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神様はじめました
| 放送年 | 2012年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | TMS Entertainment |
七海桃音は父の借金で家を追い出される。困った時、助けた男性から家を借りるが、それは神社だった。七海は知らずに彼の地元の神様としての職を引き継ぐことになる。そして、神様の様々な責任が七海に降りかかるのだった。
作品概要・あらすじ
あらすじ
父親の借金が原因で家を追い出された女子高生・七海桃音。途方に暮れていたところ、公園で助けた見知らぬ男性から「家をあげる」と言われ、住所を頼りに向かった先はなんと神社だった。そこに仕える使い魔・巴衛に「神様の使いは帰れ」と追い返されるものの、桃音は逃げるどころか、その場所の土地神としての役目を引き継いでしまう。縁結びに祟り、神様同士の争い——右も左もわからない桃音が、個性豊かな神様・妖たちと騒がしくも温かい日々を送るファンタジーラブコメ。みどころ・魅力
① 落ちこぼれ女子高生が神様になる、型破りな設定
普通の女子高生がいきなり土地神に就任するというぶっとんだ出発点が最大の魅力。神様としての知識ゼロ・霊力も弱小な桃音が、失敗しながらも持ち前のど根性と人情で難局を切り抜けていく姿は痛快。非日常の神様世界を等身大の視点で見られるのが見やすさの秘訣。② ツンデレ狐の使い魔・巴衛との距離感が絶妙なロマンス
「人間の神使など認めない」と突き放す巴衛と桃音の関係値が物語の核心。バチバチした序盤から、ふとした瞬間に滲む優しさ、そしてゆっくりと縮まる距離——少女漫画的な甘酸っぱさが丁寧に描かれており、ラブコメとしての完成度が高い。③ 個性豊かな神様・妖キャラクターが織りなすコメディ
本家神様のミカゲをはじめ、不良天狗の竜晃、天真爛漫な桃音に振り回される巴衛の式神たちなど、キャラクターの掛け合いが絶えず笑いを生む。シリアスな場面とコミカルな場面のメリハリが良く、軽く楽しく一気見できるテンポ感が心地よい。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 大地丙太郎 |
|---|---|
| 音楽 | 増田俊郎 |
| 音響監督 | たなかかずや |
| OP | ハナエ「神様はじめました」 |
| ED | ハナエ「神様お願い」 |
| ED | 鞍馬「「神様お願い」堕天使☆Mix」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
少女漫画原作のアニメはとりあえず全部チェックする、というのが長年の習慣になっている。それでもこれは後回しにしてた。2012年というのがひっかかっていたのかもしれない。あの頃の深夜枠の少女漫画ものって、尺の都合で原作を駆け足でなぞる作品が多くて、「原作読んでる人向けのダイジェスト」みたいになりがちだったから。
実際に見てみると、その心配はほぼ杞憂だった。序盤の「家を失って途方に暮れる桃音が、なぜか神社の土地神を押し付けられる」という導入の運び方が思ったよりずっとテンポよくて、気づいたら3話連続で見ていた。2回目に通して見たとき気づいたのは、1話の時点ですでに桃音とトモエの関係性の「型」が全部そろっているということ。あとから振り返ると伏線というか、関係の縮図がちゃんと最初から提示されている。
「居場所を与えられた人間」が、その居場所を自分のものにするまでの話
この作品を単純な「人間と妖怪の純情ラブコメ」として見ていると、途中でどこかちぐはぐな感覚がある。桃音がかわいいし、トモエはかっこいいし、展開も楽しい。でも何か、もう一枚奥にあるものがずっと引っかかっている。
その正体は、「居場所」の話だと思う。
桃音は最初から何も持っていない。父親は借金を残して失踪し、住む家もない。そこへ転がり込んできたのが「神様の職」と「神社という家」だ。与えられた場所で、与えられた役割を引き受けることから物語が始まる。
石田彰が声を当てているミカゲというキャラクターが面白くて、彼はその居場所を「置いていった」存在なのだが、それが意図的なのか逃げなのかが最後まではっきり描かれない。与えた側の責任を曖昧にすることで、受け取った側=桃音の主体性がより際立つ構造になっている。石田彰の使い方として、「謎を体現するキャラクター」への起用は実にうまい。声だけで「この人は何か知っている」という空気を作れる数少ない声優だと改めて思った。
