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ずんだホライずん
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | WAO World |
ずんこ東北はずんだ矢で任意のもちを美味しいずんだもちに変えることができる。きりたん東北、イタコ東北、うさぎ中国、めたん四国、そら九州と共に、ずんだもちを食べながら幸せに満ちている。一方、ちゃんこ大江戸はつるぎ中部、忍者関西、あわも沖縄、めろん北海道の仲間たちと共に納豆工場を率いている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ずんこ東北は「ずんだ矢」を使ってあらゆるもちをずんだもちに変えられるという不思議な力の持ち主。きりたん東北、イタコ東北、うさぎ中国、めたん四国、そら九州といった仲間たちとずんだもちを頬張り、のんびりとした幸福な日々を送っていた。一方、ちゃんこ大江戸はつるぎ中部、忍者関西、あわも沖縄、めろん北海道を率いて納豆工場を経営している。ずんだもちと納豆、それぞれの「おいしさ」をめぐって、個性豊かなキャラクターたちが織りなすゆるくてにぎやかなコメディが幕を開ける。
みどころ・魅力
① 個性派キャラクターたちの掛け合いが生む笑い
東北・中国・四国・九州と全国各地を冠した個性豊かなキャラクターたちが集結。ずんこを筆頭に、きりたん、イタコ、めたん、そらといった面々がテンポよく繰り広げるドタバタな掛け合いが本作最大の魅力。それぞれのキャラクターが持つ独自の立ち回りがコメディのテンポを支えている。
② ずんだもち vs 納豆という愉快な食文化対立
甘くておいしいずんだもち陣営と、発酵食品の雄・納豆工場を率いるちゃんこ大江戸陣営の対比がユニーク。日本各地の食文化をモチーフにしたゆるいライバル構図が、ファンタジーとコメディの両面から物語を引っ張る。「どっちが好き?」と思わず考えたくなる設定が楽しい。
③ ファンタジーとゆるさが同居する独特の世界観
「ずんだ矢でもちを変換する」という荒唐無稽な設定をベースに、真剣に日常を送るキャラクターたちの落差が笑いを生む。コメディとファンタジーが絶妙に同居した本作の世界観は、ジャンルを問わず幅広い層が気軽に楽しめる間口の広さを持っている。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 竹内浩志 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 江戸村ににこ |
| キャラクターデザイン | 鈴木理彩 |
| 音楽 | 多田彰文 |
| 美術監督 | 谷地清隆、中原英統 |
| 音響監督 | 納谷僚介 |
| OP | 東北ずん子「ずんだホライずん主題歌」 |
| ED | ふるさと学園合唱団「ずんだホライずん〜もっちもちホライずん」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——「ずんだもん」じゃないほう、というところから始まった
「ずんだホライずん」というタイトルを初めて目にしたとき、正直、ずんだもんのスピンオフか何かだと思っていた。あの棒読み合成音声でSteam積みゲーを実況するやつの、劇場版的な何か。完全に間違っていた。これはVOICEROID東北シリーズの劇場アニメで、ずんだもちと納豆という東北名物をめぐる、ゆるくてどこか気の抜けたコメディだった。見始めて最初の数分で「あ、こっちか」と頭を切り替えた記憶がある。2017年公開という時期もあって、今となっては劇場で体験できた人間がどれだけいるのかという話でもある。配信もDVDレンタルもないので、今見るにはAmazonでDVDを買うしかない。それがまた、この作品のある種の「密室感」を強化している気がする。
ずんだもちと納豆、どちらが正義か——「食べ物の正しさ」なんてものは存在しない、という話
