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ブラック★ロックシューター (OVA)
| 放送年 | 2010年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Ordet |
心純潔だが激情的な少女たち。黒井眞都は中学入学初日、同級生の高梨ヨミに目を留める。二人は出会う。無邪気で素朴な眞都と、成熟したヨミ。正反対に見えるが、共に過ごす時間は友情を深めるだけ。二年生になると、二人は別のクラスに分けられ…
作品概要・あらすじ
あらすじ
中学に入学したばかりの黒井眞都は、同級生の高梨ヨミと出会う。無邪気で素直な眞都と、物静かで大人びたヨミ。正反対に見える二人だが、ともに過ごす時間のなかで少しずつ心を通わせ、かけがえのない友情を育んでいく。しかし二年生になると別々のクラスに分けられ、二人の関係は思わぬ形で揺らぎはじめる。その一方、もう一つの世界では、青い炎を瞳に宿す少女「ブラック★ロックシューター」が、孤独な戦いに身を投じていた。少女たちの心の揺れと、異世界での戦いが静かに重なり合っていく物語。みどころ・魅力
① イラストレーターhuke発のキャラクターが動き出す
ブラック★ロックシューターは、イラストレーターhukeが手がけた一枚の絵から生まれたキャラクター。本OVAはその世界観を初めて映像化した作品で、青い炎をたたえた瞳や黒一色の衣装といった印象的なビジュアルが、繊細なアニメーションで命を吹き込まれている。原案の空気感を大切にした映像表現は一見の価値がある。② 現実と異世界が交差する二層構造の物語
本作の魅力は、眞都とヨミの日常を描く「現実世界」と、ブラック★ロックシューターたちが戦う「異世界」が並行して進む構成にある。少女たちが抱える感情の揺れが、異世界での戦いと静かに呼応していく演出は独特で、ただのバトルでも日常でもない、本作ならではの余韻を生み出している。③ 言葉少なに描かれる友情と痛み
派手なセリフや説明に頼らず、表情や間で感情を語るのが本作の持ち味。クラス替えをきっかけに揺らぐ眞都とヨミの関係は、思春期特有の繊細さとすれ違いをリアルに映し出す。友情の尊さと、そこに潜む寂しさや嫉妬。誰もが経験しうる感情が丁寧に描かれ、見る者の心に静かに残る。キャスト・声優一覧














スタッフ
| 監督 | 吉岡忍 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 松尾祐輔 |
| 音楽 | |
| 美術監督 | 袈裟丸絵美 |
| 音響監督 | 菊田浩巳 |
| ED | ザ・ゴムバンド「Braveheart」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は、ネットで散々見かけたあの青い炎の目のイラストが動くらしい、くらいの軽い気持ちで見始めた。hukeの絵がそのまま戦って喋るのを確認したかっただけ、というのが正直なところだ。冒頭の一言メモにも書いたが、毎回わからなくなるので先に言っておくと——このOVAが2010年、TVシリーズが2012年。つまりこっちが先で、TV版は同じ素材を別の解釈で組み直した、まったく別物の入り口だ。だからこのOVAをTVの「総集編」だと思って見るとつまずく。順番でいえば、原点はこっち。
一度目はマトとヨミの日常パートがやけに静かで、正直「いつ戦うんだ」とそわそわしていた。二度目で気づいたのは、その静けさ全部が、もう片方の世界の轟音とつながっているということ。退屈だと思った時間が、見返すと一番こわい時間だった。
言葉にできない痛みを、もう一人の自分が代わりに殴り合う話
このOVAは、中学生の友情モノの皮をかぶった、感情の代理戦争の話だと思っている。黒衣マトと小鳥遊ヨミ、正反対の二人がメールを交換し、放課後を一緒に過ごし、やがてクラスが分かれて少しずつすれ違う。ここまでは、どこにでもある思春期のスケッチだ。けれど同時に、無音に近いもう一つの世界で、ブラック★ロックシューターとデッドマスターが理由も語らず殴り合っている。
面白いのは、二つの世界の因果がはっきり説明されないことだ。普通なら「現実の感情が異世界の戦いに対応している」と図解したくなるところを、この作品は意地でもやらない。マトが寂しいと言わない、ヨミが嫉妬を口にしない。その言えなかった分だけ、向こうの世界で剣が振られる。つまりこれは単なる中二的バトルではなく、思春期の子どもが自分の痛みをうまく言語化できないという、あの不器用さそのものを映像にしたものだ。
ヨミが抱える「必要とされなくなる恐怖」は、現実では一言の沈黙やメールの既読でしか表れない。でも内側では、自分を縛る鎖をつけたまま戦い続けている。誰かを大事に思うことは、同じ重さで誰かを失う恐怖を抱えることでもある——その当たり前で残酷な事実を、台詞ではなく拳で見せてくる。だから尺の短さに反して、見終わったあとに残るものが妙に重い。きれいごとで友情を持ち上げないところに、この作品の誠実さがある。
特に刺さったシーン
刺さったのは、終盤、二つの世界がほとんど一本につながっていく展開だ。それまで現実のマトを淡く演じていた花澤香菜の声が、ある瞬間からまったく装飾を落とす。普段の彼女の柔らかさを知っているぶん、その「飾りを外した声」の落差で息が止まった。同じ人がブラック★ロックシューター側も担っていると思うと、よけいに効く。
そしてヨミとデッドマスターを両方やる沢城みゆき。現実のヨミの、優しさの底に冷たい水が溜まっているような喋り方が、向こうの世界では一切の言葉を捨てた咆哮になる。声を当てていないのに一番感情がこぼれている、というのが沢城の沢城たるところで、二度目に見たときはもう序盤のヨミの笑顔の時点で胸が痛かった。あと、阿澄佳奈の声が世界の手触りに馴染んでいて、短い登場でも妙に記憶に残る。一度目は流したのに、二度目で「ここ、後から効いてくるやつだ」と気づいた。
読んで見たくなったら——『ブラック★ロックシューター (OVA)』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 説明されない余白を、自分で埋めながら見るのが好きな人
- 思春期の、言葉にならない友情やすれ違いの感触を覚えている人
- 花澤香菜・沢城みゆきの「一人二役」を演技として味わいたい人
- hukeのデザインや、無音寄りの異世界バトルの空気そのものに惹かれる人
合わない人
- 設定や因果をきっちり言葉で説明してほしい人
- 派手で分かりやすいバトルのカタルシスを期待している人
- TVシリーズの前日譚やダイジェストとして見ようとしている人(別物です)
- 短い尺で起承転結が締まっていてほしい人
次に見るなら
まず素直に、ブラック★ロックシューター(TVシリーズ)。同じ素材を別解釈で長尺に組み直した作品で、OVAの「説明しない」手触りが好きだったなら、その逆側として見ると面白い。順番としてはこのOVAを通った後がいい。
少女たちの内面が異形のバトルに化けていく構造が刺さったなら、魔法少女まどか☆マギカ。可愛い絵柄の奥で、願いと喪失の話を容赦なくやるところが地続きだ。
台詞の少なさと、女の子同士の張り詰めた距離感が好きなら、リズと青い鳥。戦いはないが、「必要とされたい・手放したくない」という感情をここまで静かに描いた作品はそうない。BRSのヨミに胸を痛めた人ほど効くと思う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ブラック★ロックシューター』(OVA) は、現在dアニメストアとHuluで視聴することができます。どちらもアニメ作品の取り扱いが豊富なサービスなので、いずれかに登録すれば本作の独特な世界観をすぐに楽しめます。気になった方は、ぜひ配信サービスでチェックしてみてください。
