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はがねオーケストラ
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | Fanworks |
このシリーズの舞台となる世界では、人々が厳しい環境の中でも幸せに暮らしています。イロドリ集落の防衛隊に所属するクレハたちは、彼女たちが登場するスマートフォンゲーム「鋼のオーケストラ」により多くの人にプレイしてもらうための方法を話し合う会議の日々を過ごしています。彼女たちはゲームの宣伝のためなら何でもします。
作品概要・あらすじ
あらすじ
厳しい環境の中でも人々が幸せに暮らす世界。イロドリ集落の防衛隊員・クレハたちは、自分たちが登場するスマートフォンゲーム「鋼のオーケストラ」をより多くの人にプレイしてもらうため、日々作戦会議を繰り広げている。ゲームの宣伝のためなら手段を選ばない彼女たちの、ドタバタな日常を描いた短編コメディ。みどころ・魅力
① ゲーム宣伝に全力投球するキャラたちのドタバタ劇
防衛隊員という設定でありながら、会議室でゲームの宣伝方法を真剣に議論するというシュールなギャップが笑いを生む。「何でもする」という覚悟と実際の行動のズレが、コメディとしての魅力を底上げしている。② スマホゲームの世界観をそのまま活かしたメタ的な構造
実在のスマートフォンゲーム「鋼のオーケストラ」を原作とする作品で、ゲームキャラクター自身がゲームを宣伝するというメタ構造が独特。ゲームファンにとっても、アニメから入る視聴者にとっても楽しめる仕掛けがある。③ 短編ならではのテンポの良さと気軽さ
TV_SHORT形式のため1話あたりの尺が短く、サクッと気軽に視聴できる。ストーリーに重みを持たせず、コメディとアドベンチャー要素をテンポよく詰め込んだ構成は、スキマ時間のエンタメとして最適。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 太田雅彦 |
|---|---|
| シリーズ構成 | あおしまたかし |
| 原案キャラデザ | 今野隼史 |
| キャラクターデザイン | 大隈孝晴 |
| 音楽 | 三澤康広 |
| 美術監督 | 加藤浩 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2016年のショートアニメをさかのぼって掘っていたとき、タイトルで一回止まった。「はがねオーケストラ」。剣と音楽の熱血ものか、あるいは鎧騎士がバンドを組む話かと思いながら再生ボタンを押したら、開幕から「ゲームの宣伝会議」だった。
しかもそのゲームが「自分たちが登場するスマホゲーム」である。つまりキャラクターたちが、自分たちが出演しているゲームをどうやって流行らせるかを話し合っている。1話目でそれを理解したときの感覚は「謎の作品に来てしまった」という一言に尽きる。2周目に入ったのは純粋に構造を確かめたかったからで、面白さとはまた別の動機だった。それが正直なところ。
「ゲームのキャラが自分のゲームを宣伝する」というメタ構造の、笑えない正直さ
この作品を単なる販促ショートアニメとして切り捨てるのは簡単だ。実際、見た後に「なんだったんだ」と思う人は一定数いるはずだし、それは正しい反応でもある。ただ、もう少しだけ立ち止まると、この構造にはある種の潔さがある。
たいていのメディアミックスは「アニメ→ゲームへの誘導」を、世界観やキャラクターへの愛着という迂回路を通じてやる。ユーザーが「このキャラが好き」になってから初めて「じゃあゲームも」と動く、という順番の設計だ。ところがこの作品はその建前をすっ飛ばして、キャラクター自身が「どうすれば人にゲームをやってもらえるか」を真剣に議論している。宣伝であることを隠さない、というより宣伝そのものをコンテンツにしてしまっている。
この逆張りが意図的な批評なのか、単に制作予算と尺の制約から生まれた苦肉の策なのかは判断しかねる。ただ2016年という時期を考えると、スマホゲーム乱造時代の終わりかけに作られたこの作品が持つ「キャラが自分の商品価値を守るために動く」というテーマは、業界構造への照れ隠しのない目配せのように見えなくもない。深読みしすぎかもしれないが、謎の作品には謎なりの解釈をぶつけるしかない。
榎木淳弥演じるカジカのセリフ回しに、どこかシニカルな軽さがある。声優と夜あそびでのMC仕事と同じ、間を活かした乗り方で、宣伝という真面目なテーマをわずかに斜に構えて届けてくる。そのわずかなズレが、作品全体のトーンを辛うじてコメディとして成立させている気がした。
特に刺さったシーン
宣伝会議の中で、手段を選ばない方向に議論が転がる場面。松井恵理子演じるナナカが、わりと真剣な顔で突拍子もない提案を通そうとする瞬間がある。セリフの内容より「そんなことを大真面目に言っている」という状況への笑いで、声のテンションをわざとフラットに抑えているのがいい。叫ばないコメディの方が後から効いてくる。
斉藤壮馬のクリスは、作品全体の中でちょうどよい「常識側」として機能していて、ツッコミとも傍観者ともつかない立ち位置に置かれている。斉藤壮馬はこういう「状況に微妙に馴染んでいる真人間」を演じさせると非常に上手く、セリフに書かれていない諦めを声質だけで乗せてくる。2周目で気づいたのはその部分で、1周目はテキストを追うのに精一杯だった。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- メタフィクション的な構造に反応できる人(「キャラが自分の商品を宣伝している」状況を面白がれるかどうかが分岐点)
- 2016年前後のスマホゲームアニメ乱造期に何かを感じていた人
- 5分以下のショートアニメを広く当たっていて、珍作コレクターとして記録したい人
- 斉藤壮馬・榎木淳弥・松井恵理子のどれかに強い関心があり、出演作を埋めたい人
合わない人
- ストーリーの起伏や感情的な山場を期待している人(そういう設計の作品ではない)
- 原作ゲームを知らない状態でキャラへの愛着が生まれるかを試したい人(難しい)
- 現在どの配信サービスでも視聴できない状態のため、手軽に見たい人には物理的な障壁がある
次に見るなら
てさぐれ!部活ものは同じくメタ構造を前面に出したショートコメディで、キャラクターが「自分たちがアニメのキャラである」ことを認識しながら行動する。即興感とシュールさが好きなら相性がいい。
私に天使が舞い降りた!ではなく、同時期に量産されたスマホゲーム原作ショートの系譜としてアイドルマスター シンデレラガールズ劇場を並べるのが正直なところ。宣伝とコンテンツの境界線が溶けている感覚を別バジェットで味わえる。
声優目当てなら、榎木淳弥出演作としてヴィンランド・サガへの接続が最も振れ幅が大きく、同じ声があれほど別物に聞こえるという体験になる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では主要な定額配信サービスでの配信は確認されていません。視聴方法については、DVDやBlu-rayなどのパッケージ作品を探すか、配信状況の変化を随時チェックされることをおすすめします。原作ゲームとあわせて楽しめる作品ですので、ゲームファンの方はぜひ注目してみてください。