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名探偵コナンMAGIC FILE 4 ~大阪お好み焼きオデッセイ~
| 放送年 | 2010年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 制作 | Tokyo Movie Shinsha |
第14作劇場版「迷宮の十字路」の公開に伴う特別編。複数の過去のエピソードと共に、本編に収録されたオリジナルエピソードは劇場版の事件後を舞台としている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
劇場版第14作『迷宮の十字路』の公開を記念して制作されたOVA作品。劇場版の事件が幕を閉じた後を舞台に、大阪・道頓堀を背景としたオリジナルエピソードが展開される。服部平次と共に大阪の味・お好み焼きをめぐる謎に迫るコナンの姿が描かれており、劇場版を観た後に続けて楽しめる構成となっている。過去の選りすぐりのエピソードとも組み合わせた、ファンへの特別サービス的な一本。みどころ・魅力
① 大阪の空気をたっぷり味わえるオリジナルストーリー
道頓堀をはじめとする大阪の街並みと食文化が舞台となっており、劇場版『迷宮の十字路』の余韻をそのまま引き継ぎながら楽しめる。服部平次のホームグラウンドで繰り広げられる事件は、大阪弁のやり取りも含めて雰囲気満点。② 劇場版直後の”その後”が描かれる貴重なエピソード
劇場版では描かれなかった事件後の日常が補完される構成になっており、コナンと平次の掛け合いを引き続き楽しめる。劇場版本編を観てからこのOVAを視聴することで、作品世界への没入感がさらに高まる。③ 過去エピソードの総集編も収録で初心者にも入りやすい
オリジナルエピソードだけでなく、厳選された過去エピソードも収録されているため、コナンシリーズを深く知らない人でもキャラクターや世界観を把握しやすい。劇場版とセットで観る入門コンテンツとしても機能する。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 山本泰一郎 |
|---|---|
| 音楽 | 大野克夫 |
| 美術監督 | 阿部幸恵 |
| 音響監督 | 浦上靖夫、浦上慶子 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
MAGIC FILEシリーズって、要するに劇場版の「おまけ」として売られていたやつだ——最初はそういう認識で手に取った。映画のDVDと対になっているので、どこまでが本編でどこからがおまけなのか、買うまでわかりにくい形態をしている。配信も今はどこにもないので、ディスクを引っ張り出してくるか、Amazonで購入するしか選択肢がない。見るまでの手間からしてコアなファン向けの作りになっている。
実際に見てみると、劇場版みたいな大きな事件でも、TVシリーズの1話完結でもない、どことなく空気感が違う30分だった。大阪という舞台と、お好み焼きという日常的な小道具が組み合わさって、「コナン世界の生活感」が思ったより出ていた。2回目に見たときはそっちの方が気になって、映像のすみっこにある大阪の看板や食べ物屋の描写をつい追ってしまっていた。
事件の合間に、コナンたちは普通の子どもでいられるか——「短い平和」という贅沢
劇場版の直後を舞台にした作品というのが肝で、あれだけ大きな事件のあとに「大阪でお好み焼きを食べる」という日常が来ることの落差が、このOVAの面白さの根っこにある。
コナンシリーズというのは、「江戸川コナン」というキャラクターが高校生の頭脳を子どもの体に詰め込んで、毎週のように殺人事件に巻き込まれるという構造になっている。コアなファンほど「このコナンという存在は、日常を取り戻すことができない」という息苦しさに慣れていると思う。だからこそ、劇場版の余熱が残る中で展開される大阪の日常——お好み焼きを囲んで、光彦たちとわいわいやっているシーン——は、ある種の息継ぎとして機能する。
