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BUTA
| 放送年 | 2012年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
剣士ブタは傭兵として雇われ、財宝を求めるトゥフグ海賊団の航海に参加する。船内で彼は下甲板に閉じ込められた少女キツネを発見する。誤解を経て、より多くの報酬の約束とともに、二人は独自の冒険へ出発する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
傭兵として雇われた剣士ブタは、財宝を狙うトゥフグ海賊団の船に乗り込む。航海の途中、彼は船の下甲板に閉じ込められた謎の少女キツネを発見する。誤解から始まった二人の出会いは、より多くの報酬という契約を経て、思わぬ方向へと転がっていく。海賊たちの目を盗みながら、剣士と少女が繰り広げる自由奔放な冒険が幕を開ける。みどころ・魅力
① テンポよく展開するアクションとコメディの掛け合い
剣士ブタの豪快な立ち回りと、予想外の方向へ転がるドタバタ劇が軽快に交差する。シリアスになりきらない絶妙なバランス感覚が、劇場版ならではのテンポで一気に駆け抜ける。重苦しくなりがちな海賊モノをコメディタッチで仕上げた演出が心地よい。② 利害関係から始まる二人のバディダイナミクス
ブタとキツネは純粋な友情ではなく「報酬」という契約で結ばれたバディだ。互いに腹の探り合いをしながら距離を縮めていく関係性の変化が、物語の縦軸として機能している。素直になれない二人のやり取りが笑いと温度感を同時に生み出している。③ 海賊・財宝・逃亡が詰まった冒険活劇の王道構造
財宝・海賊団・閉じ込められた少女という冒険活劇の定番要素を短編の尺にぎゅっと凝縮している。大げさにならない規模感と小気味よいテンポが、劇場版アニメとしての完成度を高めており、気軽に楽しめる王道エンターテインメントに仕上がっている。キャスト・声優一覧








スタッフ
| 監督 | 友永和秀 |
|---|
感想・評価
最初に見たとき——「豚が剣士って何?」という疑問から始まった
「BUTA」という文字列を見た瞬間、思考が一瞬止まった。豚のこと? アクション、冒険、コメディ? 豚が? というか沢城みゆきが「キツネ役」で、てらそままさきが「ブタ役」って、この組み合わせは一体何をやろうとしているんだ——そういう引っかかりで見始めたら、最初の10分でだいたいわかった。「あ、これ真面目にやってるやつだ」と。
擬人化ファンタジーというジャンルは地雷率が高い。ゆるいのか骨太なのか、コメディに振り切るのかシリアスに行くのか、作り手がブレているとすぐわかる。BUTAは序盤から迷いがない。ブタの傭兵が船に乗り込み、報酬のために働き、たまたま見つけた少女(キツネ)を「まあ利用できるなら」という損得勘定で動く。この乾いた人物造形、嫌いじゃない。
信頼は「契約」から始まる——この作品が描いているのは感情より先に来る損得の話
BUTAのブタとキツネの関係は、最初から「仲間」でも「友情」でもない。傭兵と、報酬と、船と、財宝。すべてが打算から始まる。船内に閉じ込められていたキツネを助けるのも、そこに「より多くの報酬」という約束が絡む。感情先行の友情物語に慣れすぎた目で見ると、この描き方は少し違和感を与えるかもしれない。
だがよく考えると、これは誠実な設定だと思う。見ず知らずの他者と組んで動くとき、人は(あるいは豚とキツネは)最初から無条件には信頼しない。まず利害が一致するかを確認する。そこから何かが生まれていくとしたら、それは「打算を超えた何か」ではなく「打算を積み重ねた先に生じた信頼」だ。BUTAはその順序を正直に描いている。
コメディ成分はあるし、冒険活劇としてのテンポも持っている。しかし核にあるのは「赤の他人ふたりが、嘘のない理由で組んで、どこまでいけるか」という、地味だが切実な問いだ。てらそままさきが演じるブタの、感情を表に出さない喋り方——低く、乾いて、でも微妙に情がにじむあの声が、このテーマを体現している。過剰に熱くならない。それがBUTAという作品の体温だと思う。
沢城みゆき演じるキツネは、一見「助けられる側」として配置されているが、中盤以降その構図は崩れていく。下甲板に閉じ込められていたという状況が示す通り、彼女には彼女の事情と目的がある。ふたりの「それぞれの利益」が交差するとき、この物語は単なる傭兵護衛譚から何か別のものに変わっていく。
特に刺さったシーン
序盤、ブタが船内でキツネを発見して「なんでこんなところに」と短く問うシーン。てらそままさきの声が本当に「面倒だな」という気持ちを正確にのせていて、それでいて捨て置きはしない。この一瞬で、ブタという人物(豚)の輪郭がくっきりした。関心があるのかないのか読めない、でも行動は誠実——という矛盾した魅力を、台詞一本で表現できる声優はそう多くない。
それから、中盤の海上での立ち回りシーン。劇場のスクリーンと音響で見ると、剣戟の音と、静寂のコントラストが効いていた。ふだんテレビで見るアニメとはリズムの感触が違う。音が「前から来る」体験は、配信では絶対に再現できないやつだ。
ゆきのさつきのグッピーは出番こそ多くないが、場面を締める役割を担っている。軽妙な口調の中に、何かを知っている者の落ち着きがある。ゆきのさつきのああいう「情報量を持った軽さ」は、やっぱり独特だと思う。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。TSUTAYA DISCASの30日間無料トライアルでレンタル代ゼロで見れる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 感情より先に「損得」から関係が始まるキャラクター造形が好きな人
- 擬人化ファンタジーを「ゆるく」ではなく「真剣に」やってほしいと思っている人
- てらそままさき・沢城みゆきの演技目当てで何でも見られる人
- 90分前後でまとまった冒険活劇を求めている人
- 「有名じゃないけど丁寧に作られたもの」を掘るのが好きな人
合わない人
- 動物キャラの擬人化設定に生理的な壁がある人
- 序盤から感情的な盛り上がりを求める人(BUTAの温度は最後まで低め)
- アクションよりキャラクターの内面描写に比重を置いてほしい人
- 配信で手軽に見たい人(現状TSUTAYAの宅配レンタルのみ対応)
次に見るなら
BUTAの「損得から始まる相棒関係」と「乾いたテンポの冒険活劇」が好みなら、キノの旅を勧めたい。感情的な共感より「観察と距離感」で物語が進む点が共鳴する。どちらも「熱くなりすぎない主人公」が持ち味だ。
擬人化ファンタジーとしての世界観の作り込みに惹かれたなら、獣の奏者エリンも視野に入る。こちらはテレビシリーズでスケールが大きく、人と獣の関係を真剣に問い続ける作品。BUTAとは温度が異なるが、「動物を対等な存在として描く」姿勢は近い。
コメディ成分と海洋冒険の組み合わせで次を探すなら、ヴィンランド・サガ(特に序盤)が合うかもしれない。海賊・傭兵・報酬という舞台設定が重なる部分がある。こちらは暴力描写が強めなので注意。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現在、BUTAは国内の主要な動画配信サービスでは配信が確認されていません。視聴を希望される場合は、DVDやBlu-rayなどのパッケージメディアのご購入・レンタルをご検討ください。取り扱い状況はオンラインショップや近隣のレンタルショップでご確認いただけます。