表面上はずんだもち陣営と納豆陣営が対立する構図だが、この作品が本当に描いているのは「自分の好きなものを正当化したいという、人間の本質的な欲求」だと思う。ずんこ東北のずんだ矢は、任意のもちをずんだもちに変える能力だ。これはある意味、世界をずんだで染めたいという欲望の具現化で、かなりアグレッシブな思想でもある。一方のちゃんこ大江戸が率いる納豆工場は、より産業的・組織的な形で自分たちの「正解」を広めようとしている。
ここで面白いのは、どちらの陣営も「自分が好きなもの」に対して疑いを持っていないことだ。ずんだもちは美味しい、納豆も美味しい、それだけの話なのに、対立は発生する。コメディとしての着地点はおそらく「どっちでもいいじゃん」なのだが、その結論に至るまでの各キャラクターの「でもやっぱり自分のが好き」という頑固さが、妙にリアルで笑える。
佐藤聡美が演じる東北ずん子は、この陣営のリーダーとして純粋にずんだ愛を体現しているが、佐藤さんのあの声の「明るいんだけどどこか投げやり」なニュアンスが、キャラクターの押しつけがましくない雰囲気を作っている。古賀葵が演じる沖縄あわもは敵側の一員だが、古賀さんの声はナチュラルに「悪人感がない」ので、対立をそこまで尖らせない緩衝材として機能している。キャスト選びが作品のトーンを完全に支配している例として、かなり興味深い。
結局この作品は、「好きなものを好きでいることの、くだらなくも愛おしい執念」を描いている。テーマとしては小さいが、それが2017年の劇場という空間で、ゆるい音楽と手描きっぽいキャラクターで包まれて流れていたという事実が、今思うと少し贅沢だったと感じる。
特に刺さったシーン
終盤、ずんだもちと納豆が対峙する場面で、両陣営のキャラクターたちがそれぞれの「好きな理由」を語り始めるくだりがある。理屈でもなく、データでもなく、ただ「好きだから」という話をしているのに、妙に真剣な空気になる瞬間があって、そこでちょっと笑いが引っ込む。古賀葵の沖縄あわもが「でも納豆はおいしいから」と言い切るときの声のトーンが、主張ではなく告白のようになっていて、思わず「そうだよな」となった。コメディの文脈でその間が生まれるのは、演技の精度のなせる技だと思う。映画館で見た人間は、あの静けさをスクリーンの音響で受け取れたはずで、それが少しうらやましい。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- VOICEROID・東北ずんこシリーズの文脈を多少知っている人
- キャラクター同士のゆるいかけ合いだけで満足できる人
- 佐藤聡美・古賀葵のファン、あるいは声優の声の使い方を聴き比べるのが好きな人
- 東北地方の食文化・ローカルネタに親しみがある人
- 「深い意味はない、でも嫌いじゃない」という短編に耐性がある人
合わない人
- 劇場版に起承転結のある物語とカタルシスを求めている人
- ずんだもん(TTS系)とVOICEROID東北シリーズの区別に興味がない人
- 配信で気軽に流したい人(現時点でDVD購入一択なのでハードルが高い)
- コメディのテンポが淡々としていると物足りなく感じるタイプ
次に見るなら
てーきゅうシリーズは、テンポと脱力感のバランスが似ている。1話数分の超短編で「意味は薄いが見てしまう」という中毒性において、ずんだホライずんのノリに慣れた人にはすんなり入れる。コメディとしての密度が違うが、「ゆるいのに引っかかる」感覚は共通している。
だがしかしは、食べ物への偏愛がキャラクターの人格そのものになっている作品として参照点になる。ずんだもち vs 納豆という構図と、食の正しさをめぐる熱量の置き方が近い。ただしこちらは全12話の連続アニメなので、没入感の密度はこちらが上。
フリップフラッパーズはジャンルが全く違うが、2017年前後の劇場・OVA系アニメの「映像体験として成立している小品」という文脈で並べたい作品。ずんだホライずんに「映像として面白かった」と感じた部分があるなら、同じ時期の作画優先の短尺作品として発掘する価値がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では、本作は配信サービスでの視聴に対応していません。ご覧になりたい方は、DVD・Blu-rayなどのパッケージソフトや、劇場上映に関する情報をご確認ください。公式サイトや関連SNSで最新の情報をチェックされることをおすすめします。