高山みなみさんのコナンの演技は、事件を解くときのあの鋭さと、少年探偵団といるときのトーンが絶妙に違う。この作品は後者の時間が長めで、高山さんの「少年っぽい緩さ」が出ている部分を久しぶりに見た気分になった。
竹達彩奈さんが演じる小西薫と、ゆきのさつきさん演じる香鈴の姉妹のやりとりが、大阪の人情っぽさに厚みを加えていた。関西弁のニュアンスはアニメで処理するのが難しい部分があるんだけど、この二人のやりとりはそれなりに自然で、大阪という土地の体温みたいなものが出ていた。
林原めぐみさんの灰原哀は出番こそ限定的だが、数少ないセリフに妙な重みがある。灰原というキャラクター自体が「日常に混じり込んでいる異物」みたいな存在なので、お好み焼きを食べる屈託ない光景の中に彼女がいると、それだけで緊張感のネジが少しだけ巻き直される感じがした。林原さんの声の低さと、周囲の賑やかさのコントラストは、2回目のほうが際立って聞こえた。
このOVAは「事件が解決した後の、短い平和」を描いている。それだけのことなんだけど、コナンというシリーズにおいてその短い平和がどれほど贅沢なものか——長くシリーズを追ってきた人間には、そこにある静けさの意味が少しわかると思う。
特に刺さったシーン
お好み焼き屋の場面で、コナン一行がわいわいと鉄板を囲んでいる場面。本筋的にはそこまで重要じゃないカットのはずなんだけど、大谷育江さんの光彦がはしゃいでいる声と、鉄板の音と、大阪の夜の空気感が重なって、「少年探偵団が本当に子どもの旅行をしている」感覚になる。コナンシリーズで子どもたちがただ楽しそうにしているだけの場面というのは、思ったより貴重で、大谷さんの光彦の無邪気さがそれを支えていた。
もう一つは終盤、小西薫と香鈴のやりとりが決着するあたり。姉妹間にある小さなすれ違いが大阪の食文化を通じて解消されていく流れで、ミステリーというよりは人情ドラマの肌触りだった。竹達彩奈さんの薫の声が序盤と終盤で微妙にトーンが変わっていて、2回目に気づいてから、このキャラクターのドラマが意外ときちんと描かれていることに少し驚いた。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- コナンシリーズを長く追っていて、劇場版を毎年見ているコアなファン
- 大阪が舞台の話、関西ローカルの空気感が好きな人
- 事件より「コナンたちの日常」のほうが見たい、と思うことがある人
- 声優の演技の細かいトーン差を楽しむのが好きな人
- 劇場版の余韻が残っているうちにすぐ続きを見たいタイプの人
合わない人
- 本格的な謎解きや事件展開を期待して見ると肩透かしをくう
- コナンシリーズの下地なしに初見で見ると、キャラクターの関係性が全く入ってこない
- 30分という尺に対してコストパフォーマンスを求める人(配信もないので物理メディアを用意するひと手間がある)
次に見るなら
このOVAが気に入ったなら、同シリーズの他のMAGIC FILEも劇場版とそれぞれ対になっているので、劇場版を見た直後に対応するMAGIC FILEを見るという順番で追うのが一番染みる。特に名探偵コナンMAGIC FILE 2 ~新一と蘭・マジカルout of control~は新一と蘭の関係に焦点を当てた作りで、コナン本筋が好きな人には刺さりやすい。
コナン映画の余熱を引きずりつつ日常ドラマも見たいという気分なら、名探偵コナン(TVシリーズ)の大阪編を改めて見返すのもいい。服部平次と和葉が絡む回はこのOVAと地続きの空気があって、大阪の生活感が好きなら続けて見やすい。
人情とミステリーが混ざった作風でもっと長尺のものが見たいなら、岸辺露伴は動かない(OVAシリーズ)が意外と合う。「事件の解決よりも人間の機微と土地の空気」に重きを置いた作り方という意味で、このOVAが好きな人の感覚に近いものがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『名探偵コナンMAGIC FILE 4 ~大阪お好み焼きオデッセイ~』は、現時点で公式の配信サービスでの視聴は確認されていません。DVD・Blu-rayを購入またはレンタルすることが主な視聴手段です。劇場版『迷宮の十字路』とあわせて楽しみたい方は、パッケージメディアの入手をおすすめします。