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SOL BIANCA
| 放送年 | 1990年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 2話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | AIC |
5人の女性海賊がテクノロジーに優れた宇宙船ソル・ビアンカを操縦し、伝説の秘宝グノーシスや銀河最高価値の鉱物パシャを求めて冒険する。その中で、密航者の愛する者を救いたいという願いや、自分たちへの復讐を遂行する必要に直面していく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
5人の女性海賊が操る高性能宇宙船「ソル・ビアンカ」。彼女たちは伝説の秘宝グノーシスや、銀河最高値の鉱物パシャを求めて宇宙を駆け巡る。そんな中、密航してきた少年の「愛する者を救いたい」という願いが彼女たちの旅に新たな波紋を投じる。宿命の復讐と熱い絆が交差するスペースオペラ。みどころ・魅力
① 個性豊かな5人の女性海賊たちの関係性
キャプテンのフェブラを筆頭に、それぞれ異なるバックグラウンドと能力を持つ5人のキャラクターが織りなす掛け合いが魅力。バディムービー的な熱量と、女性同士の連帯感が1990年代OVAらしいドラマ性を生み出している。② 緻密に描き込まれた宇宙船と世界観のビジュアル
バブル期OVAならではの高密度な作画で描かれるソル・ビアンカの内部構造や異星の風景は圧巻。メカニックデザインと広大な宇宙スケールの融合が、SF的な没入感をしっかりと支えている。③ 秘宝・鉱物をめぐるアドベンチャーとしての純粋な面白さ
グノーシスやパシャという架空のお宝を軸に据えたシンプルな冒険活劇の構図が、テンポよく物語を牽引する。密航少年の感情的なドラマが絡むことで、スペクタクルだけでなく人間ドラマとしての厚みも生まれている。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| 監督 | 秋山勝仁 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 恩田尚之 |
| 美術監督 | 池田繁美 |
| ED | ナオ「負けないで」 |
| ED | アサオ「少年の瞳」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
配信がない、と気づいたのはつい最近のことだ。アーカイブを整理していてタイトルを見かけ、「そういえばこれ見てなかったっけ」と思ったら、どのプラットフォームにも存在しない。Amazon DVDを調べて、「あ、そういう時代の作品か」と妙に納得してしまった。
1990年のOVA。女性だけの海賊クルーが宇宙船ソル・ビアンカを駆って秘宝を追う、という筋書きを聞いて「ダーティペアとバブルガムクライシスを足して割ったやつか」と半ば決めつけて見始めたら、思ったより落ち着いたトーンで面食らった。派手に暴れるだけじゃなくて、密航者を抱え込んだことで話が動き始める構造が意外と丁寧だった。2回目に見て気づいたのは、クルー5人の関係性がほとんど説明なしに描かれていること——台詞ではなく、動作の優先順位で誰が誰に頭を下げているかが分かる作りになっている。
秘宝よりも、一緒に船に乗っていること——女5人の「選ばれない関係」の話
SOL BIANCAは冒険もSFもきっちりやるが、核にあるのは「グノーシスを手に入れること」でも「パシャを売ること」でもない。あの船に5人でいること、それ自体が目的になっている物語だと思う。
誰も「一緒にいよう」と言わない。契約書も友情の誓いもない。ただ同じ船に乗っていて、危機が来たら各自が動いて、気づいたら全員生きている。この「選ばれない関係」こそがSOL BIANCAの一番奇妙なところで、同時代の作品——たとえばセーラームーンやトップをねらえ!——が「仲間のために戦う」という構造を前面に出すのと対照的に、この作品は「仲間のため」とはほとんど言わせない。
密航者が船に潜り込んでくることで、この均衡が試される。外部の人間が「愛する者を救いたい」という分かりやすい感情を持ち込んでくることで、クルーたちの「理由のない共存」がより際立つ。彼女たちは秘宝を追っているが、実のところ、あの宇宙船の中だけが自分たちの居場所なのだ——という読み方をすると、終盤の判断がずっと腑に落ちる。
1999年にリメイク版「SOL BIANCA: THE LEGACY」が作られているが、オリジナルのこの90年版は、キャラクターの掘り下げよりも「この空気感」を先に作ることに賭けている。2時間以上かけてキャラクターを立てるのではなく、OVA2本の尺で「こういう人たちがいる」という印象だけを残す。それが欠点か魅力かは、見る人の許容量による。
特に刺さったシーン
序盤、密航者がソル・ビアンカの内部で隠れているシーンで、浪川大輔演じるリムがそれを最初に察知する場面がある。まだ若いころの浪川さんの声で、あの少し硬さの残る質感が「クルーの中で一番感情を出す」リムのキャラクターと合っていた。後に313本もの作品に出演するキャリアの入口にあたる時期で、聞き返すと「あ、ここから来てるのか」という発見がある。
高山みなみが演じるジャーニーは、コナン以前——そう考えると時代の積み重なりを感じずにはいられない——の声で、独特の芯の強さが宇宙海賊の軽さと混ざって妙な化学反応を起こしている。終盤、クルーの決断が固まる場面でのジャーニーの一言が、感情ではなく事実として落ちてくる言い方をするのが印象に残った。
玄田哲章のメラニオンは、対立する勢力側の声として物語に厚みを足している。あの重さがあるだけで「こいつが相手なら話が成立する」という説得力が生まれる。124本のキャリアを持つ玄田さんの、身体ごと持ってくるような声は、30分そこらのOVAにも確実に刻まれている。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 80〜90年代OVAの「説明しすぎない空気感」が好きな人
- 女性キャラクターが「戦う理由」を長々と語らずに動く作品を求めている人
- ダーティペア・バブルガムクライシス・ガンスミスキャッツあたりを通ってきたオタク
- 高山みなみ・浪川大輔のキャリアを掘り起こしている人
- リメイク版「SOL BIANCA: THE LEGACY」を見て原点が気になった人
合わない人
- キャラクターの内面が丁寧に描かれることを期待している人(この作品は省略が多い)
- 配信で手軽に見たい人(現状DVD一択なので物理的にハードルが高い)
- SF設定の論理的な整合性を重視する人(世界観の説明は最小限)
- 2時間以上かけてキャラクターを立てていくタイプの物語が好きな人
次に見るなら
同じ時代の「女性コンビ宇宙もの」としてダーティペアは外せない。こちらはコメディ色が強くテンポも速いが、「ルールより先に動く女たち」という空気はSOL BIANCAと地続きで、見た順で受け取るものが変わる。
バブルガムクライシス(1987年OVA)は同じ80年代末〜90年代初頭の女性チームアクションで、こちらはサイバーパンク寄り。SOL BIANCAの「説明しない仲間関係」と似た空気を持ちながら、音楽と作画のクオリティで語られることの多い作品。セットで見ると時代のOVA文化の幅が見えてくる。
もう少し後の時代に飛ぶならトライガン(1998年TVシリーズ)。孤独な流れ者と「関わりたくなかった人間」が引き寄せられる構造が、SOL BIANCAの密航者サブプロットと共鳴する部分がある。宇宙ではなく荒野だが、「外部者が均衡を崩す」という骨格は近い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では、SOL BIANCAは主要な動画配信サービスでの配信は確認されていません。視聴を検討されている方は、DVDやBlu-rayなどのパッケージ作品をご利用いただくか、取り扱いのあるレンタルサービスをご確認ください。バブル期OVAの傑作として高い評価を持つ作品ですので、入手する価値は十分にあります。