序盤の桃音は、神様の職を「もらったから」こなしている。でも中盤以降、彼女は徐々に「自分がここにいる理由」を外部に求めなくなっていく。居場所を与えられた存在が、その居場所に自分から根を張っていく変化——それがこの作品の芯にある。ラブコメの甘さはその変化を見せるための外装で、本質はけっこう地味で真面目な成長譚だ。
堀江由衣が演じる沼皇女や、小林ゆうの磯姫といったサブキャラクターたちも、それぞれが「神様社会での立ち位置」を持っていて、桃音という異物がそこに入ったときの摩擦と受容が丁寧に描かれている。この辺の神様サイドのキャラクターが全員個性的なせいで、ともすると桃音の成長よりそっちが気になってしまうのが、良くも悪くもこの作品の引力だと思う。
特に刺さったシーン
諏訪部順一が演じる悪羅王が絡む中盤のくだりが、じわじわと効いてきた。「悪役」として登場するキャラクターなのに、諏訪部の声が持つ妙な色気と落ち着きのせいで、単純な敵として処理できない質感になっている。桃音が神様として正面から向き合う場面で、彼女の「弱さと度胸の同居」がはっきり出るシーンがあって、そこが一番「ああ、このキャラクターが好きだ」と思った瞬間だった。
桃音がトモエに「契約の印」を迫る序盤のシーンも、見返すと笑える。初見は展開の速さに乗って「なるほどそういうことか」で流してしまったが、2回目だとあの場面での桃音の表情と、トモエの「渋々」感のさじ加減がよく見える。アニメとして尺が限られている中で、関係性のスタートラインをあれだけ印象的に引けているのは、絵と演技が噛み合っているからで、演出面でも意外と計算されている。
読んで見たくなったら——『神様はじめました』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 少女漫画原作アニメをひと通り見ている人。ジャンルの「型」を知ったうえで見ると、この作品がどこを丁寧にやっているかがわかりやすい
- ファンタジー要素が強めのラブコメが好きな人。神様・妖怪・あの世側のキャラクターが多く出てきて、設定の広がりを楽しめる
- 主人公が「最初から強い」より「弱いなりにやっていく」タイプの話が好きな人
- 石田彰・諏訪部順一のキャスティングに反応してしまう人(そういう人は無条件で見たほうがいい)
合わない人
- 1クールで綺麗に完結することを期待して見ると、原作ストックの都合で「ここから?」という場所で終わる。続きは原作漫画に委ねられる
- 主人公とメインの相手役以外のキャラクターに感情移入しすぎると、尺の都合でそちらの掘り下げが薄くなる部分がある
- 恋愛描写にドライな人。この作品のテンションはわりとオーソドックスな少女漫画的甘さなので、そこが肌に合わないと厳しい
次に見るなら
暁のヨナ:神様はじめましたと同じく少女漫画原作で、「何も持たない主人公が自分の足で立っていく」構造が近い。こちらはよりシリアスで冒険要素が強いが、成長譚として見たときの骨格の太さが似ている。少女漫画の中で「主人公が本当に変わっていく」作品を求めるなら迷わずすすめる。
夏目友人帳:妖怪・神様の世界と人間の境界を扱う点が共通している。テンションはかなり静かで甘さは控えめだが、「人間と非人間の間の距離感」への解像度が高い。神様はじめましたのファンタジー部分に惹かれたなら、こちらもはまるはず。
フルーツバスケット(2019年版):家を失った主人公が「与えられた場所」で関係を築いていくという出発点がほぼ同じ。リメイク版は原作を最後まで丁寧にアニメ化していて、完走できる安心感がある。居場所の話として神様はじめましたと二本立てで見ると、テーマが重なって面白い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『神様はじめました』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで配信中です。主要な動画配信サービスで広く視聴できるため、各プラットフォームの加入状況に応じて気軽に楽しめます。まずは第1話から、桃音と巴衛の出会いを確かめてみてください。



