命力がある。
石田彰がタタラを演じているのが、この構造を面白くしている一因だ。彼の声には、強さと傷つきやすさが同居する特有の質感がある。サラサがタタラとして語るシーンに石田彰の声が重なると、「少女が男を演じている」という違和感ではなく、「何かを背負った人間」として素直に受け取れる。355本の出演作を通じて磨かれてきた、状況を一声で定義する力が存分に発揮されている。
対になる朱理(井上和彦)も、単純な敵役には収まらない。速水奨が演じるナギとの関係含め、「敵の側にも人間がいる」という当たり前のことをちゃんとやっている。当たり前のことをちゃんとやるのは、案外難しい。
特に刺さったシーン
サラサと朱理が互いの正体を知らないまま言葉を交わすシーン全般に、変な緊張感がある。視聴者は両方の事情を知っているから、会話のひとつひとつに重さがある。「この言葉が後で凶器になる」という予感を持ちながら見ている感覚だ。
大谷育江のマコトは、重い話の合間にちゃんと空気を変える役割を担っていて、あの独特の明るさが作品のトーンを救っている部分がある。大谷育江は220本を超える出演歴があるが、ああいう「場を明るくするが邪魔にならない」役をやらせると本当にうまい。
大塚明夫の錵山も、数シーンで人物の厚みを出してくる。声の低さと重さで、セリフの少ないキャラクターでも「長く生きてきた人間」の説得力が出る。271本の出演作のなかで積み上げてきたものが、こういうところで静かに機能している。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 少女漫画原作アニメのアイデンティティと恋愛が複雑に絡み合う構造が好きな人
- 1990年代後半のアニメの絵柄・演出テンポが肌に合う人
- 石田彰・井上和彦・速水奨といったベテラン声優の演技を声だけで楽しめる人
- 「復讐と恋愛が同じ相手に向かう」という矛盾した状況設定に惹かれる人
- 配信がなくてもDVDを取り寄せる気合いがある人
合わない人
- 現代アニメのテンポや作画クオリティを基準にしている人
- 配信で手軽に見られない時点で視聴意欲が下がる人
- 「女性が男装して活躍する」という少女漫画的定番設定にすでに食傷気味な人
- 全話完走できる尺が確保できない人(中途半端に止まると辛い構成をしている)
次に見るなら
仇敵への複雑な感情と旅を描いた作品という意味では、少女革命ウテナが近い。こちらも「名前と役割の呪縛」を主題にした同時代の作品で、より抽象的な演出を好む人に向いている。U-NEXTなど複数の配信サービスで見られるので、アクセスのしやすさはこちらが上。
「正体を隠した旅と恋」という構造で言えば、ふしぎ遊戯も比較対象になる。こちらも1995年放映の少女漫画原作で、異世界・選ばれし者・複数の男性キャラとの関係という要素が重なる。レジェンド オブ バサラを気に入った人は時代感覚ごと楽しめるはず。
声優陣のつながりで見るなら、石田彰が全く違う質感の役を演じた機動戦士ガンダム 第08MS小隊(同じく1996〜1999年)も面白い。同じ時代に同じ声で、こんなに違うキャラクターをやっていたのかという発見がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現在、レジェンド オブ バサラを視聴できる定額配信サービスは確認されていません。DVDのレンタルや購入、または中古市場での入手が主な視聴手段となります。ご興味のある方はぜひそちらをご活用ください。
