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ムシブギョー OVA
| 放送年 | 2014年 |
|---|---|
| 話数 | 3話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Seven Arcs |
マンガの様々な巻に付属するOVA(オリジナルビデオアニメ)です。
作品概要・あらすじ
あらすじ
江戸時代、南町奉行所に配属された青年・仁兵衛は、巨大な虫「蟲」を素手で倒す規格外の力を持つ「蟲奉行」として活躍する。漫画各巻に同梱されたOVAシリーズで、テレビシリーズでは描ききれなかったエピソードや人気キャラクターにスポットを当てた短編作品が収録されている。原作ファンにとって見逃せない補完エピソード集となっている。
みどころ・魅力
① テレビシリーズを補完する貴重なエピソード
各巻に同梱された形式ならではの、本編では語られなかったサイドストーリーが楽しめる。テレビシリーズを視聴済みのファンがより深く世界観に浸れる構成で、キャラクターへの愛着がさらに増す内容となっている。
② 原作漫画の雰囲気を忠実に再現したアクション
松田洋昌による原作のダイナミックな戦闘シーンをアニメで体感できる。仁兵衛の豪快な蟲との戦いぶりはOVAでも健在で、テレビシリーズ同様のテンポよいアクション演出が楽しめる。
③ キャラクターの掘り下げと日常描写
メインキャラクターたちの普段着のやり取りや、本編では描かれなかった関係性の一面が垣間見える。シリアス一辺倒でなく、ほっこりとした日常シーンとの緩急がOVAならではの魅力となっている。
キャスト・声優一覧
















スタッフ
| ED | i☆Ris「イチズ」 |
|---|
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直に言うと、ムシブギョーのTVシリーズすら見ていない。そのOVAを先に見るというのは、普通に考えたらおかしい順番だ。でも気づいたら再生していた。マンガの各巻に付属する形で制作された作品で、本来ならコミックスを買った読者向けの特典映像に近い位置づけ。「本編すら未履修でOVAだけ見る人間」というのは想定されていないはずの視聴者だ。
それでも、江戸時代を舞台に巨大な虫と人間が戦うという設定のシュールさと、潘めぐみが蟲奉行を演じているという情報が引っかかって、ひとまず見てみた。最初は「本編を見ていないから文脈がわからないだろう」と思っていたが、意外にOVAとして単体でも世界観の空気くらいは掴める作りになっていた。もっとも、キャラクターへの愛着がない状態で見ているので、感情的な乗り方がどこか薄い。本編を全部見た上で「あのキャラが」と思いながら見るのとは、まったく違う体験になるはずだ。
「虫が怖い」という本能を、真顔で少年漫画にした作品
ムシブギョーという作品が面白い位置にある理由は、「虫への嫌悪感」という普遍的な人間の本能を、まったく逆用していることだと思う。通常、虫は恐怖や不快感の演出として使われる。ホラーでゴキブリが這うとか、蛾が窓に群がるとか、そういう方向だ。ところがこの作品は、その虫を「倒すべき強敵」として真正面から少年漫画の文法に乗せてしまった。
本編未視聴のままOVAを見て感じたのは、このジャンル的な割り切りの清潔さだ。巨大な虫は理屈抜きで気持ち悪く、それを倒す側の人間は理屈抜きでかっこいい。江戸という時代設定がそこに加わることで、刀と虫という組み合わせの異形感が和らぎ、むしろ絵として面白いものになっている。時代劇の様式美と少年漫画のバトル文法は、実は相性がいい。
OVAはマンガの特典という性質上、本編の補完か外伝的なエピソードが中心になる。TVシリーズを経て本編が終わった後のキャラクターたちを描いていると考えると、このOVAは「本編を見たファンへのご褒美」以上の機能はあまりない。逆に言えば、そのキャラクターを知っていれば、短い尺の中でも十分に刺さるものが詰め込まれているはずだ。
寺島拓篤が演じる無涯というキャラクターが、本作の中でどういう位置づけにあるのかを知らないまま声だけ聞いている状態は、やはりもったいない。この声の使い方にはちゃんと芝居の文脈があるはずで、それを受け取る準備ができていない自分の鑑賞環境の問題を痛感した。本来このOVAが届くべき視聴者は、本編を何度も見返しているような人間だと思う。
特に刺さったシーン
序盤の戦闘シーンで、潘めぐみの演じる蟲奉行が動いた瞬間に、「ああ、この声がこの役か」と腑に落ちるものがあった。潘めぐみという声優は、芯の強さと危うさを同時に乗せられる人で、蟲奉行という役職の重さと孤独みたいなものを、台詞の量に関係なく空気として出してくる。本編未履修の自分でも、このキャラクターが背負っているものの重さはなんとなく伝わってきた。
宮野真守が松ノ原小鳥を演じているというのも見る前から知っていたが、実際に声を聞いたときのテンションの振り幅の使い方は相変わらず正確で、コメディとシリアスの切り替えをこれだけ自然にできる人はそういない。OVAという短い尺の中でも、キャラクターとして存在している密度が高い。
大久保瑠美演じる火鉢のシーンで、場の空気が少し和らぐ場面がある。こういうキャラクターの使い方は本編での積み重ねがあってこそだと思うが、声の乗り方だけで「このキャラクターが好きな人は多いだろうな」というのは伝わってくる。本編を見た上でここに戻ってきたら、もっと違う見え方をするはずだ。2回目以降の視聴のために、一度目は見ておく価値がある。
読んで見たくなったら——『ムシブギョー OVA』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ムシブギョーTVシリーズを全話見ていて、キャラクターへの愛着がある人
- 江戸時代×バトルという組み合わせに純粋に燃える人
- 江口拓也・寺島拓篤・潘めぐみのファンで、この作品でのキャスト目当てに見る人
- マンガ付属OVAの「ファン向け補完コンテンツ」という位置づけを理解して見る人
- 短尺でさっくり見られる時代劇アクションを探している人
合わない人
- 本編未視聴でOVAだけ見ようとしている人(自分への戒め)
- しっかりした起承転結のある独立したストーリーを期待している人
- 虫が苦手で映像として見るのがつらい人
- U-NEXT未契約で、このOVAのためだけに加入するかを迷っている人(先に本編を確認してから判断してほしい)
次に見るなら
まずムシブギョー(TVシリーズ)を見てほしい。2013年放送、全26話。このOVAを正しく受け取るための前提が全部ここにある。江戸の街を巨大な虫から守る若者の話で、少年漫画のド直球なつくりをしている。OVAの前に見るべきものはこれ一択だ。
鬼斬り十蔵や刀語のように、和風の世界観でバトルを軸にした作品が好きならブレイブ・ウィッチーズよりもあかね噺よりも、まずは時代劇寄りのバトルもの全般が合うはず。同じジャンプ系の時代劇バトルとしてSHAMAN KING(2021年版)も、スタイリッシュな演出と熱量のバランスが似た系統にある。江戸・明治期の雰囲気で戦うキャラクターたちの話が続けて見たいなら、そちらへの入口にもなる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
ムシブギョー OVAは現在、U-NEXTで視聴できます。テレビシリーズと併せてOVAも配信されているため、まとめて作品世界を楽しみたい方にとって便利な環境が整っています。U-NEXT会員であれば追加料金なく視聴できますので、原作ファンの方もこの機会にぜひご覧ください。