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あかほり外道アワーらぶげ
| 放送年 | 2005年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Radix |
正義のために戦うが混乱を招くばかりの女性ヒーロー「ラブフェロモン」のあゆみと香織子と、世界に悪を広めようとするが逆に他者を助けてしまう5人の少女からなる「外道乙女隊」の2つのグループの苦闘が交互に描かれる。両者は異なる目標を持ちながらも、予期しない方法で社会に影響を与えていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
正義のために戦いながらもドタバタを引き起こしてしまう女性ヒーローユニット「ラブフェロモン」のあゆみと香織子。一方、世界に悪を広めようとしているはずなのに、気づけば人々を救ってしまう5人組「外道乙女隊」。真逆の目標を持つ2つのグループが交互に織りなす、ちぐはぐで笑えるヒーローコメディ。あかほりさとる原作による抱腹絶倒のドタバタ劇。みどころ・魅力
① 正義も悪も機能しないカオスなコメディ構造
「正義なのに迷惑をかける」「悪なのに人助けをしてしまう」という逆転構造が笑いの根幹。どちらのグループも思い通りに動けない滑稽さが絶妙なテンポで描かれ、王道ヒーロー・悪役ものへのパロディとして徹底的に笑いを追求している。② あかほりさとるらしいテンポとキャラクターの掛け合い
『セイバーマリオネット』などで知られるあかほりさとるが原作・脚本を手がけ、軽妙な台詞回しと個性豊かなキャラクター同士の掛け合いが楽しめる。各キャラのズレたこだわりや天然ぶりが次々と飛び出す、テンポ重視の作風が持ち味。③ 2グループ交互構成による飽きのこない展開
「ラブフェロモン」と「外道乙女隊」の2陣営を交互に描くオムニバス的な構成で、話が変わるたびに新鮮な笑いが続く。短い尺でギャグをテンポよく詰め込んでおり、ライトに楽しめるショートコメディ感覚で視聴できる。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | まついひとゆき |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 石野聡 |
| 音楽 | 山本はるきち |
| OP | 桃井はるこ「熱唱!!らぶげナイトフィーバー」 |
| ED | 桃井はるこ「㌧㌦ベイビー」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「外道」をタイトルに堂々と入れてくるアニメ、しかもあかほりさとるの名前が冠についてる。これは覚悟が要ると思いながら見始めた。2005年当時、深夜枠で流れていたこの作品のことは長年「見たことはないけど名前だけ知ってる」カテゴリに入れていて、それがあるとき配信で掘り当てて、まあ一話だけでも確認するかという軽い気持ちでスタートした。
最初に見たとき、思ったのは「あ、自覚犯だ」ということ。正義のヒーローが全力でやらかし、悪の組織がうっかり善行を重ねる——その構造自体は珍しくないが、この作品はその「外道さ」を作り手が一切恥じていない。むしろ誇らしげにやっている。2回目を見直して気づいたのは、笑いの密度が妙に高くて、見落としていたボケが拾えたこと。わりとちゃんと作ってあった。
善意が迷惑で、悪意が救済になる——結果より動機を信じた人間の話
あかほりさとるという書き手について、いまさら解説するのも野暮だが、この作品はその「節」が非常に色濃く出ている。90年代から2000年代にかけて量産されたラブコメ・コメディの書き口——テンポの速さ、キャラクターの記号的な強さ、笑いとシリアスが混在しない割り切り——を、2005年時点で躊躇なく続けている。時代から半歩遅れているような印象もあるが、それがむしろ一種の強さになっている。
「ラブフェロモン」と「外道乙女隊」という二組の構図は、表面上は「正義VS悪」に見えて、実態はまったく別の話をしている。正義側は全力で戦い、全力でやらかす。悪側は全力で悪事を企て、全力で人助けをしてしまう。どちらも「動機は本物」なのに「結果が逆転する」。
これは単なるギャグ構造の話ではなくて、「意図と結果がずれる」ことへの乾いた眼差しとも読める。現実でも、善意が空回りして迷惑になることはある。悪意から出た行動が誰かを助けることもある。あかほりさとるはそれを重厚に描く気などさらさらなく、ただコメディとして回し続けるのだが、その結果として「自分は外道ですと自覚している人間のほうが誠実かもしれない」というゆがんだ真理みたいなものが浮かび上がってくる。
「外道って自分で言えるのは、少なくとも自分を把握しているということ」——そういう居直りを、この作品は笑いで包みながら延々とやっている。笑い方は軽いが、底にある認識は案外まともだったりする。
特に刺さったシーン
外道乙女隊が悪事を働こうとするたびに、なぜか周囲が幸せになっていくくだりが積み重なるにつれて、5人それぞれの「どうしてそうなるんだ」という反応の違いが出てくる。ここで松岡由貴さんが演じるアクマコ2の、わずかに疲れたようなツッコミが妙に好きで、「本気で悪をやりたかったのに」という徒労感がにじんでいる。松岡さんはこういう「感情はあるのに報われない」役の演じ方がうまくて、笑いながらちょっと切なくなる。
一方、関智一さんが演じるキャラクターの登場シーンは明らかに空気が変わる。374本のキャリアというのは伊達ではなくて、コメディのテンポに乗りながら存在感を消さない。深夜アニメの軽いノリの中に一本筋が通った感じがある。清水愛さんと新谷良子さんの掛け合いも、このジャンルの文法を完全に把握した上でやっているのがわかって、テンポが崩れない。
「外道」を名乗りながら結果的に善行になる、その繰り返しの中で、門脇舞以さん演じる北華妹香の口調に滲む「もういい加減うまくやりたい」という感じが積み重なって、終盤に向けてじわじわ効いてくる。
読んで見たくなったら——『あかほり外道アワーらぶげ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- あかほりさとる作品を「時代」として体験した世代(90年代〜00年代深夜アニメ視聴者)
- テンポ重視で、説明のないボケを自分で拾うのが好きな人
- 正義と悪の構図をメタに笑えるコメディが好きな人
- 松岡由貴・清水愛・関智一の演技を単純に聴きたい人
- 「わかってて外道なやつ」に妙な親しみを感じるタイプ
合わない人
- ストーリーの積み上げや感情的な着地を求める人
- 2000年代初頭の深夜アニメの文法に馴染みがなく、ギャップについていけない人
- キャラクターへの感情移入を起点に楽しむタイプ(この作品は共感より記号を楽しむ設計)
- 笑いのテンポが速すぎてついていくのが疲れる人
次に見るなら
「正義の側がむしろ問題を起こす」構造が好きなら、天体戦士サンレッドはほぼ確実に刺さる。怠惰な正義のヒーローと、真面目すぎる悪の組織という設定の逆転構造は、あかほり外道アワーらぶげと根っこが近い。ただしこちらは川崎の日常ギャグとして徹底的に地に足がついていて、温度感はかなり違う。
同時期の深夜コメディとして撲殺天使ドクロちゃんも近い棚に置ける。善意と暴力が同居する不条理な笑いで、テンションの振り方がやや近い。2005年前後の深夜アニメが持っていた「ちゃんとふざけている」感の代表格のひとつ。
あかほりさとるの文体そのものに興味が出たなら、セイバーマリオネットJを遡って見るのも一手。こちらは90年代の作品で、より素直な方向性だが、キャラクターの記号化と笑いのテンポという点で同じ書き手の別の顔が見える。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『あかほり外道アワーらぶげ』は現在、dアニメストアおよびDMM TVで視聴できます。2005年放送の懐かしの作品を手軽にストリーミングで楽しめますので、往年のギャグアニメを掘り返したい方にもおすすめです。