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魔王様、“プチ”リトライ!
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 23話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | AQUA ARIS |
『魔王様、リトライ!』のちび版ショートアニメがTwitterで公開された。
作品概要・あらすじ
あらすじ
人気異世界転生アニメ『魔王様、リトライ!』のスピンオフとして制作された、ちびキャラ版ショートアニメシリーズ。ゲームマスターとして生きていた九道無音が、突如として自らが作り上げたゲーム世界に「魔王」として召喚されるという本編のストーリーを、デフォルメされた愛らしいキャラクターで軽妙なコメディタッチに再現。Twitterにて短編動画として公開され、原作・本編ファンに向けたお楽しみコンテンツとして配信された。
みどころ・魅力
① ちびキャラで蘇る魔王と仲間たちの掛け合い
本編では重厚な異世界ファンタジーとして描かれるキャラクターたちが、デフォルメ化によって一段とコミカルに。魔王・九道無音のクールな言動がちびサイズで繰り広げられるギャップがそのまま笑いに直結しており、キャラクターの個性が凝縮された形で楽しめる。
② 数分で完結するテンポのよいショート構成
1話数分程度の短編フォーマットのため、隙間時間にサクッと視聴できる手軽さが魅力。起承転結を短く詰め込んだ構成で、コメディとしてのテンポが非常に良く、気が付けば次の話へと手が伸びる中毒性がある。
③ 本編視聴済みファンへの”ご褒美”的なサービス感
本編のキャラクター関係や世界観を前提に作られているため、本編を知っているほど笑いどころが増す仕掛けになっている。公式スピンオフならではのキャラクター解釈や小ネタが随所に盛り込まれており、原作ファンにとってはニヤリとできる場面が多い。
キャスト・声優一覧








スタッフ
| 監督 | 柴りょう |
|---|---|
| 原作 | 神埼黒音 |
| 原案キャラデザ | 緒方剛志 |
| キャラクターデザイン | 飯野誠 |
| 音楽 | 宝野聡史 |
| 音響監督 | 阿部信行 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「プチ」とついているからには何か軽いやつだろうと思って再生した。それが間違いの始まりだった。
魔王様、リトライ!の本編は見ていない。Twitterで流れてきたちび版ショートアニメを、なんとなくタップして見た。30秒かそこらで終わって、「あ、これ本編を知ってる前提のやつだ」と気づいた。知らない人間が突然ちびキャラの魔王と少女を見せられても、関係性も文脈も何もわからない。笑えるポイントがどこにあるのか、半分くらいは飛び越えていった。
2回目は本編のあらすじだけ頭に入れてから見た。ゲームの世界に転移した魔王、そばに寄り添う少女。それだけわかると、ちびキャラ同士のやりとりに少し光が当たる。「あ、この関係性をコンパクトに笑いに変えてるのか」という理解は遅れてやってくる。Twitterのショートフォーマットに詰め込まれた文脈の圧縮率が、知らない人間にはちょっとキツい。
「本編ありき」という構造の正直さ——プチ版が開き直っていること
このプチリトライが面白いのは、スピンオフとしての立場に妙に正直なところだ。「本編を見てない人にも楽しめる」という建前を一切持っていない。ちびキャラで既存のファンに向けて「あの場面、こう見えたら笑えない?」を投げかけるだけの、小さくて割り切ったコンテンツとして存在している。
これは単なる手抜きとは違う。本編のプロモーションとして機能しながら、同時にファンへのご褒美としても機能する。ゲームで言えばサイドコンテンツのミニゲームに近い感覚で、本編の世界観を別の角度から触る楽しさがある。
津田健次郎が演じる九内伯斗という主人公——ゲームの世界に放り込まれた、どこか飄々とした魔王——この声が、ちびキャラの頭身に収まるとどうなるか。津田健次郎の低音は圧力があるぶん、デフォルメされたキャラクターとのギャップがコメディの燃料になる。声の質感と見た目のゆるさのズレを笑う構造は、ショートアニメとしてそれなりに機能している。
佐藤利奈の桐野悠も同じで、本編で積み上げたキャラクターの芝居がちびフォーマットに圧縮されると、元々のニュアンスがそのまま残る。声優の芝居の密度は変わらないのに、絵の情報量が減る。そのアンバランスさがこのフォーマットの肝だと思う。
ただ、本編を知らない人間にとってはそのギャップを楽しむ前提がそもそも成立しない。笑いの構造はわかるが、笑えるかどうかは別の話で、そこに正直であることがこのプチ版のスタンスだと解釈している。コンテンツとして誠実かどうかは別として、「ファンに向けた小さなプレゼント」という位置づけを崩さない清潔感はある。
特に刺さったシーン
本編の文脈を薄く知った状態で見ると、魔王とルナ・エレガントのやりとりのテンポが妙に気持ちいい瞬間がある。石原夏織のルナの声は、本来もう少しシリアスなはずのシーンでもどこか軽みがあって、ちびフォーマットと相性がいい。ちびキャラが画面を動きまわる中で、石原夏織の声のキャラクターだけは本編と変わらず丁寧に作られている感じがして、そのギャップに妙な好感を持った。
津田健次郎の声については、短いセリフでもゼロコンマ何秒かの間の取り方がいつも通りで、こういうショートアニメで手を抜いていないのが伝わる。ちびキャラが何かやらかして、魔王がひとこと言う——そのひとことが重さと笑いを同時に持っているのは、声の仕事のせいだ。絵だけだったら半分のパンチ力にしかならない。
Twitterのショートという制約の中でも、声の密度は変えない。そういう姿勢は好きだ。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 魔王様、リトライ!の本編を既に見ていて、キャラクターへの愛着がある人
- ちびキャラ・SDキャラクターのデフォルメ表現に耐性がある人
- Twitterで30秒〜1分のアニメコンテンツをサクッと消費するのが好きな人
- 津田健次郎・佐藤利奈・石原夏織のファンで、声だけでも十分という人
合わない人
- 本編未視聴で、このプチ版だけ見ようとしている人(前提なしでは笑いの半分が飛ぶ)
- ショートアニメに「作品としての完結性」を求める人
- ちびキャラ・ゆるい作画のアニメが苦手な人
- 配信で手軽に見たい人(現状Amazon DVDのみで、アクセスに手間がかかる)
次に見るなら
まず見るべきは当然ながら魔王様、リトライ!の本編だ。プチ版のコメディが何を笑わせようとしていたのかは、本編のキャラクターと関係性を知ってから振り返ると初めて全部届く。ちびキャラのギャップ笑いを楽しむための地図がそこにある。
ゲーム世界転移系のコメディという文脈で選ぶならこの素晴らしい世界に祝福を!が近い。主人公が「それっぽい立場」に置かれながら、周囲のキャラクターとのやりとりで笑いを作る構造は共通している。こちらは本編の完成度が高く、単体で楽しめる。
ショートアニメのフォーマット自体に興味があるなら小林さんちのメイドラゴンS チョロゴン☆ドラゴン劇場のような本編スピンオフ系も参考になる。本編を知ったうえで見るショートの楽しさ——その構造の使い方として比較してみると面白い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『魔王様、”プチ”リトライ!』は動画配信サービスでの配信は確認されていませんが、Twitter(現X)にて公式アカウントが無料で公開したONAです。アカウントや関連ページを通じてすぐに視聴できますので、『魔王様、リトライ!』本編を楽しんだ方はぜひチェックしてみてください。