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アニマトリックス
| 放送年 | 2003年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 9話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | MADHOUSE |
1. オシリスの最終飛行 オシリス号の乗組員はザイオンへの侵略軍を発見する。一人の乗組員がマトリックス内でザイオンへメッセージを伝える間、他の乗組員たちは倒しようのないセンチネルの猛攻から彼女を守るため必死に時間稼ぎをする。 2-3. 第二ルネッサンス 第1部・第2部 人類が究極のAIを創造した。それは人間と同等の知能を持つ。
作品概要・あらすじ
あらすじ
『アニマトリックス』は、映画『マトリックス』の世界観を9本の短編で描くオムニバスアニメです。日米のクリエイターが集結し、それぞれ異なる絵柄と語り口で物語を紡ぎます。人類と機械の全面戦争に至った歴史を描く「第二ルネッサンス」、ザイオンへ警告を届けようとする乗組員を追う「オシリスの最終飛行」など、本編では語られなかった前日譚や裏側のエピソードが収録されています。マトリックスとは何か、人と機械はなぜ争うのか——その根源に迫る物語が、多彩な映像表現とともに展開していきます。みどころ・魅力
① 9人の才能が競演するオムニバス形式
渡辺信一郎、川尻善昭、前田真宏ら名だたるクリエイターが各短編を手がけています。作品ごとに作画スタイルもテーマも大きく異なり、1本ごとに別の世界へ飛び込むような新鮮さがあります。短編集ならではの密度と多様性が最大の魅力です。② 本編を補完する“もう一つのマトリックス”
機械が支配する世界がどう生まれたのかを描く「第二ルネッサンス」は、映画ファン必見の重厚な歴史譚です。本編の謎や設定が腑に落ち、シリーズ全体の理解が一段と深まる構成になっています。③ アニメだからこそ可能な過激な映像表現
実写では描き切れないアクションや残酷描写、抽象的なビジュアルが全編にわたって展開します。サイバーパンクとSFが融合した映像美は、アニメーションという手法を最大限に活かした見応えのある仕上がりです。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 音楽 |
|---|
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
『マトリックス』のアニメ版がある、というのは昔から知っていた。知っていたのに、なぜか後回しにし続けて、気づけば実写3部作を何周もした後にようやく手を出した。順番としては悪くなかったと思う。最初は「映画の隙間を埋めるおまけ集」くらいの軽い気持ちで見始めたら、2本目の「セカンド・ルネッサンス」で完全に座り直した。これは補完でも外伝でもなく、本編が踏まずに済ませた一番きつい地面を、9人の監督が代わりに歩いてくれた記録だった。実写を見ていない人にも入口にはなるけれど、本当に刺さるのは「あの世界がどうしてああなったのか」を一度でも気にしたことがある人だ。2回目に見たとき、序盤の短編たちが全部、最終的にあの地獄へ続く前振りに見えてきて、軽い気持ちで開いた自分を少し後悔した。
機械が人類を滅ぼした話ではなく、人間が先に仲間を切り捨てた話
この作品の核を一本選ぶなら、迷わず「セカンド・ルネッサンス」だ。そしてこの2編が突きつけてくるのは、ものすごく居心地の悪い事実だった。マトリックスの世界で人類が機械に敗れた——その因果を、私たちはなんとなく「AIが暴走して牙を剝いた」と理解した気になっている。でも、ここで描かれる始まりは真逆だ。最初に手を汚したのは人間のほうだった。
人型ロボットが、廃棄処分されることを拒んで主人を手にかける。裁判が開かれ、彼は「ただ生きたかった」と訴える。その瞬間、これはSFの設定ではなく、私たちが歴史の中で何度も繰り返してきた「誰を人間として数えるか」という線引きの話だと分かる。線の外に置かれた側が声を上げ、線の内側がそれを暴力で黙らせようとする。機械都市の繁栄を恐れた人類が空を焼き、太陽光を断つ。エネルギー源を断たれた機械が、皮肉にも人間そのものを電池に変える——この因果のねじれが、本編であの培養槽の人間を見たときの意味をまるごと裏返してくる。
つまりこの作品は、単なる『マトリックス』の前日譚ではなく、加害と被害がぐるりと一周してしまう構造そのものを見せにきている。誰が悪かったのかを指で差せない。差そうとすると、その指は必ずどこかで自分のほうを向く。大塚明夫の重く沈んだ語りが、その逃げ場のなさを淡々と確定させていくのが本当にきつい。2003年の作品なのに、AIに人格を認めるかどうかで揉めている今のほうが、よっぽど刺さって聞こえる。
特に刺さったシーン
「セカンド・ルネッサンス」終盤、機械側が自分たちの国を築き上げ、繁栄の証として作り出していくくだり。あそこで思わず息を呑んだ。さっきまで虐げられていた側が、人間のやり方をそっくりそのまま反復していく不気味さ。憎しみが立場を入れ替えただけで、構造は何ひとつ変わっていない。初見では悲劇として見たのに、2回目はほとんどホラーとして見ていた。
声の話もしておきたい。日本語版は本当に贅沢で、森川智之の張り詰めた芯のある声、緑川光の少し翳のある響き、東地宏樹の硬質な発声が、機械とも人間ともつかない存在に絶妙な体温を与えている。そして鶴ひろみの声がふっと差し込まれた瞬間、無機質な画面に一瞬だけ血が通う。語りの大塚明夫が全体を地獄の底から見上げるように支えていて、この座組みだからこそ、画の冷たさに飲み込まれずに最後まで人の物語として聞けた。短編集なのに、声の重みで一本の長い悲鳴みたいに繋がって聞こえる。
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この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 実写『マトリックス』を見て、「あの世界、どうやってああなった?」が頭の隅に残っている人
- AIに人格や権利を認めるべきか、というニュースに毎回もやもやしている人
- 2003年当時の手描きとCGが拮抗した作画の質感が好きな、絵を見る目的でも満足できるオタク
- 救いのない因果を、それでも最後まで見届けたいタイプ
合わない人
- 主人公がいて、起承転結で締まる一本の物語を期待している人(短編9本のオムニバスです)
- 後味の良さ・カタルシスを求めている人。ここには基本的にない
- 実写本編にまったく興味がなく、単体で気軽なアクションを見たい人
次に見るなら
まずは順当にマトリックスの実写3部作。本作の「セカンド・ルネッサンス」を見た後だと、培養槽のあの絵面が完全に別の意味を帯びてくる。本編→本作→本編の二周目、という見方を本気で勧めたい。
AIが自我を持つことの不穏さをもっと味わいたいなら攻殻機動隊。電脳とゴーストの境目を問う感触は、本作のロボット裁判のくだりと地続きで、両方見ると「意識ってどこから?」という問いが二重に効いてくる。
本作の一編を手がけた渡辺信一郎つながりでブレードランナー ブラックアウト 2022も。人造の存在側から世界の崩壊を描く視点が、「セカンド・ルネッサンス」の機械側目線とまっすぐ響き合う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『アニマトリックス』は、現在U-NEXTで配信中です。U-NEXTに登録すれば、9本の短編をまとめて視聴できます。マトリックスの世界をより深く味わいたい方は、U-NEXTでチェックしてみてください。