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オルタード・カーボン:リスリーブド
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Studio Anima |
惑星ラティマーで、タケシ・コヴァックスは刺青師を保護しながら、ヤクザの頭領の死について、厳格なCTAC隊員とともに調査する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
惑星ラティマーを舞台に、孤高の傭兵タケシ・コヴァックスは謎の刺青師・ミズキを守る任務を請け負う。同時に、ヤクザの大物組長の不審死をめぐる調査が浮上し、規律に厳格なCTAC(植民地戦術突撃コマンド)隊員ホロウとともに真相を追うことに。腐敗と暴力が蔓延する異星世界で、コヴァックスの戦闘本能と隠された過去が次第に明らかになっていく。みどころ・魅力
① 和風サイバーパンクが生み出す独特のビジュアル世界
ヤクザ・刺青・侍の美学とSFテクノロジーが融合した世界観は、本作ならではの圧倒的なビジュアルを生み出しています。ネオンと暗闇が交差する惑星ラティマーの街並みは、アニメーションでなければ表現できない密度と色彩美にあふれています。② 息もつかせぬアクションと近接戦闘の迫力
刀・銃・肉弾戦を駆使したコヴァックスのアクションシーンは、Netflixアニメの中でも特に高水準の演出です。スピード感と重量感を両立した戦闘描写は、実写版「オルタード・カーボン」ファンも満足できるクオリティとなっています。③ コンパクトに凝縮された独立した物語
本作は実写シリーズの知識がなくても楽しめる独立したストーリーで構成されており、約74分という尺でミステリー・アクション・SF要素が過不足なくまとまっています。シリーズ未視聴の方にも入門作として最適な一作です。キャスト・声優一覧














スタッフ
| 監督 | 中島丈、岡田義之 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 太田垣康男 |
| 音楽 | 有限会社モナカ |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
実写版『オルタード・カーボン』をシーズン1で見ていたので、アニメ化と聞いたときは「どうせ販促コンテンツでしょ」くらいに思っていた。Netflixオリジナルアニメにそういうポジションのタイトルがあるのは知っていたし、正直そこまで期待していなかった。それが1話を流しで見始めたら、思いのほか「日本」をちゃんと使っていてテンポよく引き込まれた。刺青師を保護しながらヤクザの死を追うという筋書き、スリーブ(代替ボディ)が当然のように売買される世界観に和のディティールを重ねてくる組み合わせが、最初の30分で思っていた以上に機能していた。2周目に見たとき気づいたのは、序盤のアクションシーンの構図の組み方で、1回目は展開を追うのに精一杯で見えていなかった細部があった。ONA(配信オリジナル)という媒体のせいか、映像のトーンがテレビアニメとはまた違う質感を持っていて、それも再視聴で改めて気になった。
「魂」の値段が決まった世界で、なぜ人は刺青を彫るのか
オルタード・カーボンという作品の根っこにあるのは、「意識をデジタル化してボディを乗り換えられる世界では、何が失われるのか」という問いだ。リスリーブド(アニメ版)はその問いを、刺青というモチーフで切り取ってくる。これが面白い選択だと思う。
刺青は本来、肉体に永続的に刻むものだ。その行為の意味は「この体でここに生きた」という証明にある。ところがスリーブが当たり前の社会では、ボディは消費財に近い。死んでも意識は別の肉体に移ればいい、という世界で「皮膚に何かを刻む」ことに意味はあるのか。作品はその問いに正面から答えを出そうとするのではなく、刺青師というキャラクターを通じて「意味があると信じている人間がいる」という事実を積み上げていく。
タケシ・コヴァックスはスリーブを渡り歩く傭兵として、命の軽さを知っている。鴎外(中田譲治が声を当てている)のような権力者は、体を替えることで時間を買ってきた存在だ。そういう世界の中で、刺青師は「今ここにいる肉体」に固執する。これは単なるロマンチシズムではなく、スリーブ社会への静かな抵抗として機能している。
ヤクザという組織も、この文脈で読むと少し見え方が変わる。義理・盃・組の刻印——日本の任侠的文脈が持つ「所属の証」という発想は、スリーブで体を替えても「俺はここにいた」という痕跡を残そうとする欲望と地続きだ。この組み合わせ、誰かが意図してやっていたとすれば相当センスがいい。
作品全体のボリュームはそれほど長くないが、テーマの核心部分はしっかり機能している。ただ、設定の面白さに対してキャラクターを掘り下げる時間が足りていないのも事実で、そこが評価の分かれ目になる。
特に刺さったシーン
終盤、刺青師が自分の意志をはっきり示す場面がある。スリーブが安く手に入る世界で、それでも「今いる体」に執着することを選ぶ台詞の一言が、作品全体の主題を静かにまとめていた。朝井彩加が演じるホリー・トグラムは、ここで初めてCTAC隊員としての鎧を少しだけ脱ぐような芝居をしていて、声の硬度の変化が繊細だった。こういう場面で声優の匙加減が作品の深度を決めるが、この人はそのコントロールがうまい。
鈴木達央のケンは、主要キャストの中でも声の芯の強さが際立っていた。感情をあまり表に出さないキャラクターを、棒ではなく抑制として成立させるのは難しいのだが、内側に熱量があることが伝わってくる声で、物語の軸として機能していた。中田譲治の鴎外は出番こそ多くないが、声が乗るだけで「大きな悪意のある権力」という空気感が出る。このキャスティング、正解だと思う。
アクションの動きは、Netflixオリジナルアニメという媒体の余裕からか、地上波のテレビアニメとは一段違うフレームレートの感触がある。特に接近戦のシーンで、そのリッチさが機能していた。
読んで見たくなったら——『オルタード・カーボン:リスリーブド』はNetflixで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 実写版『オルタード・カーボン』を見ていて世界観に乗れた人
- サイバーパンク×和の組み合わせに食欲が湧く人(攻殻機動隊的な感覚)
- 1時間以内で完結する読み切り的なSFアニメが好きな人
- アクションと設定のどちらも最低限欲しいというバランス派
- 「肉体とアイデンティティ」という哲学的テーマをエンタメで消化したい人
合わない人
- スリーブやDHFなど世界観の用語を事前知識なしで追いたい人(説明が端折り気味)
- キャラクターの内面をじっくり描いてほしいタイプ(尺が短くそこは割り切られている)
- 実写版と同じキャラクターへの愛着が前提で見る人(設定共有はあっても別物に近い)
- バイオレンス描写が苦手な人(アクション主体なのでそこそこある)
次に見るなら
「死の軽さ」と「アイデンティティの問い」という方向で刺さった人には、PSYCHO-PASS サイコパスをすすめたい。こちらは犯罪係数で人間を管理する社会で、「魂の数値化」という別角度から同じ問いに迫っている。世界観の密度がかなり高く、見ごたえがある。
サイバーパンク×日本的情緒という組み合わせに食指が動いたなら、攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXは外せない。こちらの方が作品のボリュームは段違いだが、義体(スリーブに近い概念)と「魂の所在」というテーマの掘り下げは今でも比べるものが少ない。
尺が短くてテンポよく完結する方向で次を探しているなら、BLAME!(Netflixアニメ)が近い感触かもしれない。世界観の説明を最小限に抑えて、乾いたSF空間を見せてくる作り方が似ている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『オルタード・カーボン:リスリーブド』はNetflixにて独占配信中です。全編Netflixオリジナル作品として制作されているため、Netflix会員であればすぐに視聴できます。和風サイバーパンクとハードなアクションが融合した唯一無二の世界観を、ぜひ体験してみてください。
